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2017年06月16日
大腸CT検査(CT colonography)の穿孔例の多くが保存加療で経過観察が可能!
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☆☆大腸CT検査ってなあに? 〜大腸がんをへらせるの?〜☆☆
Q&A方式で、一般の方の素朴な疑問に答えます!
医療関係者の方でも、いまさら聞けないご質問にお答えします!
☆彡 ご質問を募集しています!
PubMedから、今日のつぶやき −10−
Kato T, et al. Iatrogenic Colonic Perforation due to Computed Tomographic Colonography. Case Rep Gastroenterol 2015;9(2):171-8.
前回まで閉塞性大腸がんの近位側腸管を
いかに診断するかというお話をしてきました。
今日は水を差すようですが、偶発症のお話です。
大腸CT検査は内視鏡検査に比較して
安全性が高い検査ではありますが、
非常にまれに腸管穿孔を、
まれに迷走神経反射
が偶発症として起こりえます。
とくに閉塞性大腸がんでは穿孔のリスクが高くなりますので、
検査は慎重に行う必要があります。
市立稚内病院の加藤先生が、
穿孔が疑われた2例を2015年に国内から初めて報告されました。
詳細な臨床情報と画像データが掲載されています。
1例目は注腸用カテーテルが直腸前壁を損傷した例です。
2例目が今回のテーマに沿う「横行結腸の進行大腸がん症例」です。
狭窄をきたすような大腸がんでは、
非常にまれではあるけれども穿孔・穿通を起こすリスクが若干あがります。
ただし、報告された症例は穿孔ではなく穿通、
つまりマイクロパーフォレーションのみで、
CT画像で腹腔内に少量のガスが観察されたに過ぎません。
そのため、明らかな自覚所見もなく、
検査後は保存的に経過をみて予定通りの手術が実施されました。
手術標本でも穿孔部位を指摘することができず、
術後経過は良好で退院されています。
閉塞性の大腸がんで大腸CT検査を行う場合には
近位側を評価するのはもちろんです。
ただし、その検査の実施に十分な注意をすべきです。
一方で、フリーエアが認めたからといって
直ちに外科処置が必要になるわけではありません。
上記の例のように、自動送気装置で慎重に検査をおこなった場合は、
保存的に経過をみることが可能です。
従来、こうした穿通くらいでは、
内視鏡検査後は気付かれなかったと考えられています。
そのため、内視鏡検査の穿孔・穿通例の頻度は少なく報告され、
大腸CT検査では多く報告されている
〜大腸CT検査の穿孔例の多くが保存加療で経過観察が可能〜
と世界の偶発症調査から報告・考察されています。
日本でも消化管先進画像診断研究会(GAIA)と
日本消化器がん検診学会の共催で大腸CT検査の全国調査が実施されました。
放射線領域の代表的なジャーナルである「European Radiology」に掲載されましたので、
近くご紹介しますね〜
それではまた〜
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
原文
(フリーアクセスなので全部見れますよ!)
https://www.karger.com/Article/FullText/430947
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大腸CTを完全詳説!
実臨床のコツから正しく検査するためのエビデンスを網羅しています〜
http://www.e-radfan.com/event/47211/
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大腸CT検査のエキスパートの標準的な読影を詳細に実践で学べます!
http://www.cbr-pub.com/book/036.html
▲PRここまで--------------------------------
大腸CT検査のポイント集
毎日のつぶやきを経て増えていきますね。
<適応>
・閉塞性大腸がんに対して大腸CT検査は有用だが、手技に工夫が必要。
・完全閉塞症例には「PET/CT colonography」。
<前処置>
・内視鏡後にガストログラフィン30mLを服用したら約4時間後に大腸CT検査をしよう。
<読影>
・読影の飛ばしすぎは読影精度を下げるので要注意。
<偶発症>
・閉塞性大腸がんでは穿孔のリスクが高くなるので注意しましょう。
◆大腸CTアカデミア◆
ブログがはじまりました!
是非、ご登録ください。
https://fanblogs.jp/ctcacademia/
◆ライン「CTC Academy」の特徴◆
メリット
・最新の情報を入手できる。
・仲間と意見を交換できる。
・待ち時間に気軽にみられる。
・配信されたことがすぐに分かる。
☆彡 入会希望の方はご連絡下さい
(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
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安全性が高い検査ではありますが、
非常にまれに腸管穿孔を、
まれに迷走神経反射
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・完全閉塞症例には「PET/CT colonography」。
<前処置>
・内視鏡後にガストログラフィン30mLを服用したら約4時間後に大腸CT検査をしよう。
<読影>
・読影の飛ばしすぎは読影精度を下げるので要注意。
<偶発症>
・閉塞性大腸がんでは穿孔のリスクが高くなるので注意しましょう。
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