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posted by fanblog

2017年04月10日

映画「大魔神」の感想…今でも楽しめるってスゲー!

今日は映画「大魔神」の感想です。

ずっと前に映画「宇宙人東京に現わる」の感想を書いた時に、

デアゴスティーニの「大映特撮映画」を定期購読しておりまして、

気がつけば全巻届いてました。

なのにまだほとんど観れていないのが現状。

ちょっとずつ時間が出来たら観ていきたいな思っていて、

ついに今日はその「大映特撮映画」の中の1本である映画「大魔神」を観たと。

という事で今回はデアゴスティーニのDVDでの鑑賞です。



映画「大魔神」は1966年公開の安田公義監督作品。

吉田公義監督は時代劇監督であって、他の「大映特撮映画」の時代劇を何本か監督しています。

まだ他の作品を観てないので、こんな監督、とは言えないのですが、

映画「大魔神」を観た感じでは、奇抜なことを狙うよりも手堅い感じ仕上げていると思います。

またここら辺は他の監督作品を観たら書きたいと思います。

1966年公開作品ですがカラー映画です、パッケージの表現でいうと「総天然色」。

なんかイメージでは「大魔神」ってモノクロのイメージがあったのですが、

第一弾からカラーであったとは。


子供の頃に親戚の家でテレビ観てたらこの「大魔神」がやっていた記憶がある。

まったく話は覚えてないが、なんか大魔神が人を襲っていた気がする。

なんとなく大魔神は悪いやつを懲らしめる存在ってのは知っていたけど、

改めて見直して、ああこういう話だったんだなって思いました。


簡単に話を書くと、

戦国時代、花房忠清の治める国の物語。

家老である大館左馬之助の謀反により花房忠清は殺されてしまうが、

忠清の家来である小減太が若君の忠文、姫の小笹をなんとか連れ出す事に成功する。

そして、10年の月日が流れる。

今や左馬之助の支配によって城下の人々は苦しめられているのであった…みたいな話。


キャストは花房小笹を演じるのは高田美和。

高校1年の時に大映京都撮影所に入社したそうですが、

この映画「大魔神」の時は19歳ぐらいの時。

現代の女性とは違った、時代劇に違和感のない女性な感じがしました。

若君の忠文を演じるのは青山良彦。

今の感覚でも「イケメン」だと思う。

家来の小源太を演じるのは藤巻潤。

彼も青山良彦と同じく、今の感覚で観ても「イケメン」。

他にも魅力的な俳優が出演していますが、キリがないので…。

あと1人言及するなら巫女の信夫役の月宮於登女。

この映画が引退作との事ですが、彼女は1915年、大正4年生まれ。

凄いですね、大正ですよ、大正。

映画の古さを感じずにはいられません。



映画は84分。

結構サクッと観れる長さなので物語としては複雑な要素はない。

なのでネタバレもなにもないので良いと思いますが、

映画の構成としては、父親が殺され間一髪で逃げ出すという冒頭。

そして時間が経って悪いヤツが支配する世の中になっていて、

一般人が重い年貢や重労働なで苦しめられている描写で悪役を丁寧に描き、

何とかしようとする小源太や忠文が捕らえられ絶対的ピンチってクライマックスに、

大魔神が現れて悪役を一掃…スッキリ!という感じです。

こんな感じで単純に書くと理にかなった構成なんじゃないかと思います。

映画「宇宙人東京に現わる」の時も凄く古い映画なのに楽しめるって書いたけど、

この映画「大魔神」はそこまで古さを感じない。

いやもちろん古いんだけど、50年以上も昔とは感じないなあ。

また映画「宇宙人東京に現わる」は結構マスターのフィルムにダメージがあって、

そこら辺でも古さを感じましたが、結構この映画「大魔神」は綺麗。

ちょっとビックリするレベルで綺麗でした。


なんと言ってもCGのない時代なのでセットやらエキストラやら、

映像の本物感というか、それだけでも凄いなって思う。

もちろん、大魔神が建物壊すときは特撮というかミニチュアなんですけどね。

ただそのミニチュアも味があるというかCGでは出せない感じは良いなって思う。

今とはなんと言ってもお金のかけ方が違いますよね。

デアゴスティーニの記事に、この映画は新ブルー・バッキング方式で撮影されたと書いてあって、

そのライトスクリーンだけでも約1000万かかったとか。


ちなみに大魔神とは魔神アラカツマとそれを封じていた武神像が1つとなった姿だそうです。

マメ知識。

映画を改めて観てビビッたのは大魔神は光の玉となって飛んでくる、という事。

ゴジラみたいに、ズドーンとか足音を立てながら歩いてくると思ったら、

ピューンって飛んできてビックリ…あんなので飛んできたらそりゃ恐れおののく。

腕力が強いだけでなく、特殊な力で火が消せるとか圧倒的な存在である大魔神。

そうですよね、ここで大魔神が苦戦とかする意味がないですもんね。

さっきも書いたみたいに84分しかない中で、大魔神が出てくるのって、

本当に最後の15分前後。

ここは悪者が大魔神にバスバスとやられていく爽快感が求められるかなと。

でも、この大魔神の活躍が本当に絶妙。

敵を攻撃する時の攻撃のタメ時間が本当に絶妙。

そして門のところを壊した際の、ちょうど大魔神が見える感じとかの計算された活躍、さすが。

第1弾がこんな感じで無駄のないスッキリした構成なので、

続編とかは大丈夫かなと心配になるぐらいに洗練された話なんじゃないかと思います。

サクッって終わる感じも良いですね。


さっきも書いたのですが結構丁寧な作りなので意外でした。

なんか「大魔神」ってもっと話とか美術とかラフだと思っていたので、

この丁寧さは正直驚きました。

演出でかぶとのライトアップがなんでやねん!って思ったのと、

大魔神が動く時の、まだ動いてないのに木の方が先に倒れるんかい!ってところはあったけど、

特に何の問題もないかなと。


そんな訳で、今観ても楽しめた映画「大魔神」、

こんなけ良い感じだと本当に続編の出来が気になるところです。


あとどうでも良いことですが、大魔神って結構なケツあごだったと…あ、怒られるな。

ゴメンナサイ…。

あと、悪者をやっつけても大魔神が止まらないって感覚は、

やはりゴジラとかの影響もあるのかなって思いました。

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マツゥオコアトル
思いついた事を羅列。 映画「DETH FOREST 恐怖の森2」みたいなくだらない映画が凄い好き。 映画の感想は基本的にネタバレなしを心掛けています。
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