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2021年01月25日

小唄を聞きながら

父をデイサービスに送り出し、父のベッドを整えたり掃除をしたりして、昼前にほっと一息つく。FMをつけた。ちょうど邦楽の時間、今日は小唄だった。
「梅に鶯」「初島田」など、小粋な唄がキッチンに流れ出す。
私は、いつものようにジントニックを楽しみながら、定番メニューのベーコンとキャベツのペペロンチーノを作っている。あとは、これも定番アイテムの昨日仕込んだ挽肉のパテを切り、ザワークラウトを皿に盛る。静かな昼下がり。ジントニックとパスタと三味線の音。

ペペロンチーノが出来上がる。ちょうど邦楽のFM番組が終わる。
TVのスイッチを入れてETVにあわせる。お料理の時間が終っていて、今度は、「にっぽんの芸能」だ。
今日は、先日亡くなられた囃子の人間国宝堅田喜三久さんをしのぶ特番。これが面白かった。
210125邦楽堅田さんをしのんで.jpg

競馬好きで型破りの堅田さんのプライベートな映像など見どころ満載である。自転車で銀座を疾走して劇場に急ぐなど驚くべきエピソードが紹介されている。面白いなあ。
見事な鼓の演奏などを聞きながら、堅田さんのご冥福を祈り、ペペロンチーノを楽しむ。
たった一人の昼食だが、ちっとも寂しくはない。むしろ、とても穏やかで幸せな時間である。週に2回の数時間だけの自由時間。
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パスタを食べ終わって、昨日作ったオレンジの砂糖漬けを入れたパウンドケーキを切ってコーヒーをいれる。13時半になった。私のささやかな休日は、あと数時間だ。

#邦楽 #堅田喜三久











2021年01月24日

千住博という才能

昨日のNHKで、千住博が高野山に納めた襖絵の番組があった。千住さんが、襖絵になった自身の作品に初めて相まみえる瞬間もカメラでとらえていたが、彼自身が、高野山の襖絵となった自分の作品に感動していた。絵というアートワークが、お寺という独特の空間の襖に設えられた時に、それは別の魂を得る。千住さん自身が、そのことを実感していることが、テレビの映像からも伝わってきた。
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2018年、私は、富山県美術館で、この襖絵の原画展を見た。これまで様々なアーチストの美術展に足を運んできたが、絵を見て体が震えるような感動を覚えたのは、千住さんのこの展覧会を見た時が初めてだったかもしれない。滝と崖、いずれも圧倒的な迫力だった。東京と違って客の少ない美術館の中で、展示室の椅子に腰掛けながら、30分くらいも滝の絵を眺め続けた。崖の絵では、和紙をくしゃくしゃにするなど様々なテクニックにチャレンジしながら作品を完成させたという。その力強いビジュアルも、強烈に私の心をとらえた。
すごいなあ、この人は。素直にそう感じた。そして、機会があれば、ぜひこれが襖になったところを見たい、とも強く思った。
この絵を創作するプロセスについては、確か2018年か19年にNHKが特番にしていた。その番組も素晴らしいものだった。

千住博は、アメリカに住みながら作品を書いている。絵を描く和紙選びから画材まで、全ての創作プロセスを、極めてストイックに組み立てている。本当にすごい才能だと思う。
ご存知の通り、彼の妹は世界的なバイオリニストの千住真理子で、弟は、素晴らしい作品を数多く生み出している作曲家の千住明、まさしく天才3兄弟である。
以前も投稿した気がするけれど、3人とも独身で、この兄弟の素晴らしい遺伝子は、残念ながら、今のところ、継承されることはなさそうだ。
しかし、3人の生み出している数多くの作品は、間違いなく後世にも残っていき、これからも人の心に感動をあたえていくことだろう。

