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2021年04月27日

【おすすめ本】『スマホ依存から脳を守る』〜PART1 スマホゾンビが陥る”快楽と不快の無限ループ”〜。

街や駅を歩いていると、
背筋が伸びた人をほとんど見かけないことに気づく。

首を前に垂れ、背中を丸め、腰を突き出した、
極端なS字型の人であふれている。

彼らはその曲がった姿勢のまま、
片手に持った薄い機器に視線を集めている。



「歩きスマホ」が社会問題になって久しい。

そして僕はいつも、彼らスマホゾンビ
無言で街を徘徊する光景に不気味さと恐怖を覚える。

彼らは一体、何に憑りつかれているんだろう。

姿勢も視野も犠牲にしてまで、
スマホゲームやSNSから抜け出せないのは
一体なぜなんだろう。

それを知りたくて、僕はこの本を見つけた。

『スマホ依存から脳を守る』

彼らの首をあんなに垂れさせているものの正体は何か、
依存症とは何か、なぜスマホが依存物になるのか。


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ー目次ー
  1. スマホからは”飽きない快楽”を得られる
  2. スマホからいつでも、手軽に、確実に”快楽の世界”へ行ける
  3. スマホを使わないと不快になり、止められなくなる
  4. 所感・スマホゾンビが陥る”快楽と不快の無限ループ”


1.スマホからは”飽きない快楽”を得られる

酒、タバコ、ギャンブル、ドラッグ、etc。

人間は昔からずっと、
「やめられないもの」と戦い続けている。

こういう依存物に共通する特徴は、
  1. 快楽をもたらす
  2. 飽きない、飽きにくい、続けられる

頼まれもしないのに、お金を払ってまで
自ら依存物を使用するのには、
「快楽」が得られるから、という共通事項があります。

”第1章 依存物は最高だ!” 23〜30ページ より


そして現代、
これら依存物の中に「スマホ」が加わった。

スマホそのもの、というより、

スマホの中にある
ゲームや仮想現実から得られる快感


への依存と言える。

2.スマホからいつでも、手軽に、確実に”快楽の世界”へ行ける

厳しい現実の世界よりも、
ゲームの世界の方がより簡単に
目標を達成できるのではないでしょうか。

多くの依存物には、
こうした「快楽」を得られる可能性が高い、
もしくは確実に「快楽」を得られるという
要素があります。


”第1章 依存物は最高だ!” 38ページ より


酒やギャンブルなど、依存物を使うのは
飽きない快楽を得るため。

しかし、その快楽を得るために
大変なお金や労力がかかるようでは、
手を伸ばさせることは難しい。

この「快楽へたどり着くまでの道のり」
という点で、スマホは群を抜いている。


取り出してタッチするだけで、
手軽に、確実に、格安に、
ケガのリスクもなく快楽の世界へ旅立てる。


疲れていても、悪天候の日でも、
深夜、早朝でも、いつでも簡単に。


3.スマホを使わないと不快になり、止められなくなる

ポケットからスマホを取り出すだけで、
飽きない快楽を手軽に得られる。

では、いくら快楽を得られるからといっても、
歩いている時も、自転車や車を運転していても
止められなくなるのはなぜか。



依存物から手軽な快楽を得続けると、
その快楽が止まないことが当たり前になる。

そして、依存物を使っていない時に不快になる。


人間は不快になると、その状態を解消しようとする。
なるべく手軽に、たとえば手元にあるスマホで。
人は「不快」になると
何とかそれを解消しようとして、
思考・視野が狭くなることがよくあります。


他の「不快」の解消手段もあるのに、
慣れ親しんだ依存物を使って、
「手軽」に「不快」を解消したくなります。


”第2章 脳内借金としてのスマホ依存症” 54ページ より


快楽がなくなることの我慢はできても、
不快を長期間、我慢し続けることは難しい。

蚊に刺された「かゆみ」を、
一度も搔きむしることなく耐えるのが難しいように。

4.所感・スマホゾンビが陥る”快楽と不快の無限ループ”

スマホゾンビたちが陥っているのは
「快楽と不快の無限ループ」だった。

  1. 快楽をいつでも手軽に、
    安価に得られる

  2. その快楽は飽きにくいため、
    いつまでも続けられる

  3. 快楽が終わると不快に耐えられないため
    さらに手軽に”快楽の補充”を繰り返す


依存症の特徴であるこのサイクルによって、
彼らの首はどんどん垂れ下がり、
彼らの背中はますます曲がっていく。



僕がいつも街中や駅で感じる、
不気味さや恐怖の正体。

この本は、それを”依存症の特徴”
という視点から理解させてくれた。


もはや生活必需品になったスマホを
手放すことは難しい。

それでも、
「依存症の危険」を知らないか知っているかで、
スマホとの付き合い方を変えることはできる。






2021年04月24日

【おすすめ本】『「大人の引きこもり」見えない息子と暮らした母親たち』〜PART1 ”引きこもりの子を持つ母親の敵”〜。

「大人の引きこもり」
という言葉が一般化して久しい。

そして「大人の引きこもり」には、
「毒親」という言葉が力を得たこともあり、
こんなイメージが付いているように感じる。

  • 母親が過保護・過干渉で自立を阻んだ
  • 母親が子どもをに依存し支配したからだ
  • 母親が毒親だったんでしょ?



