年末に父の具合が少し悪かった時から、父の部屋の隣で過ごす時間をできるだけ増やすようにしている。父の和室は、寒くないように常時エアコンを付けてあるので暖かく、私も続きの和室にいればエネルギー効率が良い。何しろこの100年古民家ときたら、家中に何台も石油暖房機を置いているので、灯油代だけで月に何万円もかかる。私が別の部屋にいて暖房を使っていると効率は悪い。隣の和室には、私が一人暮らしの時に使っていた折り畳みのダイニングテーブルを書き物机替わりに置いてあるのだが、そこに台所で使っていたPCを移動した。私の滞在時間が多くなったので、ホットカーペットも敷いた。(この古民家は、床下の温度が低いので、実は畳がものすごく冷い)
そうなると、椅子の足でホットカーペットに負荷がかかることが毎日気になっていた。(実は、以前使っていたホットカーペットは発熱しなくなり、椅子の重みのせいで断線したのではないかと思っている。)
ちょっと説明が長くなったが、そんなことから、椅子の足に板を取り付けて荷重を分散させ、和室でも使える椅子にしようというアイデアである。椅子は、昔東京の家で使っていたのを持ってきてこっちの台所で使っていた古いものだ。
家にある端材から適当な大きさのものを選び、のこぎりで椅子の足の幅にのこぎりで切る。カーペットでひっかからないように、板の両端を斜めにカットし、そこをナイフで丸く削る。そして他のエッジもカンナで面取りして、最後にやすりをかけて仕上げた。
板材をナイフやカンナで削っているとどんどん集中してくる。手作業に熱中することは、毎日の雑事をしばし忘れさせてくれる。
ということで、2時間ほどで、ご覧のような形の和室仕様の椅子が完成した。今回は、塗装をせずに木地のままにした。(ちなみに座面のチェックの布も、5年前くらいに私がDIYで張ったものである)
手仕事は、便利なものを生み出し、そしてそのプロセスが持つクリエイティビティは、心に刺激もくれる。手仕事の楽しさを久しぶりに思い出した一日になった。
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