暮らし雑感

プラセンタとは胎児を育てる哺乳類の胎盤のことですが、ヒト由来プラセンタは医療用のみに使用されております。


サプリメントや化粧品には豚由来プラセンタと馬由来プラセンタが用いられております。これらには、五大栄養素をはじめ、胎児の驚異的な成長を支える成長因子なども豊富に含まれておりますが、栄養成分やバランスに特色があり、使用感や価格などが異なります。
■豚由来プラセンタ


豚は分子構造が人間に近いため、プラセンタの栄養素をスムーズに補えるといわれていることから、豚由来のプラセンタは、サプリメントや化粧品として最も多く使われております。


プラセンタエキスの原料となる胎盤は、食事や飼育環境によって品質が大きく変わるため、国産原料の場合は「SPF 豚」かどうか、輸入原料の場合はトレーサビリティ（生産地証明制度）などを通じて品質をチェックしましょう。


SPF 豚のSPFとは、「Specific Pathogen Free＝特定の病原体をもっていない」という意味で、日本SPF豚協会が行う厳しい衛生管理をクリアした施設で育った健康な豚にのみ与えられる認証です。


衛生的な環境で過ごすため、抗生物質などをほとんど使用することなく成長するため、安全性が高く、しかも、殺菌処理も通常より抑えられているため、プラセンタならではの栄養を保持しているといわれております。


■馬由来プラセンタ


馬由来プラセンタは、サラブレッド等の胎盤から抽出されるプラセンタエキスです。


馬の胎盤には、人間の身体に必要な必須アミノ酸が、豚の1.2 〜 1.5 倍も含まれております。


また、豚のように一度に何頭も産むのではなく、馬は一年に一頭しか出産しないのでとても厚く丈夫な胎盤を持っています。


このため、馬由来のプラセンタは、豚プラセンタよりかなり効果が高く、成分が濃いものとして認知されていますが、希少性も高いため、比較的高価なことが難点です。



■羊由来プラセンタ


羊由来プラセンタは、羊の胎盤から抽出されるもので、欧米では広く使われておりますが、日本では羊特有の伝染病のため、現在、使用が規制されています。


馬プラセンタでエイジングケア