『「大人の引きこもり」見えない息子と暮らした母親たち』

この本は、引きこもりとなった子ども側ではなく、
彼らの母親側の視点で書かれている。


彼女らは、
引きこもりの我が子への想いはもちろん、
「毒親」と一方的に叩かれる世間の風潮や、
母親としての義務感や責任感にも苦しんでいる。

引きこもり当事者だけでなく、
そんな子どもを見つめる母親の苦悩。

この本はそんな「母親側の気持ち」の理解に、
大いに役立った。




今回は、

「引きこもりの子を持つ母親の敵」

について、
参考になった筆者の意見を紹介していく。

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※参考章:『第2章”母親にできることは何か”』


ー目次ー
  1. ”黙って見守る”を許さない、母親の敵たち
  2. 【母親の敵1:舅、姑】”べき論の押し付け”
  3. 【母親の敵2:女友達・ママ友】”ウチの子との比較”
  4. 【母親の敵3:夫】”子育てへの無関心と丸投げ”
  5. 待てない親、口出しする親の敵を理解する


1.”黙って見守る”を許さない、母親の敵たち

「静かに見守る」ことが母親としての一番の仕事、
しかし、そうさせてくれない事情もある。

引きこもりの子を持つ母親たちには、
大きな敵がいるからだ。

それは、
「理解のない周囲の人たち」の存在だ。


第2章”母親にできることは何か” 184ページより


引きこもり当事者は自信を失っている。
その自信を取り戻すため、こう願っている。

「失敗してもいいから
 自分の力でやり遂げさせてほしい」


しかし、それを待てない母親は
心配のあまり口出しをしたり、
先回りして何でもやってしまう。


子どもは自分の力でやり遂げる機会を奪われ、
ますます自信を無くすという悪循環に陥る。



だから母親には

「黙って見守る」
「ピンチになったらいつでも話を聴く」


ことが求められる。

しかし、そうしたい思いを阻むように、
引きこもりの母親たちには多くの敵がいる。

2.【母親の敵1:舅、姑】”べき論の押し付け”

彼らは長い人生で培った
理想の母親像を押し付ける。

「母親とはこうあるべき」
「子育てとはこうするべき」




引きこもりは、彼らにとって
「正しい子育ての結果」にふさわしくない。

そして、その結果を招いた母親を責める。

「どうしてあの子がこんなことになったのか」
「どうして学校へ行かせないのか」
「まだ働かないのか」



3.【母親の敵2:女友達・ママ友】”ウチの子との比較”

我が子が何か優れた成績を上げたなら、
それはしばしば「母親自身のすごさ」の
誇示に使われる。

「あの子を育てた母親である私はすごいでしょう。
 あなたたちよりずっと。」


というように。
いわゆるマウントの取り合いだ。



常にマウントを取る機会を伺っている者に、
うかつに相談すると、このような言葉で傷つけられる。

「ウチの子より成績が良かったのに」
「いじめられたり引きこもったりする側にも問題がある」


4.【母親の敵3:夫】”子育てへの無関心と丸投げ”

