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2020年11月28日

【英語シャドーイング学習】『The Cicada and the Fox』 〜イソップ物語・セミとキツネ。観察する習慣が、身近な”学びの種”を活かす〜。

僕は毎朝、以下の手順で英語を学んでいます。

  1. 英語動画を英語字幕で視聴
  2. シャドーイング
  3. 英語に文字起こし
  4. 日本語に翻訳


流暢までの道のりを歩き出したばかりです。
ブログでは以下を綴ります。


ー英語学習・目次ー

  1. 本日の参考動画
  2. 英語に文字起こし
  3. 日本語に翻訳
  4. 所感

1.本日の参考動画




2.英語に文字起こし

『The Cicada and the Fox』


On a hot summer day, a cicada was singing on top of the tree.

Fox
"I'm so hungry. That cicada will be a great meal."
"But it's too high. How can I catch that cicada?"
"Oh, I got this!"


Fox
"Hello, there! You are a really great singer!"
"Your voice is beautiful and it makes me so happy."

Cicada
"Oh, really? Thank you."
"I'm glad to hear you like it."

Fox
"I wish I could sing as well as you."
"Why don't I give you some fruit, and you teach me to sing?"

Cicada
"You want me to come down there?"

Fox
"Why not? I want to hear you sing a little closer."

Cicada
"Okey, then. I'll be right there."

Fox
"I'll be waiting for you! I'm a genius!"



Fox
"What is this? Leaves?"

Cicada
"I knew it! Did you think I'd fall for your trick?"
"I once saw a cicada's wings in a fox's poop."
"I haven't believed foxes since then!"

"No way I'm getting down there!"


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
3.日本語に翻訳

『セミとキツネ』


暑い夏の日、
木の上でセミが歌っていました。

キツネ
「とてもお腹が空いた。あのセミは美味しそうです。
でも高すぎる。どうすればあのセミを捕まえられる?」
「そうだ!」



キツネ
「こんにちは!あなたは本当に素晴らしい歌手です!」
「あなたの声は美しく、とても幸せです。」

セミ
「ああ、本当に?ありがとう」
「あなたがそれを好きだと聞けてうれしい。」

キツネ
「あなたみたいに歌えたらいいのに」
「果物をあげます、歌を教えてくれませんか?」

セミ
「私にそこに来て欲しいですか?」

キツネ
「もちろん!もう少し近くで歌を聞きたいです。」


セミ
「じゃあ、すぐそこに行きます。」

キツネ
「待っています!…私は天才だ…!」



キツネ
「これは何?葉?」

セミ
「私はそれを知っていました!
私があなたのトリックに騙されると思った?」

「キツネの糞にセミの羽を見たことがあります。
それ以来、キツネを信じていません!」


「私はそこに降りる理由はありません!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
4.所感

失敗も成功も、
学びの種は身近にたくさんある。

それに気づけるかどうかは、
普段から観察する意識があるかにかかっている。




セミは何となく生きているだけだったら、
キツネの口車に乗ってしまったかも知れない。

しかし、セミは普段から周りをよく観察していた。
だから、”キツネはセミを食べる”ことを想起できた。




何気なく見かけるものに、
一歩だけ踏み込んで考えてみる。
ここにある背景を想像してみる。

そんな観察の積み重ねが、
バラバラな知識を1本の線につなげてくれる。










2020年11月27日

【英語シャドーイング学習】『The Frogs Who Desired a King』 〜イソップ物語・王を欲しがったカエル。幸せは他力本願か、自力で掴み取るか〜。

僕は毎朝、以下の手順で英語を学んでいます。

  1. 英語動画を英語字幕で視聴
  2. シャドーイング
  3. 英語に文字起こし
  4. 日本語に翻訳


流暢までの道のりを歩き出したばかりです。
ブログでは以下を綴ります。


ー英語学習・目次ー

  1. 本日の参考動画
  2. 英語に文字起こし
  3. 日本語に翻訳
  4. 所感

1.本日の参考動画




2.英語に文字起こし

『The Frogs Who Desired a King』


Once there were frogs who lived together in a pond.
They lived in peace with plenty of food.

"Oh, I'm bored. Is there anything fun to do?"
"If we had a king, he would know what to do!"

"You're right! We need a king. He will make us as happy as can be!"
"Then, let's pray for a king!"


That night, the frogs began to pray together.
"Please send us a great king!"



The next day, a log fell over the pond.

"Yay! Our king has come!"
"Wow, really?"

Time passed, but the log was still floating on the pond.

"What kind of a king is that?"
"He can't jump, he can't sing. There's nothing he can do!"
"Please send a new king for us!"


The frogs began to pray again for a new king.


The next day, a stork flew over the pond.

"Wow, look at those elegant wings and the beautiful beak! That must be our king!"
"I think our true king is here!"
"Hurray for our king!"

The frogs hopped over to the stork.

"What a lucky day? Frogs are everywhere! I will eat you all."
"Oh, my. What have we done. We should have never wished for a king."


The frogs regretted their wishes, but it was too late.
They were all eaten by the stork that day.


