暮らし雑感

ED治療薬は、「性欲があるのに勃起しない」男性の強い味方ですが、「医薬品」ですので他の医薬品（禁忌薬剤）との化学的な作用によって、思わぬ副作用 を招くこともありますので、他の薬を服用している場合には医師の指導が必須です。


特に注意が必要なのは、ニトログリセリンなどの硝酸剤で、併用禁忌薬となっています。


この硝酸剤は心臓の冠状動脈を拡張させて、心筋への血液の流れを良くする働きがありますが、同時に、全身の動脈も拡張させて血圧を下げ、心臓の負担を小さくする作用があります。


このため、硝酸剤とED治療薬を併用すると血圧が下がり過ぎて、命に関わることがあります。


循環器系疾患の治療に用いられる塩酸アミオダロン（アンカロン錠）も併用禁忌の薬です。ED治療薬を併用すると、QT延長作用（心電図異常として表れる脈拍の乱れ）を増す恐れがあり、失神発作や命に関わることがあります。


降圧剤の中でも、α遮断薬と言われる種類のものや前立腺肥大の薬、不整脈の薬、水虫の飲み薬、HIVの薬の一部など、併用に注意が必要な薬もあります。


なお、基本的にアルコール類は禁忌ではありません。ただし、大量のアルコールは勃起力を弱める場合がありますので、飲みすぎには注意してください。そのほか、健康を保ったり、体調を整えたりする目的で使われるサプリメントは併用しても、ほとんど問題ありません。




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