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2024年12月11日

【HSP】『双子のみかんの気持ちになって泣く』

僕が5歳くらいの頃、
おばあちゃんの家に帰省して
みかんを食べていた時の話。

みかんにはたまに「双子の房」がある。

2コの房になりかけたのか、
大きな房に小さな房がちょこんと付いているあのコ。

そんな「双子の房」を、
僕が持っていたみかんに見つけた母はこう言った。

『あ、みかんの双子ちゃんだね。』

僕はそれを聞いた瞬間、大泣きした。
母とおばあちゃんは驚いて
『そんなに泣いてどうしたの?』と言った。

「双子ちゃん…まだ大きくなってないのに
 食べちゃうのかわいそう…。大きくなってから逢いたかったな…。
 他の人じゃなくて、僕に逢いに来てくれたなら嬉しいな…。」


そんな思いが溢れて涙が止まらなかった。
その後、僕は双子のみかんを食べたのか、
悲しくて食べられなかったか憶えていない。

僕は感情移入しやすいというか、
その人やモノ自身の気持ちになりやすい。

よく
『毎回そのモノ自身の気持ちになっていたら身が持たないよ?』
と言われる。

食べ物やモノが無くなったり捨てられたりする時の痛みを
「自分が捨てられる痛み」に置き換えているのかもしれない。

現代ストレス社会では
「鈍感力」と「スルースキル」が試される。

「強者と成功者こそ幸せ」という圧力の前では、
弱さや繊細さは致命的な弱点ですらある。

それでも、
僕は双子のみかんの気持ちを無視なんてできない。

「みかんさん…もっと生きたかったかな?
 幸せだったかな?幸せだったらいいなぁ…。」


などと考える個体が、
競争社会のすみっコにいたっていいじゃないか。



⇒他記事
【Give & Take】『Give -相手に何をあげられるだろう?-』

【戸籍改名】『裁判所で名前を変えた時の話』


⇒参考書籍







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自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
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