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
3.日本語に翻訳

『王を欲しがったカエル』


かつて池に一緒に住んでいたカエルがいました。
彼らはたくさんの食べ物で平和に暮らしました。

「ああ、退屈。何か楽しいことはありますか?」

「もし私たちに王がいたら、
彼は何をすべきかを知っているでしょう!」

「その通り!私たちには王が必要です。
彼は私たちを可能な限り幸せにしてくれるでしょう!」

「じゃあ、王様のために祈りましょう!」


その夜、カエルは一緒に祈り始めました。
「偉大な王をください!」



翌日、丸太が池に落ちてきました。

「やった!私たちの王が来た!」
「わあ、本当に?」

時間が経ちましたが、
丸太はまだ池に浮かんでいました。

「あれはどんな王様?」

「彼はジャンプすることも歌うこともできません。
彼にできることは何もありません!」

「私たちのために新しい王をください!」


カエルは再び新しい王のために祈り始めました。



翌日、コウノトリが池に飛んできました。

「うわぁ、あのエレガントな翼と
美しいくちばしを見てください!
あの方は私たちの王に違いありません!」

「私たちの本当の王はまさにあの方!」
「私たちの王に万歳!」

カエルはコウノトリに駆け寄りました。

「なんてラッキーな日?
カエルはいたるところにいる!みんな食べてやる」

「ああ、私たちは何をしたのか。
私たちは決して王など望んでいなかったはずだ。」


カエルは願いを後悔しましたが、手遅れでした。
その日、みんなコウノトリに食べられました。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
4.所感

カエルの池に丸太を落としたのは、
ギリシャ神話の最高神ゼウスだそうだ。

カエルたちには今、
十分な食べ物と平和がある。

にもかかわらず、他人の力で
もっと幸せにしてもらおうとしている。



だからゼウスは、カエルたちを試した。
今ある幸せを数えることができるかどうかを。



そして、見極めた。
彼らの言う「王がほしい」というのは、

何でも叶えてくれる都合の良いリーダーがほしい

ではないかということを。



何かを変えるには、労力と責任がついて回る。

楽したい、自分では動きたくない。
誰かがやってくれればいい。

きっと、誰の心にも他力本願の芽はある。
それでも、自分は自力でのみ変えられる。

世界とは、他の誰かが変えてくれるものではなく、
ただ「わたし」によってしか変わりえない。



『嫌われる勇気』”人生について” より


願うことは大切。

願うことと同じくらい、
願いを掴み取りに行くことも大切。












2020年11月26日

【英語シャドーイング学習】『The Bear And Two Friends』 〜イソップ物語・クマと2人の旅人。災難は本当の友人を明らかにする〜。

僕は毎朝、以下の手順で英語を学んでいます。

  1. 英語動画を英語字幕で視聴
  2. シャドーイング
  3. 英語に文字起こし
  4. 日本語に翻訳


流暢までの道のりを歩き出したばかりです。
ブログでは以下を綴ります。


ー英語学習・目次ー

  1. 本日の参考動画
  2. 英語に文字起こし
  3. 日本語に翻訳
  4. 所感

1.本日の参考動画




2.英語に文字起こし

『The Bear and Two Friends』


Once there were two good friends named Ron and John who decided to travel and see the world together.
One day, they decide to go to the forest.

The forest was so dense that they knew anything dangerous could happen to them at any time.
So they promised each other that they would remain united in any case of danger.



Suddenly, they heard a loud growling sound and they saw a large bear approaching them.

They got very scared.
Ron quickly ran at once and climbed a nearby tree, leaving John behind.



John did not know how to climb the tree.
He asked Ron: "Can you help me climb the tree? The bear will eat me up. Help me please."

"I can not come down. The bear is approaching. And there's no place up here. Go and find a place for yourself to hide." Ron did not help John.




But John was a smart boy.
In school he had heard a teacher saying that the bear doesn't eat dead creatures.

Now, led by his common sense, he laid down flat on the ground breathless, pretend to be a dead man.



The bear came near the man lying on the ground.
It smelt his ears, and slowly left the place.
Because the bears do not touch dead creatures.

After the bear went away, the friend on the tree came down and asked his friend John.
"What did the bear whisper into your ears?"

"The bear advised me not to believe a false friend, who leaves you in the time of danger."



<Moral>
Misfortune is the test of true friendship.