現代でも、
「男性は仕事、女性は家事・育児」
という風潮は根強く残っている。


そして実際に、世の男性は
資本主義の終わらない競争と、
長時間労働に疲れ切っている。

家のことを気にかける余裕も余力もなく、
つい出てしまうこんな言葉が母親を苦しめる。

「自分は仕事で忙しいから、
 家のことは任せておいたはず」

「いつも一緒にいる母親が
 なぜ気づかなかったのか」


5.待てない親、口出しする親の敵を理解する

家庭はいわば「閉ざされた世界」。

だから引きこもりに限らず、
家庭問題への対策の締めくくりには
こんな言葉が飛び交う。

「外部に向けてSOSを出してほしい」
「周りの人に相談してほしい」


しかし、母親にはこんなに多くの敵がいる。

味方になってくれると助けを求めても、
無理解によって追い詰められる。




「親の口出しは子どもの自立心を摘み取る。
 だから黙って見守ってほしい」


というように、
待てない親、口出しする親に対して
正論が展開される。

それはまさに、子ども側の気持ちを代弁している。



しかし、母親をそこまで焦らせ、
追い詰めているものは何なのか。

口出しし、先回りして失敗を回避させ、
自身の不安を拭い去ろうとするのはなぜなのか。

その背景には多くの敵がいることを理解すれば、
新しい視点で家庭問題を考えられる。


引きこもり当事者やその親だけでなく、
親子関係で悩む人にはぜひ一読をおすすめしたい一冊。







2021年04月20日

【愛着障害との戦い】叔父の逝去、寂しさと戦い続けた59年間。

2021年3月、叔父がガンで亡くなった。

59歳。

原因は過度のアルコール、タバコ、不規則な生活、
そしてたび重なる転落でのケガで身体を壊したこと。

叔父はガンが発見されてから4年間、
入退院を繰り返し、壮絶な苦しみと戦っていた。



だけど僕は、
叔父はガンを患うずっと前から、何かと戦っていたように感じていた。

その相手は、ぼんやりした悲しみのような、
孤独感のような、実体の見えない幻影だった。

幼い僕には、その正体がずっとわからなかった。



大人になり、愛着障害について学んだことで、
叔父が戦ってきた相手の正体がわかった。


そして、いつしか僕は、
叔父の人生を勝手にこう解釈するようになった。

「愛着障害と戦い続けた59年間」



叔父は祖母や親からの愛情を充分に得られなかった。

その寂しさ、悲しみ、埋められない心の穴が叔父の心を閉ざし、
自己破壊的な行動に向かわせた。

叔父の命を奪ったのは確かにガンだ。

だが、叔父の戦いの人生を決めてしまったのは
「愛着障害という”死に至る病”」ではないだろうか。



ー目次ー
  1. 【生い立ち】家の全権を握る曾祖母、構ってあげられない両親
  2. 【幼少期】優遇される長男、ほったらかしの次男
  3. 【青年期】やんちゃで突っ張り、自分を見てほしい願い
  4. 【一人暮らしの部屋】散乱する酒、タバコ、ゲーム、寂しさ
  5. 【アルコール依存とケガ】埋められない心の穴、得られなかったぬくもり
  6. 【死に至る病】愛情に飢え、人を気遣い、心を閉ざした59年間
  7. 【叔父が戦った相手】愛着障害との戦いに明け暮れた人生

