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2012年06月29日

部活動の指導 〜この国に良い指導者は少ない

中学生の時、軟式テニス部に所属していました。
顧問の先生はほとんど指導せず、生徒だけで練習し、
練習試合や公式戦の時だけ出てくる、みたいな感じでした。

それで何も不満はなかった。結構まとまりがある部員で、
副部長の私もなんとかやっていけてました。

割と厳しい練習をし、地区の大会で優勝し、県大会に出場しました。
そして、2戦勝ち、次に勝てば過去最高のベスト8という試合。

相手はすごく強かった。

部員が100人を超えているらしく、
とても怖いコーチが何人もいる。

過去行われた国体で、軟式テニスの会場になった町の学校。
その学校のペアが試合を有利に進めているのに、
「大丈夫だ、今のミスのとき、コーチはこっちを見ていなかったよ」
などとコソコソ話しながら、びくびくしながら試合をしている。

セットを取ったあとのコートチェンジのときも、
コーチの元に駆け寄り、怒鳴られ、頭や顔を殴られ、
泣きそうな顔でコートに戻る。


実力は相手の方がはるかに上で、私たちにとっては厳しい展開。
そこでうちのなんちゃって顧問が動き出した!


スタンド最前列から大声で
「落ち着け、タッキー、落ち着け〜!」

私たちペアは最初から落ち着いている。

地区にはいなかった、
練習試合でも対戦したことがない
ものすごく強い相手にどう戦うかを、
ペア同士で話しながら試合を進めている。


やがて顧問は両腕を大きく振り、
「いいから落ち着け〜、こっちを見ろ〜!タッキ〜、タッキ〜!!」

スタンドの人たちが珍しい動物を見るように顧問を見ている。
なんと恥ずかしいことか。はやくやめてくれ・・・


あまりにしつこくこっちを見ろ、というのでそっちを見ると、
「おいタッキー、落ち着け!わかったか!じゃあやれ!
いつまでもこっちを見てるな!」


この人は馬鹿なのか・・・

そして1ポイントでも取られると、
「タッキ〜!落ち着けって言っているのがわからないのか〜!」

完全に落ち着きを失った指導者の、とても迷惑な指導。


結局試合はセットカウント4-3で敗戦。
その後の相手チームは全ての試合でセットカウント4-0で県大会優勝。


すごく強い相手といい試合をした思い出よりも、
対照的な両校の指導者、特に常軌を逸して「落ち着け!」しか言えない
自分たちの顧問のことが一番強く印象に残っている。
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