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
3.日本語に翻訳

『クマと2人の旅人』


かつて、ロンとジョンという2人の親友がいて、
一緒に旅行して世界を見ることにしました。

ある日、彼らは森に行くことにしました。

森はとても深いので、彼らはいつでも
危険なことが起こる可能性があると知っていました。

そのためで彼らは、どんな危険があっても
団結し続けることをお互いに約束しました。




突然、彼らは大きなうなり音を聞き、
大きなクマが彼らに近づいているのを見ました。

2人はとても怖くなりました。

ロンはすぐに走って近くの木に登り、
ジョンを置き去りにしました。



ジョンは木に登る方法を知りませんでした。

ジョンはロンに尋ねました:
「私が木に登るのを手伝ってくれませんか?
クマは私を食べてしまいます。助けて。」

「私は降りられません。クマが近づいています。
そしてここにはもう場所がありません。
自分で隠れ場所を見つけてください。」

ロンはジョンを助けませんでした。




しかし、ジョンは頭のいい子でした。

学校で、彼は先生が
「クマは死んだ生き物を食べない」
と言っているのを聞いていました。

そこで、彼の判断に導かれ、
息を切らして地面に横になり、死んだふりをした。



クマは地面に横たわるジョンの近くに来ました。

クマはジョンの耳をにおいをかぎ、
ゆっくりとその場を去りました。
クマは死んだ生き物に触れないからです。



クマが去った後、木の上の友人が降りてきて、
彼の友人のジョンに尋ねました。

「クマはあなたの耳元で何をささやいたの?」

「クマは私に、危険な時にあなたを置き去りにする
ニセモノの友人を信じないよう忠告したんです。」




<教訓>
災難は本当の友情を確かめます


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
4.所感

古代ギリシャの哲学者・アリストテレスも、
こんな言葉を残している。

Misfortune shows those who are not really friends.
不幸は、本当の友人でない者を明らかにする。




正しいことをしている時、
うまくいっている時は
多くの人が味方してくれる。

ただしそれは、
その人の成功に群がる損得だけの関係。



道を誤りそうな時、
うまくいかなくなった時にも
味方してくれる者が本当の友人。

それは、損得など抜きにした、
純粋にその人の力になりたいという関係。




自分の負の感情、間違いを見せた時、
それでも傍にいてくれる人が
僕にはどれだけいるだろうか。











2020年11月25日

【英語シャドーイング学習】『The Frog and the Cow』 〜iイソップ物語・カエルと雄牛。劣等感は、自分の解釈次第で個性になる〜。

僕は毎朝、以下の手順で英語を学んでいます。

  1. 英語動画を英語字幕で視聴
  2. シャドーイング
  3. 英語に文字起こし
  4. 日本語に翻訳


流暢までの道のりを歩き出したばかりです。
ブログでは以下を綴ります。


ー英語学習・目次ー

  1. 本日の参考動画
  2. 英語に文字起こし
  3. 日本語に翻訳
  4. 所感

1.本日の参考動画




2.英語に文字起こし

『The Frog and the Cow』


One day, a frog was playing in a grassy field when all of a sudden he saw a cow.

"Wow! Cows are really big!"
The frog was mesmerized by the cow's great size.



When the frog returned home, he took a deep breath and puffed up his cheeks.
Then, he asked his family.
"So, what do you think? Do I look as big as a cow?"

"No."
The family replied, shaking their heads.



So, the frog took an even deeper breath, puffed up his whole body, and asked.
"Now I look as big as a cow, right?"

"Nope!"
The family replied again, shaking their heads even more.



"What? I still look smaller than a cow? This can't be!"

This time, the frog took the deepest breath he could, and puffed himself up with all his might.
But as he puffed and puffed, his belly popped!

"Oh! My stomach! My poor stomach!"


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
3.日本語に翻訳

『カエルと雄牛』


ある日、カエルが草むらで遊んでいると、
突然、牛に出くわしました。

「わあ!牛は本当に大きい!」
カエルは牛の大きさに魅了されました。



カエルが家に帰ると、
深呼吸をして頬を膨らませました。
それから、彼は家族に尋ねました。

「どう?私は牛のように大きく見えますか?」

「いいえ。」
家族は首を横に振って答えました。



そこで、カエルはさらに深呼吸し、
全身を膨らませて尋ねました。

「今、私は牛のように大きく見えますよね?」

「いえ!」
家族は再び首を横に振って答えました。



「なに?まだ牛より小さく見えますか?これならどう!」

今後はカエルは深呼吸をして、
全力でお腹を膨らませました。

しかし、彼がどんどん膨らんだその時、
彼のお腹が破裂しました!

「ああ!お腹が!お腹が!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
4.所感

自分の身長が平均よりも低いことを
悩んでいた哲学者の話がある。
私の身長は155センチメートルです。
私はずっと、自分の身長について思い悩んでいました。

「私にあと20、せめて10センチでも身長が高ければ、
もっと楽しい人生が待っているのではないか。」


そう思ってあるとき友人に相談したところ、
彼は『くだらない』と一蹴したのです。

しかし、続けて彼はこう言いました。

『大きくなってどうする? 
お前には人をくつろがせる才能があるんだ』



『嫌われる勇気』”劣等感について” より



彼が身長に対して抱いた劣等感の中身は、

「平均より低い」という事実ではなく、
「平均より低い」ことは劣っているという解釈だった。




カエルは牛の大きさに憧れた。
しかし同時に、牛より小さい自分に劣等感を抱いた。

カエルが抱いた劣等感は、

「牛より小さい」という事実ではなく、
「牛より小さい」ことは劣っているという解釈だった。




隣の芝生は、どうしても青く見える。

人と比べ、自分にないものを数え、
劣っていると考えてしまうのが人の性。

それが行き過ぎると、劣等感に苦しむ。
カエルである自分への解釈を変えると、
劣等感を個性に変えられる。


それが、劣等感と上手くつき合う
1つの方法かも知れない。













2020年11月24日

【ギリシャ神話・プロメテウス】不老不死は本当に幸せか。それとも永遠の退屈か。

古来より、多くの権力者が求めてきた
不老不死。

仮に不老不死を手に入れたとしたら、
本当に幸せだろうか。



たとえ若く健康で、
望むものは何でも手に入るとしても、
永遠に生きることは果たして幸せだろうか。

永遠の苦痛と退屈ではないだろうか。

不老不死を望む者たちが本当に欲しているのは、
「もう充分だと思うところまで生きること」

ではないだろうか。



ー目次ー
  1. 不老不死のプロメテウスが受けた”永遠の苦痛”
  2. プロメテウスが直面する”永遠の人間への絶望”
  3. 不老不死の裏返しは”永遠に死ねない”
  4. 不老不死の本音”すべてに飽きるまで生きたい”

1.不老不死のプロメテウスが受けた”永遠の苦痛”

