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2017年04月19日

映画「夜は短し歩けよ乙女」の感想…ぱっとみは独特の世界観だけど王道の成長物語がしっかりと軸にある

今日は映画「夜は短し歩けよ乙女」の感想です。

久々に劇場で映画を観てみました、時々書いていますが映画は本来劇場で観るもの。

いや、家も良いけどやっぱり劇場でみたい!

作り手もほとんどが映画館で観ることを想定して作ってるものだし。

しかし、なかなか田舎に住んでおりますので大変なんですよね…映画館まで行くのが。

ただ109シネマズから今月映画観ないとポイントカードのポイント失効するからってメールが来たので、

何がなんでも今月中に映画館に行かねば、という状況でした。

観たい映画は色々ありましたが、以前記事でも触れた有給消化中の姉に、

良かったら映画館に行く?って声をかけたところ、この映画「夜は短し歩けよ乙女」が観たいと要望が。

正直、全く興味の無かったタイトルなのですが、

まあこういう自分では決して選ばない映画が新しい出会いな気もしたので、姉とこの映画を観る事にしました。

という事で、映画「この世界の片隅に」以来の劇場鑑賞でした。

109シネマズでは映画「何者」以来という事で、確かに6ヶ月…ポイント失効の月でした。



映画「夜は短し歩けよ乙女」はただいま劇場公開中の湯浅政明監督作品。

前作の映画「マインドゲーム」はアニメに詳しくない自分でも知っている作品ですが、

そこから13年ぶりの劇場作品になるそうな。

まさに「独特の世界観」という言葉がふさわしいとは思いますが、

まったくノーガードで観てみたら開始早々に強烈なストレートパンチをくらった気分でした。

このブログだと新海誠監督の映画「君の名は。」とか細田守監督の「時をかける少女」とかの感想で、

それぞれ画が綺麗とか動きが良いとか言っていますが、

そういった映画とは全く異なるアニメの質というか…独特の世界観、

言い換えると「これ作った人はまともな人じゃない」って思った。

最初に飲み物を飲んだ時のゴクッてなる感じ、あれが自分にはストレートパンチでした。

今時こんな映像表現があるのか!って古さを感じながら、

実はそれは全く新しい映像表現の1部だったという。

これについては言葉ではうまく説明できないので、

とりあえずそういう感覚だけでも観る価値はあります…まずは観てください。


原作は森見登美彦による同名の小説で、自分の姉が読んでいて好きな作品だったそうな。

それで「あの話を映像にしたらどんなのか観て見たい」って言っていたのですが、

自分は原作を読んでいなかったので、あんまりその言葉の意味が分からなかった。

しかし、映画を観終わった今となっては逆に「どんな文章なんだ!」って気になります。

いつでも姉は本を貸すと言っていますが、なかなか活字が苦手なもので…またいつか…。


主人公の先輩役の声優は「あの」星野源、今や人気者になりましたね。

以前、映画「地獄でなぜ悪い」でも星野源にはふれていますが、良い役者だと思います。

最近は人気が出すぎてなんだかなあと思う感じもありますが、

その星野源が声優やったらどうなんだって思ったら…全然良かった。

というか全く星野源って気にならなかったぐらい自然に思った。

もちろん、もう1人の主人公である黒髪の乙女とのバランスだと思うのですが良かった。

そして、その黒髪の乙女の声は花澤香菜。

なんとあの映画「言の葉の庭」の雪ちゃん先生の声の人。

本職の声優さんなのでさすがとしかいえませんが、この世界観を壊さないって当たり前だけど凄いです。

他にもロバートの秋山とか、観たアニメでいうと「斉木楠雄のΨ難」の斉木楠雄の声の神谷浩史など、

そうそうたる声優陣が出ていると姉のお墨付き。


今回もちゃんと劇場用パンフレットは買いました。

基本的に映画館で映画を観たものは買う様にしています。

それを読むと原作は四季を巡る1年の話らしいのですが、

映画だと1夜の出来事になっているためスピード感がハンパない。

話の展開もそうですが、画の情報量も含め処理速度が限界超えそうな感じでしたが、

物語がうまく作られているので、あ、ここにその話が活きてくるんだなってのが分かると、

とても爽快感があり観ていて気持ち良い映画でした。

まだ映画館で公開中なので話の展開を書いてしまうのは勿体無いので、

まずもって面白い映画なので観て欲しい。

面白いってのが映像表現としての面白さはもちろんなのですが、

先ほども書いたみたいに展開が早いにもかかわらずうまく絡み合った話が最後にスッキリする物語の構成。

これは「うまい!」と言わざるをえない。

ほんと映画「テラフォーマーズ」にもこんな感じの物語のうまさがあったらなって。

いや、全然違うジャンルなので単純に比べることは出来ないのですが。

結局、映像とか独特の世界観だし、ものすごく展開の速い特殊な映画ですが、

物語の大きな見方として「乙女」と「先輩」という主人公の成長物語というシンプルな話が軸。

これがブレてないししっかり作られているので観終わった時の達成感は凄く良い。


自分ひとりだったら絶対観てない映画だったので、凄く得した気分になりました。

風邪はこじらせても、孤独はこじらせてはいけないんだなって肝に銘じよう。


あと「偽電気ブラン」飲んでみたいですね〜。


そう言えば劇場で劇場来場者特典その2の「夜は短し歩けよ乙女 銀幕篇」もらえました。

どうも劇場来場者特典その1は「先輩」から「乙女」への手紙だったようで、

この「その2」は、その手紙に対しての「乙女」から「先輩」への手紙。

え〜、「その1」が気になるじゃないですか〜。



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マツゥオコアトル
思いついた事を羅列。 映画「DETH FOREST 恐怖の森2」みたいなくだらない映画が凄い好き。 映画の感想は基本的にネタバレなしを心掛けています。
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