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2017年06月26日
大腸CT(CT colonography)検査による再検査の心理的負担
PubMedから、今日のつぶやき − 16 −
Tutein Nolthenius CJ, et al. Burden of waiting for surveillance CT colonography in patients with screen-detected 6-9 mm polyps. Eur Radiol 2016;26(11):4000-4010.
「つぶやき − 13 −」で
「患者さんは中程度の大きさのポリープが1〜2個でも見つかったら、
速やかに内視鏡による精査・加療を希望される」というNeriの研究をご紹介しました。
今回ご紹介するのはオランダのTutein Noltheniusさんの
研究報告ですが、なんとNeriの結果とは正反対なんです!
C-RADSのC2のカテゴリーに分類された101名を対象に、
3年後の大腸CT検査による再検査の心理的負担を
アンケート形式で5段階評価しています。
結果は、待っている間の心理的負担が「まったくなかった」
あるいは「ほとんどなかった」と回答した患者さんが大多数(73%)でした。
したがって、C2で3年後の再検査としても、
患者さんはあまり心配してないよという結論になっています。
う〜ん、Neriとは正反対の結果ですね。
これは、もしかしたらC2と診断されたあとの患者さんへの
説明の仕方が影響しているのかもしれませんね。
イタリアでは結果説明がかならずしも十分でなく、
オランダでは結果説明(心配がないこと)が丁寧にされていたのかもしれません。
というのも、今回のオランダの検討の対象者は大腸CT検査の大規模研究
(COCOS trial:Radiology 2012;264:771?777)の参加者となっています。
研究への参加者を対象にアンケートしていますので、
結果説明が通常臨床より確実になされている可能性があるかもしれません。
推測ですので、本当のところは分かりませんが・・。
余談ですが、COCOS trialはアムステルダム大学のAcademic Medical Center(AMC)で実施されました。
このAMCは研究が盛んで、海外の学会に良くとAMCのシンボルマークamCが良く目に付きます。
頑張っていますね!
また、本研究では2回目の大腸CT検査を受けた後、
レポートが帰ってくる間は心配が増幅したという結果も合わせて掲載しています。
まあ、検査を受けたら結果は気になりますよね。
いずれにしても、今回ご紹介した研究からは、
C-RADSのC2の推奨を支持する結果となります。
C-RADSが発表された直後は日本の臨床では使えないかなと考えていました。
でも最近は、C-RADSってかなり完成度が高いカテゴリー分類なんだな〜
と個人的には考え方が変わりました。
皆さんは、いかがお考えになりますか?
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27059859
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大腸CT検査のポイント集
毎日のつぶやきを経て増えていきますね。
<適応>
・閉塞性大腸がんに対して大腸CT検査は有用だが、手技に工夫が必要。
・完全閉塞症例には「PET/CT colonography」。
・内視鏡の検査待ちの日数を減らす役割もあり。
<前処置>
・内視鏡後にガストログラフィン30mLを服用したら約4時間後に大腸CT検査をしよう。
<読影>
・読影の飛ばしすぎは読影精度を下げるので要注意。
・トレーニングを積めば、都市部の病院でなくとも高い精度の検査が可能。
<診断>
・C-RADSにおけるC1の5-10年の検査間隔は妥当
<偶発症>
・閉塞性大腸がんでは穿孔のリスクが高くなるので注意しましょう。
◆大腸CTアカデミア◆
ブログがはじまりました!
是非、ご登録ください。
https://fanblogs.jp/ctcacademia/
◆ラインコミュニティ「CTC Academy」の参加募集◆
メリット
・最新の情報を入手できる。
・仲間と意見を交換できる。
・待ち時間に気軽にみられる。
・配信されたことがすぐに分かる。
☆彡 入会希望の方はご連絡下さい
(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
大腸がん
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推測ですので、本当のところは分かりませんが・・。
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頑張っていますね!
また、本研究では2回目の大腸CT検査を受けた後、
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まあ、検査を受けたら結果は気になりますよね。
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・完全閉塞症例には「PET/CT colonography」。
・内視鏡の検査待ちの日数を減らす役割もあり。
<前処置>
・内視鏡後にガストログラフィン30mLを服用したら約4時間後に大腸CT検査をしよう。
<読影>
・読影の飛ばしすぎは読影精度を下げるので要注意。
・トレーニングを積めば、都市部の病院でなくとも高い精度の検査が可能。
<診断>
・C-RADSにおけるC1の5-10年の検査間隔は妥当
<偶発症>
・閉塞性大腸がんでは穿孔のリスクが高くなるので注意しましょう。
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