ギリシャ神話、
先見の神・プロメテウス

彼は、人間と神との肉の分配について、
最高神ゼウスに申し立てをした。

  • 見た目は美味しそうだが、中身は骨ばかりの肉
  • 見た目はまずそうだが、美味しい部位を詰め合わせた肉

ゼウスは骨ばかりの肉を選んでしまい、
プロメテウスは美味しい肉を人間に与えた。



そこでゼウスは、
人間には肉を与える代わりに火を奪った。

プロメテウスは
天界から火を持ち出し、人間たちに与えた。

これに怒ったゼウスは、
プロメテウスを山頂へ縛り付け、
ワシに内臓をついばまれる刑に処した。

神は不老不死のため、
毎夜、ついばまれた内臓が復活した。

幸い、後にヘラクレスに助けられるが、
プロメテウスの苦しみは3万年も続いたという。


2.プロメテウスが直面する”永遠の人間への絶望”

プロメテウスは幸運にも、
永遠の苦しみから解放された。

もし助けが来なかったら
文字通り、永遠に苦しむことになる。

不老不死であるために。




プロメテウスが解放された後も、
人間は争い、憎み合い、奪い合った。

ずっと味方していた人間の愚かさに絶望し、
最後は他の神々と同じく人間たちを見捨て、
天界へ去ってしまう。



人間を作ったとも言われるプロメテウス。

彼は不老不死であるがため、
天界で今も人間に絶望し続けている。

それは果たして幸せだろうか。


天界で、人間に代わる喜びを
探し続けられるならいい。

もし、あらゆる喜びを探し尽くした時、
不老不死は永遠の退屈にならないだろうか。


3.不老不死の裏返しは”永遠に死ねない”

もし、天国で永遠に過ごせるとしたら、
不老不死は幸せだろうか。

これについて、
神に反逆した悪魔がこう語った話がある。
人間
「どうしてお前は神に反逆したんだ?」

悪魔
『よし、教えてやろう。
俺がここに座っているから、踊り回りながら
讃美歌を歌い、神の偉大さを称え続けてくれ。』

しばらくそうしてから、人間は言った。

人間
「もううんざりだ。交代してくれないか?」

悪魔
『俺もまさにそう言ったのさ』



『「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義』 より



人間は何十年、一生涯、
大好きな何かに没頭できる。

ただし、人間は複雑になり過ぎたために、
「飽きる」ことができてしまう。




何千年後、もうあらゆることに飽きたら、
そろそろ死んでもいいと思う時が来るかも知れない。

その時にも身体は若く健康、なのに死ねない。
なぜなら不老不死だから。




そうなったら、
天国に居たくなかった悪魔と
同じ気持ちにならないだろうか。

不老不死は永遠の退屈だ、
もううんざりだ、交代してくれないか?


と。

4.不老不死の本音”すべてに飽きるまで生きたい”

どんな喜びも、永遠に味わいたいと
思い続けるのは難しそうだ。

ということは、

不老不死を欲した者の本音は、

「永遠に死にたくない」

ではなく、

「もう充分だと思うところまで生きたい」

ではないだろうか。




大きな何かを成し遂げ、
この世のあらゆる快楽を味わい尽くすには、
人生はあまりに短い。

だから、
何もかもすべてに飽きるまで生きたい。

そして、永遠の退屈に襲われる前に、
安らかに死にたい。


それが望みなんじゃないだろうか。



不老不死を求めることで、
短すぎる人生と、自分に残された時間に、
必死で折り合いをつけてきたんじゃないだろうか。








posted by 理琉(ワタル) at 19:24 | TrackBack(0) | 人生観

2020年11月23日

【英語シャドーイング学習】『The Wolf and the Pipe』 〜イソップ物語・子ヤギと笛を吹くオオカミ。”今ここ”でやるべきことに集中する〜。

僕は毎朝、以下の手順で英語を学んでいます。

  1. 英語動画を英語字幕で視聴
  2. シャドーイング
  3. 英語に文字起こし
  4. 日本語に翻訳


流暢までの道のりを歩き出したばかりです。
ブログでは以下を綴ります。


ー英語学習・目次ー

  1. 本日の参考動画
  2. 英語に文字起こし
  3. 日本語に翻訳
  4. 所感

1.本日の参考動画




2.英語に文字起こし

『The Wolf and the Pipe』


While a kid was grazing on grass one day, he became lost.
"Friends! Friends! Where are you?"

Hearing this, a nearby wolf quickly ran to the kid with his lips smacking.
"Ha ha ha. Now doesn't he look tasty?"



The kid was so shocked and scared that he fell on his bum.

"Just a second, Mr. Wolf. Before you eat me, I have one wish."
Said the kid to the very hungry and salivating wolf.

"I would like to dance just one last time."
"If you could just play the pipe, then I can dance my last dance."

"Hmm, no problem. I can grant you that wish."

So, the wolf started to play the pipe to celebrate his new meal.



Soon after he started to play, they could hear barking sounds from dogs.
"You better keep your paws off the kid."

The kid's protector heard the sound of the pipe and rushed over immediately.

The wolf suddenly saw the dog approaching.
He threw the pipe and ran for his life.

"Instead of playing the pipe, I should've eaten the kid right away."
"What was I thinking?"



