みんな、どうだろう？？

子供の頃、近所に駄菓子屋がありました。
そこのおばあさんがものすごく怖い人で、
アイスやジュースなどの当たり券を持っていくと、
「この泥棒が！」「ふざけるんじゃねぇ！」
などと怒鳴っていました。

私がよく買っていたのは20円のジュース。細長いやつ。
歯で穴を開けてチューチュー吸ったり、凍らせてアイスとして食べたり。
これを包んでいる袋にくじが付いていて、当たりはもう一本と交換できる。

このジュース、
小売店にどのように届いていたかご存知でしょうか。

商品により様々なのでしょうが当時のこのジュースの場合は、
一箱に20本ほど入った状態で届けられる。
数箱すべてはずれのジュース。そして一箱だけ全て当たりのジュース。
小売店側で当たりとはずれを混ぜて売る。
つまり、当たりを出すタイミングを自由に決めていたのです。
売り上げを調整するためには良いシステムのような気がしますね。
今はメーカー側で均等に当たりを混ぜて出荷することが多いらしいですが。

当たりくじを憎む鬼ばあさんは
当たりジュースを売らず、はずれのみを売る。
この結果、大変なことが起こる。

やがてはずれジュースが全て売れ、
当たりジュースのみのストックが鬼ばあさんの手元に残る。

鬼ばあさんは、
なんとこの当たりジュースのみの箱を
そのまま店に出して売り出すのだ！

近所の子供達数人は知っていた。
取っておいた当たり券を持って行き、
20円ジュース無料飲み放題を存分に楽しむ。
怒りまくる鬼ばあさんなんて、もはや怖くもなんともない。
そこには夢の国が広がってましたね。

もしこれまでの人生がうまくいってない人がいたとしても、
全部当たりの箱がやがて来ます。
その時を逃さないようにしましょう。