1.【生い立ち】家の全権を握る曾祖母、構ってあげられない両親

叔父は1960年代、4人姉弟の3番目、次男として生まれた。

家では跡継ぎが必要な稼業は営んでいなかった。
が、当時の農村にはまだ、長男が大切にされる風潮が残っていた。

家では、曾祖母が全権を握っていた。

家事は完璧にこなし、財布はすべて彼女が管理していた。
「女性が家を守る」を体現する、絶対的な存在だったという。



両親である祖父母は、
「子どもを養うため」という名目で外へ働きに出された。

そのため、母を含む叔父叔母たち姉弟を
まともに構うことができなかったという。


今にして思えば、
曾祖母は孫たちを独り占めしたかったんじゃないだろうか。

孫たちの目が、自分以外に向けられることを、
自分が見捨てられることを恐れたんじゃないだろうか。

2.【幼少期】優遇される長男、ほったらかしの次男

末っ子である叔母の話によると、
曾祖母は長男に対して期待を抱いて接した。
次男である叔父は「ほったらかし」に近かったという。



そのせいか、
叔父は子どもの頃から他者に頼ることをしなかった。

 どうせ誰も自分のことを構ってくれない
 おばあちゃんも、父さん母さんも

 家族ですら自分に興味がないのなら、
 自分1人の力で生きてやる


叔父はそんな考えを強め、心を閉ざした。

家族へ助けを求めることも、
自分の気持ちを言葉にすることもなくなったという。

3.【青年期】やんちゃで突っ張り、自分を見てほしい願い

そして、叔父はかなりの”やんちゃ”だった。

グレるまではいかなかったが、”突っ張り”に近かった。
よく物を壊すいたずらをしては、周囲を困らせていた。

「直す兄、壊す弟」と呼ばれることもあったという。



それはきっと、

 いたずらをすれば、悪いことをすれば叱ってくれる
 そのひとときだけでも自分を見てくれるかも知れない


という、叔父の切なる願いだった。

4.【一人暮らしの部屋】散乱する酒、タバコ、ゲーム、寂しさ

僕が子どもの頃、
叔父は札幌で働きながら、一人暮らしをしていた

僕が小学生の時、一度だけ叔父のアパートへ遊びに行った。

部屋中にゲーム機、ゲームソフト(当時はファミリーコンピュータ)、
缶ビールの空き缶、お酒のボトルが散乱していた。
吸い殻のこぼれた灰皿がそこら中に置かれていた。




その部屋に足を踏み入れた時、
幼い僕が思ったことは「散らかってるな」ではなかった。

理由はわからないが、とっさに「寂しいのかな…」と思った。


この時に抱いた気持ちの正体は、
数十年後にようやくわかった。

愛着障害について学んだ僕は、
叔父が愛情を、ぬくもりを求めて、もがいていたことを確信した。

5.【アルコール依存とケガ】埋められない心の穴、得られなかったぬくもり

叔父は札幌で大工職やとび職などの仕事を転々としていた。

そして、たびたび屋根など高所から転落し、
大ケガを負って入院を繰り返した。


一時的に記憶の一部を失い、
見舞いに来た親族を思い出せないこともあった。

後から聞いた話では、転落の原因は過度な飲酒。
前日のお酒が抜けないまま出勤し、足を滑らせたことだった。



僕はその話を聞いた時、
「だったらお酒なんかやめればいいのに」とは思わなかった。

むしろ、叔父の散らかった部屋に入った時と同じ、
寂しい気持ちになった。




アルコールで酩酊した状態は、
母親に抱っこされている時の安心感と似ているそうだ。

アルコールやギャンブルに依存する原因は、
その麻薬的な快感がすべてじゃない。

そうまでしないと埋められない大きな穴が、
心に空いているからだ。


それは子どもの頃に得られなかった、
親からの関心、ぬくもりや安心感。

依存症は危険なだけではなく、
心をどうにか保ち、生き延びる手段でもある。

6.【死に至る病】愛情に飢え、人を気遣い、心を閉ざした59年間

叔父の幼少期の様子は、すべて妹である叔母が話してくれた。
だから、僕ができるのはこうやって勝手に想像することだけ。

まだ生まれてもいなかった僕は、
叔父がどんな思いで生きたのか知る由もない。



それでも、叔父はきっと「死に至る病」を患っていた。
それはガンのことではなく「愛着障害」


 「家族に見捨てられた」
 「自分はいらない存在なんだ」
 「誰も自分に興味などないんだ」


叔父はその悲痛な胸の内を、僕に打ち明けることはなかった。

自分のことは決して語らないのに、
人の心配や気遣いばかり口にしていた。

そして、壊れた愛着を求めてさまようかのように、
自己破壊を繰り返し、59年で逝った。


7.【叔父が戦った相手】愛着障害との戦いに明け暮れた人生

僕は叔父に、自分と同じにおいを感じていたのかも知れない。

幼い頃に親と会話することや、甘えることを諦めたところ。
自分の殻に閉じこもってしまったところ。

幼いながらも感じた「寂しいのかな…」という思い。

それは、閉ざした心の中で
苦しむ叔父の姿を見たからかも知れない。




叔父の人生は一見、解せない自己破壊行動の連続だった。

その正体をこうして想像できたのは、
僕が親との関係で悩み、愛着障害を学ぶことができたから。


幼少期に親から与えられる愛情、ぬくもり、大切にしているという想い。
それが伝わるか否かが、1人の人生をここまで左右してしまう。

愛着障害について学ばなければ、
叔父が決して周りに助けを求めない理由も、
心を閉ざした理由も理解できなかっただろう。




叔父さん、59年間お疲れさまでした。
もし冥界があるのなら、もう戦わなくていいからね。
もし冥界があるのなら、もう寂しい思いをしなくていい世界であってほしいな。











posted by 理琉(ワタル) at 18:29 | TrackBack(0) | 家族

2021年04月07日

【おすすめ本】『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』〜PART5 ”農耕と文字はどうやって生まれたのか”〜。

経済学の本というと、
「おカネ」についての専門用語や、
横文字がびっしり書かれているのを想像する。

そんな、とっつきにくいイメージとは真逆で、
ギリシャ神話や映画のエピソードを交えて
経済の歴史を教えてくれる本。

『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』



今回は、

「農耕と文字はどうやって生まれたのか」

について、
参考になった筆者の意見を紹介していく。

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※参考章
 『第1章 なぜ、こんなに「格差」があるのか?』


ー目次ー
  1. 農耕は、飢えて死にそうになったから発明された
  2. ユーラシア大陸は、農耕に適した気候と形
  3. アフリカ、オーストラリアでは農耕が不要だった
  4. 文字は、農作物の量を記録するために生まれた
  5. 所感・格差の仕組みに怒り、自分が受けている恩恵に気づく