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
3.日本語に翻訳

『子ヤギと笛を吹くオオカミ』


ある日、子ヤギが草を食べていたとき、
道に迷いました。

子ヤギ
「仲間たちはどこ?」

これを聞いて、近くのオオカミが
唇を叩きながらすぐに子ヤギに駆け寄りました。

オオカミ
「ははは。うまそうな子ヤギだ。」



子ヤギはショックと恐怖のあまり、
しりもちをつきました。

子ヤギ
「ちょっと待ってください、オオカミさん。
私を食べる前に、1つだけお願いがあります。」

お腹をすかせた、唾を吐くオオカミに
子ヤギは言いました。

子ヤギ
「最後にもう一度、踊りたいです。」
「この笛を弾いてくれたら、最後のダンスを踊ります。」

オオカミ
「まぁいいだろう。その願いを叶えてやる。」


そこで、オオカミはごちそうを祝し、
笛を演奏し始めました。



オオカミが笛を吹き始めた直後、
彼らは犬が吠える声を聞きました。

番犬
「子ヤギから離れろ!」

子ヤギの番犬は笛の音を聞いて
すぐに駆け寄りました。


オオカミは突然、犬が近づいているのを見ました。
彼はパイプを投げて必死に走りました。

オオカミ
「笛なんか吹いていないで、
すぐに子ヤギを食べるべきだった。
私は何を考えていたんだ?」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
4.所感

「最期に言い残すことはないか?」

主人公たちを追い詰めた悪役が
しばしば口にするセリフ。

このわずかな時間の猶予が、
形勢逆転のトリガーとなってしまう。



子ヤギを追い詰めたオオカミは、
”今ここ”から目を離した。

食事にありつけるという”少し先の未来”に
ぼんやりと光を当ててしまった。

”今ここ”ですべきことをおろそかにした結果、
まさに手元にあるチャンスを逃した。




過去を見てきた自分たちは、
過去の延長線上に未来を想像してしまう。

経験から予測することは大切、
ただし、あくまで集中するのは”今ここ”だ。

我々はもっと
”今ここ”だけを真剣に生きるべきです。

過去が見え、
未来が予測できるような気がするのは、
あなたが”今ここ”を真剣に生きておらず、
ぼんやりした光の中に生きている証拠です。



『嫌われる勇気』”人生について” より


”今ここ”で、やれることをやり切った結果、
逃げ延びた子ヤギ。

”今ここ”から思わず目を離した結果、
チャンスを逃したオオカミ。

彼らが人生のどこに
スポットライトを当てているのかが
はっきりとわかる物語だ。










2020年11月22日

【愚痴と承認欲求】愚痴とは悲鳴。強すぎる自己否定と、承認欲求への飢え。

愚痴とは悲鳴だ。

自分は正しいのに不当な扱いを受けている、
それを周りに認めてほしいと悲鳴を上げてる。

だけど、愚痴を言う人は、
改善のため行動しようとしない。

なぜなら自分を諦めているからだ。

彼らの悲鳴の根底にあるのは、
強すぎる自己否定と、承認欲求への飢えだ。



ー目次ー
  1. 愚痴は”もっと大切に扱ってほしい”という悲鳴
  2. ”自分に○○があったら、こんなことができるのに”
  3. 愚痴を言うことは、自分自身の首を絞めること
  4. 愚痴を言う人も、無力な自分に苦しんでいる

1.愚痴は”もっと大切に扱ってほしい”という悲鳴

なぜ愚痴を言うのか。

それは自分自身の評価と現実に
大きな差があるから。


「こんなはずじゃない」
「自分の実力ならもっとやれる」
「もっと大切にされるべきなのに」



自分は特別な存在であり、
大切にされるべき人物。

にもかかわらず、
周りは特別に扱ってくれない。

それどころか、
自分が期待する以上に粗末に扱ってくる。


その大きなギャップが、現状への不満となり、
愚痴や文句として吐き出される。

2.”自分に○○があったら、こんなことができるのに”

