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2017年04月24日
総合芸術と呼ばれエンターテイメントである映画の難しさ
映画って難しいですよね。
いきなりなんだって話ですが。
昨日感想を書いた映画「劇場霊」ですが、
ネットで検索した時にレビューというか評価って出てきちゃうじゃないですか。
人の意見を聞くとけっこう影響される方なので、
基本的には映画を観る前に他の人のレビューはみないのですが、
今回は観た後にレビューが目についたのでついつい見てしまいました。
だって「星が5点満点中の2」とかだったので。
映画「劇場霊」の話の前に、ちょっと別の話を。
自分の感覚と世の中の感覚のズレを楽しむのもまた1つ。
みんながみんな同じ事しか感じなかったら、それこそ面白くない。
映画「るろうに剣心 伝説の最期編」を劇場で観て、「酷い!」ってつい声が出た。
みんな同じ事を思ってるだろうから良いだろうって思ってたら、
ネットではわりと高評価…あの時は自分が少数派なのかと心細かった。
ただ、先にも書いているように、それぞれ感性がある。
意見が違うのは当たり前!
しかし、人間弱い生き物なのか、大勢と違う意見だと心細いものですね。
で。
話を戻しまして映画「劇場霊」ですが、まあ世間の評価は低かった。
自分はホラーとして恐がりに行った人は肩透かしな部分もあるけど、
「事件の根幹は負の感情であり、また人間の嫉妬などがさらに事態を悪くする」という事、
そして嫉妬などの感情を形にしたのが「人形」であり、言葉にしたのが「ちょうだい」。
苦しめられるぱるる演じる主人公が最後に「あげないんだから!」と、
嫉妬や僻みの化身を打ち砕く姿は、つまりそれを受け止め乗り越えるという比喩であり、
この映画は王道の主人公の成長物語。
ところどころ別の見せ方があったんじゃないかとか、人形視点はなんか冷めるとか色々ありますよ。
ただけっして悪い映画じゃない…というかスジとしては結構良いって思ったんですけどね。
それで他の人のレビューを観てみると、
基本的に「ぱるるの演技のダメ」とか「恐くない」とかまあ予想できるものが大半でしたが。
ぱるるの表情が無かったら成り立たないと思うんだけど、まあ感じ方は人それぞれ。
そして、「恐くない」って意見の多さに、
やっぱ単純に来るぞ、来るぞ、バンッ!キャー!みたいな恐さを求めてる人が多いんだろうなあと。
恐がりにいくってのは、だいたいはそういう事ですよね…そういう人が低評価なのは仕方がないかなと。
しかし中には「メッセージ性がない」とか「意味がわからない」とか…。
個人的にはメッセージ性を強くしすぎて、いわゆる恐がらせるサービスを少なくしてしまった映画だと思うのに、
伝わらない人が結構多いんだなあと。
ふとテレビのテロップ問題を思い出した。
バラエティ番組で何か芸人が面白い事をいうと丁寧にテロップがでる昨今。
「ここは笑うところですよ〜」「今面白いこと言いましたよ〜」という合図の様に。
視聴者として「笑うタイミングぐらい自分に決めさせろ」って思うのだけど、
業界人から話しを聞いたら「これぐらいしないと分からない」って言われた事がある。
優しい世の中だなって。
で、結論としては双方に問題があるんだと思う訳です。
うまく伝えられない作り手、ちゃんと受け取れない視聴者。
これは結構大きな問題だと思う。
映画は総合芸術と呼ばれ、画や音、さらに物語など様々な情報があふれている。
それぞれにおいて情報を解析し総合的に楽しめるのが一番良いのだけど、
総合芸術でありながらも思いっきりエンターテイメントであり「ビジネス」なのが映画。
なんというか視聴者とか観客ってのは「お客様」にあたる訳で、
なかなか「お客様にもう少し勉強してください」なんて言えないですよね。
ビジネス的に言うならお金払う客が満足できるものを作ってくださいなって事なんだろうけど、
作り手としては難しいですよね。
分かる人にだけ分かれば良いってのも違うし、
いちいち説明をしつづけるのも馬鹿にしてるのかって思われそうだし。
これからもこういう問題は続いていくだろうし、もっと大きくなってしまうんじゃないかと危惧。
この早稲田アカデミーのCMって何種類かあるんですが良い出来だと思うし好きです。
しかし例えば、最後の「赤面した」ってのが分からない人が世の中にいるんです。
いや、いたんです…自分のまわりに。
走れメロスぐらい知ってるだろ、常識だろって思ったらそうではない。
悲しいかな、その人には伝わらないんですよね…。
いきなりなんだって話ですが。
昨日感想を書いた映画「劇場霊」ですが、
ネットで検索した時にレビューというか評価って出てきちゃうじゃないですか。
人の意見を聞くとけっこう影響される方なので、
基本的には映画を観る前に他の人のレビューはみないのですが、
今回は観た後にレビューが目についたのでついつい見てしまいました。
だって「星が5点満点中の2」とかだったので。
映画「劇場霊」の話の前に、ちょっと別の話を。
自分の感覚と世の中の感覚のズレを楽しむのもまた1つ。
みんながみんな同じ事しか感じなかったら、それこそ面白くない。
映画「るろうに剣心 伝説の最期編」を劇場で観て、「酷い!」ってつい声が出た。
みんな同じ事を思ってるだろうから良いだろうって思ってたら、
ネットではわりと高評価…あの時は自分が少数派なのかと心細かった。
ただ、先にも書いているように、それぞれ感性がある。
意見が違うのは当たり前!