1.農耕は、飢えて死にそうになったから発明された

なぜ農耕が発明されたのか。
それは食べ物が足りなくなったから。


いつの間にか人口が増え、
周囲の獲物を狩り尽くしてしまった。

だから土地を耕し、
食べ物を作らないと生き残れなかった。



農耕が始まったことで、
多く収穫できる者と、そうでない者が現れた。

この
「多く収穫できた作物の蓄え=余剰」の差が
「格差」の原型になっていった。


しかし、
農耕を発明した当時の人たちは、
「蓄えを貯めて儲けよう」
などとは思っていなかった。

ただ、食べ物を確保するのに必死だった。

2.ユーラシア大陸は、農耕に適した気候と形

なぜ農耕が発達した地域と、
狩猟採集を続けた地域が出てきたのか。

なぜ農耕はユーラシア大陸で発展したのか。

それは、
ユーラシア大陸が東西に長く、
気候の違いが小さいから。




ユーラシア大陸では、
どこかで農耕技術が発明されれば、
あっという間に東西に広まった。

そして気候の違いが小さいため、
どの地域でも応用できた。


特に小麦は寒冷地にも強く、
どこでも育てることができた。

3.アフリカ、オーストラリアでは農耕が不要だった

では、なぜ
アフリカやオーストラリアでは
農耕が発達しなかったのか。

アフリカ大陸は、
農耕に適した大陸の気候や形ではなかったから。

オーストラリア大陸は、
農耕をするまでもなく食べ物を確保できたから。




アフリカ大陸は南北に長い。
熱帯や砂漠など、作物が育たない気候も多い。

だから、
どこかで農耕技術が発明されても、
気候の違いが大きすぎて、
その技術が使えなかった。


農耕に適した一部の地域で発達しても、
大陸全土には広がらなかった。



オーストラリア大陸は、
広大な土地に対して人口が少なかった。
そして自然の恵みが豊かだった。


だから、わざわざ土地を耕して
食べ物を作る必要がなかった。

4.文字は、農作物の量を記録するために生まれた

それでは、なぜ文字が生まれた地域と
生まれなかった地域があったのか。

そもそも、文字が生まれたのは、
農民が共有の倉庫に預けた
農作物の量を記録するため。

だから、
農耕をしない地域では、
文字は生まれなかった。




農耕をしないということは、
作物の蓄え=余剰が生まれない。

食べ物はすべてその場で調達、
その場で消費する。

だから、余った作物=余剰の量を
記録する必要がなかった。


5.所感・格差の仕組みに怒り、自分が受けている恩恵に気づく

アフリカとオーストラリアと南北アメリカが
ヨーロッパ人の植民地になったのは、
もとをたどると地理的な環境が理由だった。

DNAや、性格や、知性とは何の関係もない。
大陸の形と場所がすべてを決めたとも言える。


40ページ より

数万年前、
農耕をしないと生き残れない人たちと、
農耕をする必要のなかった人たちがいた。

数万年後、
農耕をしないと生き残れない人たちの子孫は、
農耕をする必要のなかった人たちの子孫を殺し、支配した。

「どの大陸に住んでいるか」

ただそれだけで、
支配される人、貧困に苦しむ人は
確定していたのだろうか。




それでも、
先人が農耕と文字を発明してくれたおかげで、
僕らは食べ物にありつくことができている。

この本に出逢い、おもしろいと感じ、
こうして記事を書けている。

世界にある格差の仕組みに怒りながら、
自分が受けている恩恵にも気づかせてくれる。








2021年04月06日

【おすすめ本】『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』〜PART4 ”産業革命の原動力は借金だった”〜。

経済学の本というと、
「おカネ」についての専門用語や、
横文字がびっしり書かれているのを想像する。

そんな、とっつきにくいイメージとは真逆で、
ギリシャ神話や映画のエピソードを交えて
経済の歴史を教えてくれる本。

『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』



今回は、

「産業革命の原動力は借金だった」

について、
参考になった筆者の意見を紹介していく。

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※参考章
 『第2章 「市場社会」の誕生』
 『第3章 「利益」と「借金」のウエディングマーチ』


ー目次ー
  1. 産業革命の原動力は、石炭でも蒸気機関でもない
  2. 事業のため最初に借金をするのは、新しい考え方
  3. 農奴を追い出せ、羊毛を作り、世界中に売れ
  4. ”生産⇒分配⇒借金”から、”借金⇒生産⇒分配”へ
  5. 借金した者たちの競走、満を持しての蒸気機関の登場
  6. 所感・産業革命は”借金返済に必死になった結果、起きたもの”

