大腸CTアカデミア

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2017年06月19日

田舎の病院でも大腸CT（CT colonography）検査がきちんとできるか！？ニュージーランドの研究だよ～

PubMedから、今日のつぶやき－11－

Lee BJ, et al. Retrospective analysis of computed tomographic colonography in a rural hospital. J Med Imaging Radiat Oncol 2017 [Epub ahead of print]

同じテーマがしばらく続いていたので、ガラッと変えてみました。
田舎の病院でも大腸CT検査がきちんとできるか！？
っていう内容です。
なかなかすごいタイトルですね～～

ニュージーランドのクライストチャーチから南西に165km
（googleで検索すると車で2時間14分とあります）の
ティマルという田舎町の病院での検討です。
どんだけ田舎かってGoogle Mapでみると、確かになかなかの田舎です。

後ろ向きに検討した研究です。
2014年の1年間に実施した大腸CT検査639例が対象となっています。
大腸がんの検出は感度が97.1％、特異度が88.2％であり、
10ミリ以上の病変の検出は良好であったとしています。
精度は田舎の病院でも十分に良好であったという結論です。

自分が興味を引かれたのは別の点です。
検査依頼から検査実施日までの日数（waiting time）を検討しています。
平均で21.3日、
依頼元が内科の場合は22.9日、
家庭医の場合は22.4日、
外科の場合は17.0日
と有意に外科で短かかったと報告しています。

うーん、面白いです。
Waiting time検討、そして科別の検討報告は自分の記憶では初めてです。
まあ、外科に来ているあるいは紹介されている患者さんですから、
大腸がんの疑いが高く検査の順番が繰り上がるんでしょうね。

これ、大腸CT検査アカデミーのメンバーさんや大腸CTアカデミアの読者の皆様で共同研究しませんか？
日本の状況を調べてみたいです。
いかがでしょうか？
有志をお待ちしてます～

ご注意）必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。

原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28105788

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