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2018年02月06日

大腸CTアカデミア  ☆☆☆医師がすすめる書籍☆☆☆

☆☆医師がすすめる書籍☆☆


20年以上の医師経歴のある消化器系専門医が
おすすめの書籍をご紹介します。



週刊 東洋経済【大学が壊れる】2月10日号



週刊 東洋経済 2018年 2/10号 [雑誌]





引き込まれるように読みました。

研究をしている方、
大学・研究期間に興味のある方、
海外留学を検討されている方々
におすすめですよ。

大学が壊れる03.jpg

自分もナショナルセンターにいますが
(恵まれているほうだと思いますが)、
それでも人が足りない、研究費が足りない状況です。

大学が壊れる02.jpg

地方の国立大学は壊滅的に大変ですね。
国の将来を考えると厳しいのではないでしょうか。
近い将来、中国などに負けるのは目に見えているような・・・。

でもでも、地方や郊外の中堅国立大学は頑張っていますね!

面白いのが、研究費当たりの論文数(年平均本数/億円)を一覧です
(38-39ページ)


第3位はなんと島根大学







第2位はなんと山口大学







そして第1位は!?

東京大学は!?
面白いので読んでみてください〜

もちろん、論文の数だけではなく、
掲載されるジャーナルのランクも非常に重要です。

インパクトファクターが高いジャーナルは
東京大学がトップですが、
地方や郊外の中堅国立大学もレベルの高いジャーナルの割合も
上位にあるんですね〜

素晴らしいと思います。

現場の頑張りが、無理なく進められて、
若手がどんどん入ってくるような環境になるよう、
国にも対応してもらいたいですね。

研究費の獲得には、出来レースのような
コネがものをいうものもあるような・・・

日本の将来が素晴らしくなうよう
問題提起している雑誌だと思います。

一読をおすすめですよ!



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大腸CTアカデミア  エキスパートとノンエキスパートともにPost-colonoscopy colorectal cancerは起こりえるよ!

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大腸CTアカデミア【医療従事者用】目次
大腸CTアカデミア【一般の方用】目次
大腸CTアカデミア【腸長ダービー】目次
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PubMedから、今日のつぶやき − 170 −

Nakada A, et al. The incidence of post-colonoscopy colorectal cancer: a retrospective long-term cohort study using a colonoscopy database. Int J Colorectal Dis 2017;32:839-845.



日本からのPost-colonoscopy colorectal cancer
大腸内視鏡検査実施後の大腸癌(PCCRC)
の頻度に関する論文の続きです。

本文の中で、アブストラクトにない
興味深い点をご紹介しますね。

今回の検討で検出されたPCCRCの7例の特徴をまとめた
Table 2と3について取り上げます。

【Table 2】
PCCRCの7例の初回内視鏡についてまとめられています。

年齢:64-80歳

大腸がんの家族歴:2/7例(29%)

腸管前処置の状態が不適当な症例:2/7例(29%)

全大腸の観察は全例で可能

盲腸までの到達時間/引き抜き時間/内視鏡医の熟練度

症例1 31分/ 6分/ エキスパート
症例2  9分/ 8分/ エキスパート
症例3 29分/ 12分/ ノンエキスパート
症例4  6分/ 24分/ ノンエキスパート
症例5 28分/ 12分/ ノンエキスパート
症例6  9分/ 7分/ ノンエキスパート
症例7 57分/ 7分/ エキスパート

エキスパート:5000例以上の大腸内視鏡検査経験

【Table 3 抜粋】
PCCRCとして見つかった病変の特徴をまとめています。
   サイズ/ ステージ/ 治療/ 経過
症例1 20mm/   IIIA/ 手術/ 生存
症例2 全周性/ I/ BSC/非大腸がん死
症例3 全周性/ IIIA/  BSC/ 生存
症例4 30mm/    I/ 手術/ 生存
症例5 20mm/    I/ 手術/ 生存
症例6 全周性/ II/ BSC/非大腸がん死
症例7 4分の3周/  II/ 手術/ 生存

BSC:ベストサポーティブケア

【コメント】
つぶやき −1−」でご紹介したように
大腸内視鏡検査では内視鏡の引き抜き時間が6分未満では
病変の見逃しが有意に高くなると報告されています。

エキスパートで挿入時間が30分以上かかって、
観察時間が6,7分ですので6分以上ではありますが、
幾分か短めでしょうか。

エキスパートとノンエキスパートともに
PCCRCを認めますね。

PCCRCで進行がんで見つかったのは2/7例(29%)です。

惜しいのは病理組織学的診断結果が
記載されていない点です。

挿入困難例では疲れて観察がおろそかになる可能性も
ありそうです。

次回は、つぶやき恒例のリミテーションをみてみましょう。

皆さんも是非、お考えくださいね。

それでは、また。



原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28091843


ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。




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2017年の春から予告しておりましたように、
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2017年末で終了いたしました。
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プロフィール
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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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