1.産業革命の原動力は、石炭でも蒸気機関でもない

なぜ産業革命が起きたのか。

「石炭を燃料にした
 蒸気機関が発明されたから。

 それによって、工場で大量のモノを
 効率的に生産できるようになったからでは?」




筆者によると、
「産業革命の原動力は石炭ではない」という。

石炭の利用
蒸気機関の発明

それらは原動力というよりも、
加速装置だった。

では、産業革命につながっていった大本は何か。
それは

「モノを作る前に借金するようになったこと」

2.事業のため最初に借金をするのは、新しい考え方

「事業をするため、最初に借金をする」

現代では当たり前のように思える。

モノを作るには、原料の仕入れや、
専用の設備の用意が必要だ。

そのための費用を借りて、
モノが売れた利益から返していくものじゃないか。



しかし筆者によれば、この生産プロセスは
ここ数百年で登場したものだという。

  1. 借金する
  2. 生産する
  3. モノが売れたら利益を分配し借金を返す


このような最初に借金をする概念は、
領主がいて、それに仕える農奴がいた時代には、
なかったという。


3.農奴を追い出せ、羊毛を作り、世界中に売れ

封建領主が多数の農奴を抱えていた時代は、
いわゆる

「自家栽培の作物を家族で分ける」
という方法で回っていた。

農奴が作物を生産し、領主に納める。
領主は余った作物を売ったり貸したりする。


作物を作るためにカネを借りる必要はなかった。



それが大航海時代の到来によって一変した。

世界中で商売できるようになり、
羊毛が世界的に価値があるとわかった。

領主たちは、農奴に作物を作らせるより
羊毛が取れる羊を飼った方が儲かると気づいた。

そこで、領主は農奴を追い出して羊を飼う、
「囲い込み」が起きた。

4.”生産⇒分配⇒借金”から、”借金⇒生産⇒分配”へ

追い出された農奴たちは、
ある領主にこう頼んだ。

「羊毛を作るために働くから、土地を貸してほしい」



そして別の領主や高利貸しに、こう頼んだ。

「領主に土地を借りるためのカネを貸してほしい」
「羊を飼うためのカネを貸してほしい」

「羊毛が売れたら、土地代や羊を仕入れた代金を返すから」



こうして、「最初に借金をする」概念が生まれた。

5.借金した者たちの競走、満を持しての蒸気機関の登場

世界的に価値のあるモノを
より安く、より多く作る流れは加速した。

そして、その準備に必要な借金の額も
どんどん膨らんでいった。

作ったモノが売れなければ借金が返せなくなり、
家族ともども路頭に迷う。

借金をして
モノを作る準備をした者たちはみな、
そんな思いで必死に競走した。




その舞台はいつしか、羊を飼う牧場から、
無機質な工場へ移っていった。

そして、その工場をより効率的に
稼働させるエンジンが熱望された。

ここで、満を持して、
石炭で動く蒸気機関が登場した。


6.所感・産業革命は”借金返済に必死になった結果、起きたもの”

「もっと利益を、もっと富を」

産業革命は、
利益の追求が加熱する中で起きた。



しかし、裏を返せば、

産業革命とは、
借金を返すために必死になった結果、起きたもの


という捉え方もできる。



借金をして土地を借り、
羊を仕入れ、働いていた人たちは、
どんな思いだったんだろう。

「これでまた大儲けだ」

そう言って、高笑いしていただろうか。

それとも、

「お願いだ、売れてくれ。でないと借金が返せないんだ」

そう言って、
抜け出せない自転車操業に嘆いていただろうか。



産業革命は、人類の偉業だろうか。

それとも、
仕事も家も失う恐怖との、戦いの歴史だろうか。








2021年04月03日

【英語シャドーイング学習】『Bibo Needs a Bath』 〜『ビボ、お風呂に入って!』人が動くのは、納得できる理由と利益がある時〜。

僕は毎朝、以下の手順で
英語シャドーイング学習を続けています。

  1. 英語動画を英語字幕で視聴
  2. シャドーイング
  3. 英語に文字起こし
  4. 日本語に翻訳


学習内容をブログとしてアウトプットすることで、
以下のメリットを実感しています。

  1. 復習が自然にでき、理解が深まる

  2. 文字に直すことで、
    英文の読み書きの力も伸びる

  3. シャドーイングするだけでは気づかなかった
    熟語や言い回しに気づける

  4. 1語1語の聞き取りが難しくても、
    「映像」を見れば話している内容を絞れる

    ⇒「こういう時にはこう言っているんだな」と、
     何となくでもわかるようになる


「英語を理解できるようになりたいけど、
 無理なく学習を続けるにはどうすればいいかわからない」


という方におすすめの学習方法です。


ー英語学習・目次ー

  1. 本日の参考動画
  2. 英語に文字起こし
  3. 日本語に翻訳
  4. 所感


1.本日の参考動画




2.英語に文字起こし

『Bibo Needs a Bath』

Bibo the Bear has been playing in the garden all morning.

"We are going out soon Bibo you must get ready!"
says Momma bear.

"I'm ready Momma,"
says Bibo wiping his muddy paws on his shirt.

"No, you're all dirty. You need a bath!"



Bibo thinks baths are a waste of time.
"I dislike baths!" he says, stamping his muddy feet.

"Bibo, you need to get clean!" says Momma bear.
"Why?" Bibo protects, as Momma bear runs the bath.

"Because bears with bad breath, sweaty feet and dirty fur realy don't smell good!"
says Momma bear, holding her nose.



Momma has filled the tub with lots of bubbles, and a brand new bath toy.