#千住博 #高野山金剛峰寺襖絵

2021年01月23日

手仕事は楽し

昨日は、久しぶりに大工仕事をやった。台所で使っていた椅子を和室でも使えるように改良するという作業である。DIYは大好きなのだが、作業用の場所が寒いこともあって、このところしばらくやっていなかった。
年末に父の具合が少し悪かった時から、父の部屋の隣で過ごす時間をできるだけ増やすようにしている。父の和室は、寒くないように常時エアコンを付けてあるので暖かく、私も続きの和室にいればエネルギー効率が良い。何しろこの100年古民家ときたら、家中に何台も石油暖房機を置いているので、灯油代だけで月に何万円もかかる。私が別の部屋にいて暖房を使っていると効率は悪い。隣の和室には、私が一人暮らしの時に使っていた折り畳みのダイニングテーブルを書き物机替わりに置いてあるのだが、そこに台所で使っていたPCを移動した。私の滞在時間が多くなったので、ホットカーペットも敷いた。(この古民家は、床下の温度が低いので、実は畳がものすごく冷い)
そうなると、椅子の足でホットカーペットに負荷がかかることが毎日気になっていた。(実は、以前使っていたホットカーペットは発熱しなくなり、椅子の重みのせいで断線したのではないかと思っている。)
ちょっと説明が長くなったが、そんなことから、椅子の足に板を取り付けて荷重を分散させ、和室でも使える椅子にしようというアイデアである。椅子は、昔東京の家で使っていたのを持ってきてこっちの台所で使っていた古いものだ。
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家にある端材から適当な大きさのものを選び、のこぎりで椅子の足の幅にのこぎりで切る。カーペットでひっかからないように、板の両端を斜めにカットし、そこをナイフで丸く削る。そして他のエッジもカンナで面取りして、最後にやすりをかけて仕上げた。
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板材をナイフやカンナで削っているとどんどん集中してくる。手作業に熱中することは、毎日の雑事をしばし忘れさせてくれる。
ということで、2時間ほどで、ご覧のような形の和室仕様の椅子が完成した。今回は、塗装をせずに木地のままにした。(ちなみに座面のチェックの布も、5年前くらいに私がDIYで張ったものである)
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手仕事は、便利なものを生み出し、そしてそのプロセスが持つクリエイティビティは、心に刺激もくれる。手仕事の楽しさを久しぶりに思い出した一日になった。

#DIY #手仕事

2021年01月22日

ホワイトハウスのツイッター

ツイッターを開いたら、「@WhiteHouseが新しくなりました」という文字が目に飛び込んできた。主が変わり、当然だがツイッターも一新されたようだ。
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早速開いてみる。きわめて常識的な印象の情報と文章が並んでいる。以前の、トランプPR色の強いものとはひとあじ違う。

関連リンクに、Dr. Jill Bidenというのもあった。こちらものぞいてみる。ちなみに、Drはドクターの略称である。へえ博士なんだ。
”Lifelong educator. Military mother. Grandmother. Sister. Wife to@JoeBiden” とプロフィールが書かれている。こちらの方は、もちろん新しいファーストレディ、バイデン大統領の奥様ジルさんだ。「生涯教育者、軍の母?、おばあちゃん、シスター、ジョーバイデンの妻」とある。真面目であったかい人柄が伝わってくる。(ところで、軍の母とはなんのことだろうか?ご存知の方があれば教えていただきたい。)
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知的できわめて良識的な印象の奥様と、真面目な政治家として長年働いてきた人情家の大統領。少なくとも、悪い人ではないだろうと思う。それだけで、心が安らぐ。

トランプ氏は、世界でも屈指のツイッター使いだった。それが、多くの禍と誤解を生み出した。それも、世界大国のトップが発信するSNSだから、大きな影響力がある。彼がフェイクニュースと言ったり、選挙で不正が行われた、と連呼し続ければ、それを信じる人も当然
数多く出てくる。その結果が先日の議会占拠という暴力行為も生み出した。

新しくなりました、と明るい門出を印象付けるツイッターのステートメントは、分断された暗い時代を照らす光になるだろうか?
”Of unity, not division. Of light,not darkness”「分断ではなく統一を。暗闇ではなく光を、そういう物語を書こう!とバイデン大統領は就任演説の中で語った。