愚痴を言う人は、しばしばこうも言う。

「自分に○○があったら」

「時間が、お金が、才能があったら
こんなことができるのに」




自信満々だから、こう言うんだろうか。

本人の能力が高いにもかかわらず、
周りが低く評価しているだけなのか。



そうじゃない。

本当は自分に自信がないどころか、
自分を諦めてすらいる。

なぜなら、少しでも自信があれば、
愚痴を言う前に”やってみる”からだ。




仮に、自分に○○があり、何かをしたら、
その過程で何度も失敗する。

心の奥底で自分を諦めていると、
その失敗を受け入れることすら耐えられない。

彼は小説家になりたいのに、
仕事が忙しくてなかなか作品を書き上げられません。

しかし実際は「やればできる」という
可能性を残しておきたいのです。


人の評価にさらされたくないし、
賞に落選する現実に直面したくもない。

時間さえ、環境さえあればできる、
自分にはその才能があるのだ、という
可能性の中に生きていたいのです。



『嫌われる勇気』 ”変われない理由について” より



失敗したくない、
やってみても自分に成功できっこない、
だけど自分は大切に評価してほしい。

だから愚痴を言う。

傷つかず、失敗もせず、
丁重に扱ってほしいと訴えるための
もっとも簡単な方法だからだ。


3.愚痴を言うことは、自分自身の首を絞めること

愚痴を言う人は、
現状への不満を変えようとしない。

それは、自信満々だからではなく、
自己否定が強すぎるから。


どうせ自分にはできないと諦めているから。



現状が不満なままだから、
周りに集まる人も、自分の扱いも変わらない。

だから、なおさら承認欲求が強くなる。


評価されたい気持ちばかりが膨らみ、
不満とのギャップがどんどん大きくなる。



愚痴を言うには、相手が必要。

愚痴を聞いた相手は、そのネガティブな言葉で
精神的に大きなダメージを受ける。


人間は言葉に大きく左右される、
感情の生き物だから。



そして何より、そのネガティブな言葉を
誰よりも近くで自分が聞いている。


だから、本人は愚痴を言って
スッキリしているようでいて、
実はいちばんダメージを受けている。

「愚痴ばかり言う人」だと、
周りからの評価も下がる。

愚痴を言うことは、
自分自身の首を絞めるに等しい行為だ。


4.愚痴を言う人も、無力な自分に苦しんでいる

愚痴を言う人に対し、
有効な対策はすでに世の中に出回っている。

「距離を取りましょう」
「フェードアウトしましょう」
「言い返さず”はい、はい”と流しましょう」


そこまで対策されるくらい、
愚痴は周りを苦しめている。



ただ、愚痴を言う人も苦しんでいる。

愚痴を言ってスッキリしたのも束の間、
変わらない現状への不満が立ちはだかる。

満たされない承認欲求、
愚痴るほどに下がる自分の評価。

失敗を受け入れたくないプライド、
どうせできっこないという自己否定。

また愚痴ってしまったと後悔しながらも、
次に愚痴を言う獲物を求めて徘徊する絶望感。


そうやって、今日もどこかで
愚痴という名の悲鳴をあげてしまうんだろう。



誰だって、簡単に愚痴を言う側になれる。
僕にできることは、愚痴を言う側に回らないこと。
世界とは、他の誰かが変えてくれるものではなく、
ただ「わたし」によってしか変わりえない。



『嫌われる勇気』 ”人生について” より

他人と状況は変えられない、
変えられるのは自分だけ。


それを肝に銘じることだ。







posted by 理琉(ワタル) at 18:02 | TrackBack(0) | 生き方

2020年11月21日

【英語シャドーイング学習】『The Crow and the Peacock』 〜イソップ物語・カラスと借り物の羽根。人は集団を守るため、”不謹慎な誰か”を排除する〜。

僕は毎朝、以下の手順で英語を学んでいます。

  1. 英語動画を英語字幕で視聴
  2. シャドーイング
  3. 英語に文字起こし
  4. 日本語に翻訳


流暢までの道のりを歩き出したばかりです。
ブログでは以下を綴ります。


ー英語学習・目次ー

  1. 本日の参考動画
  2. 英語に文字起こし
  3. 日本語に翻訳
  4. 所感

1.本日の参考動画




2.英語に文字起こし

『The Crow and the Peacock』


There was a crow that really hated his black feathers.

"Why? Why me? Why are all of my feathers so black?"
"Putting on makeup doesn't even help."




One day, crow came across some gorgeous peacock feathers on the ground.
He quickly picked them up and checked around.
Then, he began to stick the colorful feathers on his body.

"Yes! This is it!"
"These gorgeous feathers will make me beautiful!"

"Hey guys! Can I join you? I'm a peacock from a neighboring country."

"You? A peacock? What about those black feathers?"
"Putting on peacock feathers doesn't make you a peacock."
"Oh, And, they look like they're about to fall off."



After being humiliated by his attempt, Crow decided to fly back and join his crow friends.

"Hey guys! Can I join you?"

"Weren't you the one who was ashamed of being a crow?"
"Didn't you want to be a peacock? Just go."


"Get lost! Just go!"

Although crow regretted what he had done it was too late.


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
3.日本語に翻訳

『カラスと借り物の羽根』


自分の黒い羽を本当に嫌うカラスがいました。

「なんで?なんで私はカラスなの?
どうして私の羽が全部こんなに黒いの?
化粧をしても効果はありません。」




ある日、カラスは、地面に落ちている
豪華な孔雀の羽根に出くわしました。

彼はすぐにそれらを拾い上げ、
辺りを見回しました。

それから、カラスは
体にカラフルな羽根を貼り始めました。

「これです!」
「これらの豪華な羽根は私を美しくします!」

「やあみんな!仲間に入れてもらえますか?
私は隣国のクジャクです。」

「あなたがクジャク?あの黒い羽根はどう?」
「クジャクの羽根をつけてもクジャクにはなれません。」
「ああ、つけた羽根が落ちそうです。」



カラスは恥ずかしい目に遭った後、
カラスの仲間に加わることにしました。

「やあみんな!仲間に入れてくれますか?」

「カラスであることを恥じたのは
あなたではなかったのですか?」

「あなたはクジャクに
なりたいんじゃなかったの?出て行って。」


「そうだ、出て行け!」

カラスは自分のしたことを後悔しましたが、
手遅れでした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
4.所感

カラスは確かに、
着飾った羽根でクジャクになろうとした。

他のカラスからすれば、
裏切り行為と思われても仕方ない。


クジャクは確かに、カラスが見た目を
着飾っただけだということを咎めた。

結果的にカラスは、見た目を取り繕っても
何にもならないことを悟った。




大切な教訓を教える一方で、
この作中には誰一人として
失敗に寛容な人物はいなかった。

彼らはただ、自らの所属するコミュニティを
守ることに躍起になっていた。




「きれいになりたかった」

そんな、カラスの悩みを
理解しようとする者はいなかった。

クジャク
「お前は着飾ったところでクジャクではない」

カラス
「お前はカラスを恥じたんだから出て行け」

どちらも、自分の所属する集団から
はみ出た者を叩いた。

そうすることで、自分は
”叩かれない、正しい集団”の一員だと主張した。

集団において”不謹慎なヒト”を攻撃するのは、
その必要が高いためです。

”不謹慎な誰か”を排除しなければ、
集団全体が不謹慎、”ルールを逸脱した状態”になり、
集団そのものが崩壊する恐れが出てきます。

『シャーデンフロイデ』 より



でも、誰も悪くない。

クジャクも、追い出したカラスたちも、
生き残るために最善の行動をしただけ。

そこには、たった一度の失敗で
孤独に陥った一羽のカラスがいるだけだった。




きれいになりたかったカラス。

彼がこの先、

「失敗はすべて無意味、成功のみが善」

という、極端な”0か100か”の思想に
囚われてしまわないことを願う。














2020年11月20日

【英語シャドーイング学習】『The Honest Woodcutter』 〜イソップ物語・ヘルメスと木こり(金の斧)。嘘で手に入れたもので、幸せに生きられるか〜。