"Surprise!"

"Oh, wow!"
Bibo plays and splashes, and makes bubble beards!
He is having such a fabulous time.

"Bibo, I think you are done,"
Momma bear says and chuckles loudly.

"Alright mom, but I think I love baths now!"
Bibo says, as he finally comes out of the bathtub.





3.日本語に翻訳

『ビボ、お風呂に入って!』

クマのビボは毎朝、中庭で遊んでいます。

「もうすぐ出かけます。ビボ、準備してね!」
お母さんは言います。

「ママ、準備はできてるよ」
ビボは泥だらけのシャツで足を拭き、こう言います。

「いや、汚れてるじゃないの。お風呂に入って!」



ビボは、お風呂は時間の無駄だと考えています。
「お風呂は嫌い!」 彼は泥だらけの足を踏みつけて言いました。

「ビボ、あなたはきれいになる必要があります!」
お母さんは言います。

「なぜ?」
お母さんがお風呂の準備をするとき、
ビボは尋ねます。

「口臭のあるクマ、汗をかいた足、
 汚れた毛皮は本当にいい匂いがしないからです!」
と、お母さんは鼻をつまんで言います。



お母さんはたくさんの泡と
真新しいお風呂のおもちゃで浴槽を満たしました。

「サプライズ!」

「ああすごい!」
ビボは遊んで水しぶきを上げ、
泡であごひげを生やします!
彼はとても素晴らしい時間を過ごしています。

「ビボ、入浴は済んだでしょう?」
お母さんは大声で笑いながら言います。

「お母さん、もう済んだよ、今はお風呂が大好き!」
とうとう浴槽から出てきたビボは言います。





4.所感

何かをしてもらいたい時は、
納得のいく理由と、相手の利益を提示する。




たとえば親子のように、
力関係が上の者は
「いいからやりなさい!」と言える。

従うしかない者に、
その場ではやらせることができる。

だけど、
本人が納得できていなければ、
自発的に続けてもらうことはできない。

それどころか、
「怒らせないために、やったフリをする」
ようになる。




「いいからやりなさい」
「常識だから」

その言葉を翻訳すると、

「私は力で支配することしかできません。
 私には納得いく説明ができませんが、
 そんな自分から目を逸らしています。」


人が動き続けるのは、誰かから強制された時じゃない。
自分が納得し、利益があると実感した時だ。






2021年04月02日

【英語シャドーイング学習】『Oliver The Clumsy Octopus』 〜『不器用なタコ・オリバー』挑戦を続ければ、何者かになれる〜。

僕は毎朝、以下の手順で
英語シャドーイング学習を続けています。

  1. 英語動画を英語字幕で視聴
  2. シャドーイング
  3. 英語に文字起こし
  4. 日本語に翻訳


学習内容をブログとしてアウトプットすることで、
以下のメリットを実感しています。

  1. 復習が自然にでき、理解が深まる

  2. 文字に直すことで、
    英文の読み書きの力も伸びる

  3. シャドーイングするだけでは気づかなかった
    熟語や言い回しに気づける

  4. 1語1語の聞き取りが難しくても、
    「映像」を見れば話している内容を絞れる

    ⇒「こういう時にはこう言っているんだな」と、
     何となくでもわかるようになる


「英語を理解できるようになりたいけど、
 無理なく学習を続けるにはどうすればいいかわからない」


という方におすすめの学習方法です。


ー英語学習・目次ー

  1. 本日の参考動画
  2. 英語に文字起こし
  3. 日本語に翻訳
  4. 所感




1.本日の参考動画




2.英語に文字起こし

『Oliver The Clumsy Octopus』

Oliver the Octopus lived miles beneath the ocean.

Oliver had a problem that made him sad.
He was clumsy.


He had eight long legs.
But they didn't work well together.

One leg would go one way, another leg would go a different way.
Oliver was constantly tripping over himself.



One day, Oliver started taking dance classes.
He hoped it would make him more graceful.

Oliver tripped and fell many times during the dance classes.
But he kept trying.

He finally did it!
He was no longer clumsy!






3.日本語に翻訳

『不器用なタコ・オリバー』

タコのオリバーは、
海の何マイルも深くに住んでいました。

オリバーは悲しい問題を抱えていました。
彼は不器用でした。


彼は8本の長い脚を持っていました。
しかし、それらは一緒に
うまく動かすことができませんでした。

片方の足は一方向に動き、
もう片方の足は別の方向に動きます。
オリバーは絶えず自分自身につまずいていました。



ある日、オリバーは
ダンスのレッスンを受講し始めました。
彼はダンスが自身をより優雅にすることを望んでいた。

オリバーはダンスのレッスンで
何度もつまずいて転びました。
しかし、彼は挑戦を続けました。

彼はついにやりました!
彼はもはや不器用ではありませんでした!