対立と分断のアメリカに、明るい光が射してくることを、世界中が待ち望んでいる。


2021年01月21日

多難の船出

2万5千人もの州兵が警備する戒厳令下のようなワシントンD.Cで、なんとか無事に就任式が行われ、バイデン政権がスタートした。”UNITY” ・・派手さはないが、安心して聴いていられるスピーチからは、真面目に一生懸命に国を整えようとするバイデン氏の誠意を感じた。
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就任後わずか数時間ほどの間に、パリ協定やWHOへの復帰の大統領令などに次々とサインをしているバイデン大統領の姿が報道された。それ以外に驚くほど多くの承認書のフォルダが積まれていたことにも驚いたが、就任後、まず100日の間に、様々なプログレスを具体的に示そうという「チームバイデン」の強い意志が、山積みになったフォルダからも読み取れた。自国主義から国際協調へのシフトは、既に始まっている。

一方、アメリカ大統領史上はじめて、2度の弾劾訴追を受けたトランプ氏は、駆け込みで、百数十人もの恩赦を行ったあとで、就任式をボイコットした代わりに自らの支持者の前で離任式を行い、また戻ってくるぜ、と捨て台詞をはいて離任した。でも、お願いだから二度とワシントンには、戻ってこないでもらいたい。

私個人としては、TVから、内容に乏しく品のない話し方のあのスピーチが聞こえてこなくなることに、何よりも安堵している。実は、私は、テレビの設定を常時字幕表示にしているので、ニュースでトランプ氏のスピーチがはじまるたびに毎回音声をミュートしていた。これからは、その手間がなくなるだけでも心理的にありがたい。

今日は、バイデン大統領就任関連の番組が数多くあったが、トランプ氏の支持者の熱量の高さに、今さらながら驚き、そして恐ろしくなった。あの大国の半数の人は、この瞬間にもトランプ氏を信じ、おそらく3割(いやもっとか?)くらいの人は、選挙は不正であり、バイデン氏は認めないという強烈な人たちがいるのだ。

歴代最高齢の大統領は、国家の分断と対立という歴代の大統領の誰も経験したことのない苦境からスタートする。4年間の間に国際関係を激変させたトランプ氏の負の遺産は、本人が自慢する実績とは程遠く、国際社会に深い傷を負わせた。78歳の大統領には大変な船出だが、政治・経済のエキスパートをラインナップした「チームバイデン」が、アメリカと国際社会を少しでもより良い状態にしてくれることを心から願っている。

#バイデン大統領  












2021年01月20日

カラダがきしんでいる

65歳を過ぎてから、にわかに体力が落ちてきた。介護のために一日中家にいて運動をほとんどしていない生活だから当然といえば当然なのだが、足の衰えはもちろん手首や腰など体中の骨と筋肉が、なんだか「きしんで」きているようだ。以前通っていたスポーツジムにももう数年行っていない。

朝起きた時に伸びをしようとすると、足がつりそうになることが多くなった。これは酒の飲みすぎと、ふくらはぎの筋肉の衰えなど色々なことが重なりあって起きているらしい。そっと足首を動かしながらゆっくり慎重に伸びをする。
秋までは、晴れた日にはできるだけ散歩をするようにしていたが、冬になってからのこの2か月半ほどは、ほとんど散歩をしていない。足の衰えを痛感している。玄関にはトレーニング用ビューティーサイクルも置いてあるが、冬は玄関が10度以下と寒いのでほとんどやっていない。中学の時に少しだけ剣道部だったので、時々素振りをするが、7〜80本も振ると、手指や腕が泣き言をいう。
体操など体をちょっと動かしたり、普段と違う足の踏み込みをしたりすると足首が痛んだりする。情けない話だ。手首は、ちょっと力の入れ方の違う動作をすると、とたんに痛みが出る。おそらく慢性の腱鞘炎かなにかになっているのではないか。