僕は毎朝、以下の手順で英語を学んでいます。

  1. 英語動画を英語字幕で視聴
  2. シャドーイング
  3. 英語に文字起こし
  4. 日本語に翻訳


流暢までの道のりを歩き出したばかりです。
ブログでは以下を綴ります。


ー英語学習・目次ー

  1. 本日の参考動画
  2. 英語に文字起こし
  3. 日本語に翻訳
  4. 所感

1.本日の参考動画




2.英語に文字起こし

『The Honest Woodcutter』


A poor woodcutter was cutting a tree near a lake.
His axe slipped from his hands and fell in the water.
He couldn't get his axe back, so he started crying.

A water spirit appeared from the lake and asked the woodcutter about his problem.
The woodcutter told him about his axe.



The spirit went inside the lake and came up with a golden axe.
He asked, "Is this your axe?"
The woodcutter replied, "No, it isn't."

He dived again and came out with a silver axe.
He asked, "Is this your axe?"
The woodcutter replied, "No, it is not mine."

The water spirit again went inside and came out with the woodcutter's iron axe.
The woodcutter was really happy to see his own axe.
He said, "Yes, this is my axe!"

The spirit was very pleased with the woodcutter's honesty.
He gave the woodcutter all three axes as a reward.




The woodcutter returned home and told his neighbors about what had happened.
One of them was greedy and wanted the gold and silver axes.

The next day, the greedy neighbor went to the same lake and threw his axe in the lake.

The water spirit appeared from the lake holding a golden axe.
He asked the man whether that axe was his.
The woodcutter couldn't control his greed and said, "Yes, this is my axe!"

The spirit knew he was lying.
He took the golden axe and vanished inside the water.
The greedy man lost his only axe.
He had learned his lesson.




<Moral of the story>
Honesty is the best policy.


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
3.日本語に翻訳

『ヘルメスと木こり(金の斧)』


貧しい木こりが湖の近くで木を切っていました。
木こりは手を滑らせ、斧が手から滑り落ち、
水に落ちてしまいました。

木こりは斧を取り戻すことができなかったので、
泣き始めました。

すると、湖から水の精霊が現れ、
木こりにどうしたのかと尋ねました。

木こりは水の精霊に、
斧を落としたことを話しました。



精霊は湖の中に入り、金の斧を持って出てきました。
精霊は「これはあなたの斧ですか?」と尋ねました。
木こりは「いえ、違います」と答えました。

精霊は再び潜り、銀の斧を持って出てきました。
精霊は「これはあなたの斧ですか?」と尋ねました。
木こりは「いえ、私のものじゃありません」と答えました。

精霊が再び湖に入り、木こりの鉄の斧を持って出てきました。
木こりは自分の斧を見て本当に喜びました。
木こりは、「はい、これは私の斧です!」と言いました。

精霊は木こりの正直さにとても感心しました。
彼は報酬として3本の斧すべてを木こりに与えました。




木こりは家に戻り、
近所の人に何が起こったのかを話しました。

そのうちの1人は欲張りで、
金と銀の斧が欲しくなりました。

翌日、欲張りな隣人は同じ湖に行き、
湖に斧を投げました。

湖から金の斧を持った精霊が現れました。
精霊は金の斧が彼のものかどうか尋ねました。

木こりは欲望を抑えきれず、
「はい、これが私の斧です!」と言いました。


精霊は木こりが嘘をついていることを知っていました。
精霊は金の斧を持ったまま、水中へ姿を消しました。

欲張りな男は彼の唯一の斧を失ってしまいました。
彼は教訓を学ぶことになりました。




<教訓>
正直は最善の策です。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
4.所感

過ぎた欲は身を滅ぼす。
とはいえ、欲は人間が生きる上で欠かせない。

成長や幸せに近づくためには、
貪欲に欲しいものを取りに行くことも大切。



ただし、そこに”嘘”が入ると話は変わる。

なぜなら、
多くの人間には”良心の呵責”があるから。


ONE PIECE 魚人島編、
生活苦から盗みを犯した者を
取り押さえたオトヒメはこう叫んだ。

盗んだお金で育てられた子どもたちは!!
幸せになれますか!?



