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2018年02月22日

大腸CTアカデミア  2つの大規模精度検証とエビデンスの意義とは!?

PubMedから、今日のつぶやき − 181 −


本日は雑感です。

2017年は大腸CT検査の日本からの
2つの大規模精度検証が世界のメジャージャーナル
に掲載され始まりました。

1. 日本初の大腸CT検査に対する精度検証である大規模
多施設共同臨床試験Japanese National CT Colonography Trial
は2017年1月掲載です。

全国の参加施設の先生方とご参加いただいた患者さんのご協力の
賜物です。
しみじみと心から感謝しております。

近日中にこの臨床試験の始まるまでの経緯と
論文紹介をしますね


2. 低用量PEG-CM法を用いた大腸CT検査と大腸内視鏡検査による
大腸腫瘍検出能の精度比較に関する検討
2017年2月掲載です。

自治医大の先生方の強力な頑張りが実を結びました!!


2000年代前半は日本の学会の主題で取り上げられた
大腸CT検査ですが、
2000年代後半から2010年代半ばまで
日本では下火だったように感じます。

それが最近、実用化が見えてきて
本格的に日本でも普及の幕開けを迎えたと思います。

大腸CT検査の実態全国調査
欧州の一流雑誌にこの12月に掲載されています。

消化管先進画像診断研究会(GAIA)の診療放射線技師
の世話人の先生方の尽力の賜物です。

T林先生が、実態全国調査のサテライト研究として
論文を書き上げました。
新しい知見がもうしばらくしたらお披露目できると思いますよ。
T林先生、お疲れさまでした!


ところで、当然なのですが
医療従事者は皆、患者さんに良いことを!
と願って臨床を行っています。

でも、注意しなければいけないのは、
その患者さんに良いことというのが、
良いと思うからとか、良いに決まっているとか
なし崩し的に、エビデンスをないがしろにしたまま
進んでしまうことだと思います。

医療はもちろん対人間ですから、
社会学的な要素は重要です。
でもその裏打ちとなる科学的エビデンス
があることが前提条件です。

電気自動車、フィンテック、シェアリング、
AI、AR、などなど時代の変化が急速になっています。
この変化の急激な加速は医療の世界でも
同じだと思います。

コミュニティの仲間は皆で、エビデンスや時代の変化に
敏感に、患者さんと家族と仲間とそして自分に
ハッピーになれるよう行動していければと祈念しております。


エビデンスにアンテナを張って、
正しく世の中に還元していきましょう!!

生意気なことを書いて申し訳ありません。

2017年の1年間、みなさまには大変お世話になりました。
本当にありがとうございました。
(ラインコミュニティの年末時のご挨拶です。ご容赦ください。)

改めまして、2018年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


【おすすめ人気記事】
検診目的の大腸MR検査(MR colonography)は役に立つの!?




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自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。


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 などの行為は著作権違反となります。


読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。



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プロフィール
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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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