テレビ体操というか、体操の放送がある。若い頃には、こんなもの運動のうちにも入らないと、ちょっと小馬鹿にしていたが、どうしてどうして、60代になってみると非常によくできた軽運動であることに感心する。
以前は、6時台の体操の放送にあわせて体を動かしていたが、最近は起き抜けに体を動かすと、手や足に痛みが出たりするので、昼前か午後の放送にあわせて体を動かしている。(これまた情けない)「みんなの体操」というのが、今のテレビ体操の主流である。時々昔からの第一や第二もあるが、みんなの体操の運動量がなかなか良い。
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体育大学を出た均整のとれた体の女性たちによる切れの良い美しい見本動作を見ながら、それぞれの動きを丹念にしっかりとやる。特に6番目くらいの、手を広げながら足を前に出し、膝を曲げてからゆっくりと足を引いて起き上がる動作は、けっこうな運動負荷がある。60代の足腰にはじわっときいてくる。全てのプログラムを終えると、わずか8分ほどの運動でも体の筋肉があったまった気がする。

今年は、毎年出掛けていたスキーにも出かけていない。足の衰えを感じて、この状態でやるとけがをしそうだから。でも本当は、すごく行きたいのだけれど。

オムツを替えたり父の体のむきを変えるために、体を抱えて動かしたりすると、腕も腰も少し悲鳴をあげる。あと何年父の世話ができるだろうかとちょっと不安になる。本人は話したそばから忘れてしまうけれど、父にも私の体が動かなくなったら施設に入ってね、と時々話しかけている。

きしんだ体を少しでも整えるべく、今日もみんなの体操をやった。
私のごひいきは、原川愛さんだが、最近矢作あかりさんもひいきに加わった。なんといってもその美しいバランスの美ボディは、出演者中屈指ではないか。また純日本的で菩薩のようなお顔もチャーミングである。
ということで、カラダはきしんでいても、相変わらず女性に胸がときめくオヤジではある。

#みんなの体操 











2021年01月19日

食べるを考える

一日3食を、毎日しっかり作ってちゃんと食べよう。そう考えて実行することは、実はけっこうハードルの高いことだ。しかし、日常の買い物以外は、ほとんど外出せずに、一日の大半を家事をこなし介護をしながら家で過ごすとなると、食の楽しみを大事にしようという気持ちは大きくなる。私の場合にはそうだ。家での食は、ささやかなエンターテイメントでクリエイティブなことだ。

老人二人で、しかも父はおかゆと刻み食という介護食となると、食材の消費速度は遅い。実質一人分に近い食事をちゃんと用意し続けるためには、食材管理にかなりの工夫が必要となる。同じ食事ばかり続くのも嫌だ。となると、食材の使い忘れが出てしまうこともある。
それを防ぐために、最近、食べるメニューを書いておくようにしている。
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キッチンテーブルの上に、以前から置いて使っているホワイトボードの小さなメモスタンドがある。それに、買い物のメモだったり、食事のメニューだったりを書いておく。3〜4Pのスペースがあってめくって使える。そこに居酒屋のお品書きよろしく、思いついた本日の食事メニューを書く。そうすると食べ忘れや作り忘れを防げる。しょっちゅう使ってはいないが、今日はあれを忘れずに食べよう、とか、あれが食べたいとか、そういうのを書いておく。これでかなり食材ロスを防げる。ちゃんと食べる意識づくりにもなる。
昼頃に、晩酌にあれを食べよう、と思って書いておく時もあるし、食材をモチーフのようにメモしておく場合もある。そこからクリエイティブワークが始まる。別におおげさでなくても、仕事をするのと同じように目標と段取りを考え、それに向かってメモをしておく。それは、多少なりと脳の老化も防いでくれていると思う。

