久しぶりに拝見したお姿はお元気なご様子で、相変わらず(すみません)エネルギーに満ち溢れた切れ味鋭い発言が飛び交っていた。
コシノさんというか、コシノ先生とは、サラリーマン時代に、あるプロジェクトで3年間にわたって、一年に3〜4回の会議とその前後の打ち合わせでお会いする機会があった。撮影など1〜2回短時間だけお目にかかる仕事に比べると、けっこう密な状態でお会いしていた。
今日の番組で対談されていた接客スペースは、かなりプライベートな場所だったように記憶している。普通は別のフロアのパブリックな接客スペースで打ち合わせすることが多かったように思うが、あの部屋の椅子などと同じだったように思い、その雰囲気を懐かしく思い出していた。
コシノ先生を交えた会議では、(今だから言えるけれど)先生の多少過激なご意見が飛び出すと、会議の流れも変わるなと、会議の説明役と進行補佐をしていた私としては、毎回かなり緊張していた。
と言いつつも、そのご発言には、いつもハッとさせられることも多かった。
才気煥発という言葉があるが、コシノ先生のご意見は、いつも独特の視点からのお話しが多かった。しかし、そのエネルギーと力と視点は、感心させられることも多かった。
日本のものづくりを応援するプロジェクトで、優れたものを独自の視点でリコメンデーションしようというようなプロジェクトだったが、会議が終わったあとで、私を呼んで、補足のご意見をおっしゃったこともあった。
優れた商品を選ぶための審査会のようなこともあって、商品を見て頂く時間とその後の審査会議をあわせると半日ほどお時間をいただくこともあったが、審査中に私を呼び、個別の商品の細かい情報を確認するなど非常に真摯に審査に取り組んでおられたことが今も記憶に残っている。
すぐれたクリエイティブ能力を持っている方には、独特のオーラとか間合いがある。まさに「才気」である。
今日の対談のお相手である中野善壽氏もまた独自の経営者としての才気に満ちた方であった。
この対談は、まさに才気煥発のトークであったといえるかもしれない。
#コシノジュンコ
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