『ONE PIECE』63巻 621話 より



何かを手に入れ、
自分の生活が今より良くなったとしても。

嘘をついたこと
誰かをだまして手に入れた罪悪感
いつか嘘がバレるかも知れない恐怖

この事実をまったく直視せず、
幸せに生きていけるだろうか。




正直な木こりは、正直に答えたことで
彼の心に罪悪感が残らなかった。

だから、
たとえ金の斧をもらわなかったとしても、
彼は心穏やかに生きていけたんじゃないだろうか。














2020年11月19日

【人生の価値と希望】希望はなぜ、人を生かす理由になり得るのか 〜希望は足し算・引き算では測れない〜。

人が、自分を生かそうとするのはなぜなのか。

空腹になったら食べたくなり、
体調を崩したら回復しようとする。

そうやって
生き長らえようとするのはなぜなのか。



人生なんて、

希望:苦しみ=1:9

くらいなのに。

なぜ、
たった1割の希望をそこまで信じられるんだろうか。

なぜ、希望は
残り9割の苦しみに耐える理由になるんだろうか。



ー目次ー
  1. 人生の大半は”悩み苦しみ、たまに喜ぶ”
  2. パンドラの壺が開けられても、生き続けた古代ギリシャ人
  3. 強制収容所でも、希望を信じ生き延びたフランクル
  4. 希望の力を疑い、希望を頼りに生きる自分への矛盾
  5. 人間にとっての希望は足し算・引き算では測れない

1.人生の大半は”悩み苦しみ、たまに喜ぶ”

人生の流れを
ものすごくざっくり言うと、

生まれる
大半は悩み苦しみ、たまに喜ぶ
納得いかないタイミングで死ぬ


この
「大半は悩み苦しみ、たまに喜ぶ」を巡る
壮大な暇つぶしとも言える。



人生の価値を
単純な快楽主義で考えるなら、

快楽−苦しみ=+
→生きる価値あり

快楽−苦しみ=−
→生きる価値なし


たまにやってくる喜びがいかに大きくても、
それ以外のほとんどが苦しい。

全体的にはマイナスなのに、
生き長らえたらそのマイナス期間が延びる。

なぜ、わざわざそんなことをするんだろう。

2.パンドラの壺が開けられても、生き続けた古代ギリシャ人

ギリシャ神話では、
人類最初の女性・パンドラが作られ、
地上へ送られた。

そこでパンドラは
開けることを禁じられた壺のフタを開け、
中から災いや病苦があふれ出た。

パンドラが壺のフタを閉めた時、
壺の底にただ1つ、希望だけが残った。

こうして人々は、
災い、悪、苦しみがあふれる世界を
希望だけを頼りに生きていくことになった。



「人生はほとんどが苦しみだ」

この神話を語り継いだ
古代ギリシャの人々は知っていた。

なのに、彼らは生きることを選んだ。
訪れるかわからない希望を信じて。


なぜだろう。

ほぼ苦しみ、希望は約束されていない。

それでも耐えて生き続けられるほど、
希望は大きいものだろうか。

苦しみと希望は、
単純な大きさの比較では測れないのか。




3.強制収容所でも、希望を信じ生き延びたフランクル

ヴィクトール・フランクルの
アウシュビッツ強制収容所での体験作品

『夜と霧』

明日にでも処刑されるかも知れない、
絶望の中で彼を生かしたのは希望だった。

ここを耐えれば、

パンを食べられる
煙草が吸える
家族に会える


かも知れないと。



訪れるかわからない希望の一瞬、
それよりはるかに長い絶望と苦しみ。

圧倒的に、

「快楽−苦しみ=−」

のはずなのに、なぜ希望は
苦しみに耐えるモチベーションになり得るのか。

単純に、享受できる時間の差だけでは
測れないんだろうか。




4.希望の力を疑い、希望を頼りに生きる自分への矛盾

こんなことを考える自分にも
大きな矛盾がある。

希望は不確定と疑うくせに、
自分だって希望を信じて生き長らえている。




希望:苦しみ=1:9

それは全体的に
生きる価値のない人生なんじゃないの?


こんなことを考えながら、

「そうですね、
生きる価値がマイナスですもんね。
じゃあ終わります。」

と言って終わらせていない自分がいる。



家族と絶縁し、天涯孤独になった。
無条件の愛情は幻想だと絶望した。

なのに

次にバスケができる日
次に野球ができる日

それを希望に生き長らえている。



結局、自分だって、1割の希望を頼りに
生き長らえてるんじゃないか。

そんな矛盾だらけの自分に、
人生の価値を語る資格はあるのか。




何なんだ。

なぜ、たった1割の希望は
9割の苦しみに耐える理由になるんだ?

なぜ人間は、
約束されてもいないことを
生きるモチベーションにできるんだ?


5.人間にとっての希望は足し算・引き算では測れない

生まれる
大半は悩み苦しみ、たまに喜ぶ
納得いかないタイミングで死ぬ


苦しみと希望の比率をいくら考えてみても、
自分がこのサイクルの中にいる事実は変わらない。

生き長らえる理由を疑う一方で、
自分だってその希望を頼りに生きている。



矛盾だらけの中で、結局は

「希望は足し算・引き算では測れない」

そして、

人間が本当に望む”希望の中身”は
単なる快感の総数だけではない


ということか。

「レバーを押せばいつでも快感が得られる」

それはラットにとっては
食事も忘れるほど夢中になる”生きる希望”だ。

しかし、それは人間にとって、
この世に存在する唯一の希望ではない。

レバーを押す実験装置は、
友情を育み、語り合い、睦み合い、愛し合うといった、
人間が真に切望する快感を私たちに与えることはないだろう。


『「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 日本短縮版』 より



「苦しみの方が多いから終わりましょう」
「レバーを押せば快感を味わえる、なら生きます」

そんな単純な快楽で満足できないくらい、
人間の脳は複雑になり過ぎた。

いくらでも悩みのタネを思いつける一方、
希望だって無数に思い描ける。




だから人は生きられるのか。
とりあえず死なないだけなのか。

そんなことを考えながら、
次のバスケを、野球を目指して
練習に励む自分がいた。



posted by 理琉(ワタル) at 18:50 | TrackBack(0) | 人生観
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自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
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