昨日は、カワハギの刺身を食べ忘れないように、というところからメモをした。このところ和食の比率がやや下がってしまい、肉の誘惑に負けて、せっかく買った刺身を食べ忘れてしまったりすることがある。普通の刺身なら翌日食べ忘れを見つけても、まあなんとか食べることはできる。しかし肝をつけて食べるカワハギの刺身となれば、そうはいかない。肝の新鮮さは当日限りだ。
そして、カワハギの隣に、ブリカマのみそ漬けをメモすると、和食でまとめようという気持ちが一気に固まる。もつ鍋は2日は持つが、今夜少し片づけないといけないな。そんな風にして晩酌のメニューを組み立てて心構えを作る。

食べるを考える、それは、今の私にとって脳と心を刺激するクリエイティブでエンターテイメントなことなのである。

2021年01月18日

お麩とそうめんとグルテンと

私はお麩が大好きだ。昨日、朝食についての投稿をした時に使った写真の味噌汁にもおつゆ麩と呼ばれる小さな麩を入れていた。
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お麩の煮物も時々作る定番メニューだ。おなかに優しくて栄養もある。そして、もうひとつ好きなのが、そうめんや冷や麦。こちらは、最近はランチに、ラーメン風のにゅう麺にして食べることが多い。もちろん夏になれば、普通のそうめんとしても食べる。
小麦粉でできているこの2つの食品に共通しているのは、グルテンだ。グルテンは、この食品だけでなく、パスタやうどん、パン、ケーキなど小麦粉で作るものには含まれている。
小麦粉の中のタンパク質が、水と一緒になりこねられてできあがる。ただし、グルテンが影響して体調を崩す人もいるため、最近ではグルテンフリーの食品というのもけっこう数多く出ている。

私は、20代の頃、新潟支社に転勤していた時に、新規得意先でお麩を作っている会社に何度か足を運び、製造過程も見学させていただいた。確かパンフレットか何かを作りたいというお話を頂いたのではないかと思う。広告会社というのは、お仕事を頂くと、その商品のことをかなり勉強する必要がある。というか、思いがけないことを勉強させていただける機会に数多くめぐり会う。年配の職人さんが、お麩を作りながら、一生懸命説明してくださったことを覚えている。小麦をこねていって、グルテンのねばりの出方を判断しながら、いちばん美味しい状態を見極めることが大切だとおっしゃっていたような気がする。ねった小麦粉を、棒にまとわせるように巧みに巻き付けていき、それを特殊なオーブンのような機械で焼いていく。40年くらい前のことで、小さな会社だったので、手で回しながら焼いていたように思うがそこはちょっと記憶が定かではない。

九州支社に転勤していた時には、やはり新規で獲得した島原のそうめん組合に何度も足を運び、朝4時頃からそうめんの仕込みも見学した。(そうめんは、工程が多く、熟成させる時間が何度も必要なため早朝から作業する製麺所が多い)こちらでも、グルテンの出方を見極めることが、あとで麺を手延べするときのコシの強さにつながるというようなことをお聞きしたと思う。こねられた小麦粉が、ぐるぐると円形にまとめられ、それをまた別の機械でこねたり、「より」をかけたりしながら、少しずつ細いロープ状にして、それをまた別の機械にかけて細く伸ばし、最後は、それを手に持った長い棒にひっかっけながら伸ばして干していく見事な技を間近で見て驚嘆した。
こうした技術によって、もちもちのお麩や、麺が出来上がる。グルテンの出来の違いが、噛み応えや、のどごしの違いになる。