しかし、人間弱い生き物なのか、大勢と違う意見だと心細いものですね。
で。
話を戻しまして映画「劇場霊」ですが、まあ世間の評価は低かった。
自分はホラーとして恐がりに行った人は肩透かしな部分もあるけど、
「事件の根幹は負の感情であり、また人間の嫉妬などがさらに事態を悪くする」という事、
そして嫉妬などの感情を形にしたのが「人形」であり、言葉にしたのが「ちょうだい」。
苦しめられるぱるる演じる主人公が最後に「あげないんだから!」と、
嫉妬や僻みの化身を打ち砕く姿は、つまりそれを受け止め乗り越えるという比喩であり、
この映画は王道の主人公の成長物語。
ところどころ別の見せ方があったんじゃないかとか、人形視点はなんか冷めるとか色々ありますよ。
ただけっして悪い映画じゃない…というかスジとしては結構良いって思ったんですけどね。
それで他の人のレビューを観てみると、
基本的に「ぱるるの演技のダメ」とか「恐くない」とかまあ予想できるものが大半でしたが。
ぱるるの表情が無かったら成り立たないと思うんだけど、まあ感じ方は人それぞれ。
そして、「恐くない」って意見の多さに、
やっぱ単純に来るぞ、来るぞ、バンッ!キャー!みたいな恐さを求めてる人が多いんだろうなあと。
恐がりにいくってのは、だいたいはそういう事ですよね…そういう人が低評価なのは仕方がないかなと。
しかし中には「メッセージ性がない」とか「意味がわからない」とか…。
個人的にはメッセージ性を強くしすぎて、いわゆる恐がらせるサービスを少なくしてしまった映画だと思うのに、
伝わらない人が結構多いんだなあと。
ふとテレビのテロップ問題を思い出した。
バラエティ番組で何か芸人が面白い事をいうと丁寧にテロップがでる昨今。
「ここは笑うところですよ〜」「今面白いこと言いましたよ〜」という合図の様に。
視聴者として「笑うタイミングぐらい自分に決めさせろ」って思うのだけど、
業界人から話しを聞いたら「これぐらいしないと分からない」って言われた事がある。
優しい世の中だなって。
で、結論としては双方に問題があるんだと思う訳です。
うまく伝えられない作り手、ちゃんと受け取れない視聴者。
これは結構大きな問題だと思う。
映画は総合芸術と呼ばれ、画や音、さらに物語など様々な情報があふれている。
それぞれにおいて情報を解析し総合的に楽しめるのが一番良いのだけど、
総合芸術でありながらも思いっきりエンターテイメントであり「ビジネス」なのが映画。
なんというか視聴者とか観客ってのは「お客様」にあたる訳で、
なかなか「お客様にもう少し勉強してください」なんて言えないですよね。
ビジネス的に言うならお金払う客が満足できるものを作ってくださいなって事なんだろうけど、
作り手としては難しいですよね。
分かる人にだけ分かれば良いってのも違うし、
いちいち説明をしつづけるのも馬鹿にしてるのかって思われそうだし。
これからもこういう問題は続いていくだろうし、もっと大きくなってしまうんじゃないかと危惧。
この早稲田アカデミーのCMって何種類かあるんですが良い出来だと思うし好きです。
しかし例えば、最後の「赤面した」ってのが分からない人が世の中にいるんです。
いや、いたんです…自分のまわりに。
走れメロスぐらい知ってるだろ、常識だろって思ったらそうではない。
悲しいかな、その人には伝わらないんですよね…。