そんな懐かしい記憶をたどりながら、私は今日もグルテンの魅力を楽しんでいる。

#麩 #そうめん #グルテン











2021年01月17日

しっかり朝食をとること

父が寝たきりになってからは、父の朝食を用意する前に、まず自分の朝食をすませることにしている。
父の朝食は、おかゆと細かいきざみ食なので、鮭など多少共通のものはあるが、基本的には私のメニューとは別に作ることになる。
7時過ぎに台所に入り、まず自分の朝食を作りながら、父のきざみ食のおかずも並行して準備する。
父に食事を出す30分ほど前には、自分の朝食を仕上げて手早く食べる。そうすることで、たとえば父の食事の世話をしている時に、思わぬ事態が発生した場合などにも安心して対応できる。自分の食事をちゃんと食べてから介護にあたることが、ゆとりをもった作業対応にもつながるのだ。
しっかりと朝食をとることは、体にも良いし、心を整え一日を頑張ろうという気持ちを作ることにもつながると思う。腹が減っては戦もできぬ。
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今朝は、私の大好物であるからし菜の胡麻和え(出来合いです)もあったので、ご機嫌な朝食となった。介護食のレトルトのグリーンピースのペーストを初めて買ってみたので、それも試食してみた。けっこういける。あとは、定番である鮭の塩焼き(身が崩れているのは、父の分を取り分けたため)とエベス、ネギ入り玉子焼き、カボチャの煮物など。これらの定番メニューは、父の食事にもきざんで使っている。(あ、エベスはきざみませんが)今日はちょっと遅く起きたので、時間が足りなくて、サラダは、カットキャベツをそのまま並べた。

レトルトのグリーンピースのペーストは、思いのほかよくできていた。大手メーカーのものだが、食べやすくて体に良くて介護者にも便利で味もそこそこ良い。食べながら、メーカーの担当者が一生懸命作って仕上げて商品化したような印象を受けた。

誰かのために、喜んでもらえるようにと思いながら食べ物を作ると、それはきっとメーカーのものでも、家庭で作ったものでも、味わいの中に何か思いのようなものが入っていくのではないかと思う。
しっかり朝食を食べると、今日一日頑張ろう、そう思えるスタートになる。
あ、父が起きて私を呼んでいる。

#介護食 #朝食












2021年01月16日

才気煥発

今夜のNHKETV「SWITCHインタビュー達人たち」は、コシノジュンコさんだった。
久しぶりに拝見したお姿はお元気なご様子で、相変わらず(すみません)エネルギーに満ち溢れた切れ味鋭い発言が飛び交っていた。
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コシノさんというか、コシノ先生とは、サラリーマン時代に、あるプロジェクトで3年間にわたって、一年に3〜4回の会議とその前後の打ち合わせでお会いする機会があった。撮影など1〜2回短時間だけお目にかかる仕事に比べると、けっこう密な状態でお会いしていた。
今日の番組で対談されていた接客スペースは、かなりプライベートな場所だったように記憶している。普通は別のフロアのパブリックな接客スペースで打ち合わせすることが多かったように思うが、あの部屋の椅子などと同じだったように思い、その雰囲気を懐かしく思い出していた。

コシノ先生を交えた会議では、(今だから言えるけれど)先生の多少過激なご意見が飛び出すと、会議の流れも変わるなと、会議の説明役と進行補佐をしていた私としては、毎回かなり緊張していた。
と言いつつも、そのご発言には、いつもハッとさせられることも多かった。

才気煥発という言葉があるが、コシノ先生のご意見は、いつも独特の視点からのお話しが多かった。しかし、そのエネルギーと力と視点は、感心させられることも多かった。
日本のものづくりを応援するプロジェクトで、優れたものを独自の視点でリコメンデーションしようというようなプロジェクトだったが、会議が終わったあとで、私を呼んで、補足のご意見をおっしゃったこともあった。
優れた商品を選ぶための審査会のようなこともあって、商品を見て頂く時間とその後の審査会議をあわせると半日ほどお時間をいただくこともあったが、審査中に私を呼び、個別の商品の細かい情報を確認するなど非常に真摯に審査に取り組んでおられたことが今も記憶に残っている。

すぐれたクリエイティブ能力を持っている方には、独特のオーラとか間合いがある。まさに「才気」である。
今日の対談のお相手である中野善壽氏もまた独自の経営者としての才気に満ちた方であった。
この対談は、まさに才気煥発のトークであったといえるかもしれない。

#コシノジュンコ 
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