4.所感

不器用でも、下手でも、
挑戦し続ければ何者かになれる。




挑戦を阻む大きな要素の1つは、
高いプライドと完璧主義だ。


「失敗したら恥ずかしい」
「失敗した姿を見られたくない」
「やるからには完璧にできなければ意味がない」


自分に厳しく、
高い目標を掲げることはすばらしい。



だけど、
その高い目標はしばしば自分を苦しめる。

「失敗できない」
「完璧にできなければすべてが無意味」


という、極端な「0か100か」思考に陥り、
何もできなくなる。



何かに挑戦し続けた結果、
自分が思い描いた通りの姿になれなかったとしても。

思いがけず別の道や、
新しい楽しみが見つかったりするものだ。




2021年04月01日

【YouTube・低評価】「動画を公開するとすぐに低評価が付く」と悩む人へ伝えたいこと。

「Youtubeへ動画を公開すると、すぐに低評価が付く」

このことに悩むのは、多くの登録者がいる
人気チャンネルの話だと思っていた。

まさか、
ほとんど誰も知らないような
自分のYoutubeチャンネルで起きるとは
思ってもみなかった。



「動画を公開するとすぐに低評価が付く」

この悩みに対し、僕がどう感じ、
どう乗り越えたかを共有したい。

Youtubeで悩む人、大変な労力をかけて
動画作成している人の励みになれば嬉しい。


ー目次ー
  1. 気づいたきっかけはTwitter・Facebookでの宣伝
  2. アクセス経路を調べ、犯人捜しをする自分が嫌になる
  3. 最初の気持ちはショックと悲しみ、動画投稿を止めたくなった
  4. 淡々と動画を作り続けたら、開き直りがやってきた
  5. 切り替えのきっかけは”自分が楽しいから作っている”ことへの気づき
  6. 落ち込んでいい、悲しんでいい、”自分が楽しいか”を自問すればいい

1.気づいたきっかけはTwitter・Facebookでの宣伝

僕は2020年12月に動画作成を始めた。

そして、以下の手順で動画をUP、
宣伝を繰り返す中で気づいた。

  1. YouTubeへ動画を公開
  2. そのことをTwitterとFacebookで宣伝
  3. 数時間以内に1〜2個の低評価が付く


中には、
視聴数3回
低評価2個
(1回は確認用に自分で再生)

という動画まであった。



人気のチャンネルなら、
アンチもいるし、嫌がらせもあるだろう。

だけど、僕のチャンネルは
この記事を書いている時点で、

チャンネル登録者:0
平均視聴回数:数回〜数10回
公開動画:10数本


こんな誰も知らないチャンネルに
どうしてわざわざ低評価を?


そう不思議に思った。

2.アクセス経路を調べ、犯人捜しをする自分が嫌になる

各動画へのアクセス経路を調べるため、
アナリティクスを見てみた。

すると、

Youtubeサイト内から
残りはFacebookから


という動画が数本あった。



僕はFacebookへの投稿は友人まで閲覧可能、
フォロワーはリアルな知り合いのみにしている。

なので、アナリティクスを見て以来、
僕はこんな思いに囚われてしまった。

「犯人はリアルな知り合いの誰かでは?」



Googleアナリティクスと見比べれば、
相手のIPアドレスの目星は付けられるらしい。

だけど、そんなことに執着している自分が、
すごく小さな存在に見えた。

「可能性があるのはあの人と、もしかしたらあの人も…」
などと、疑心暗鬼になる自分が汚く見えた。

勝手な被害妄想で、犯人探しに躍起になる自分が、
ものすごく嫌になった。


3.最初の気持ちはショックと悲しみ、動画投稿を止めたくなった

「表現者である以上、批判や嫉妬はつきもの」
「もしアンチなら、反応すると彼らが喜ぶ」
「だから気にする必要はない」

わかっていても、
最初はとてもショックで悲しかった。


「クォリティも技術も低い」
「閲覧者に価値を提供できなかった」
「だから低評価が付くのは当然」

わかっていても、
自分の作品を否定された気持ちになった。




「表現なんて止めてしまえば、
 こんな気持ちにならなくて済む」

「低クォリティな動画投稿なんて止めてしまえば、
 疑心暗鬼で、被害妄想を膨らませる自分を見なくて済む」

そうやって、何度も逃げ出そうとした。
チャンネルの管理画面を開くことが怖くなった。


4.淡々と動画を作り続けたら、開き直りがやってきた

「たかがインターネット画面の1アイコン」が、
自分の負の感情、腹黒い一面をあぶり出した。

こんな感情に囚われた僕はどうしたか。
それは、

淡々と動画を出す
管理画面の評価欄を見ない


要は「出しっぱなし」にした。



2021年3月、
10作目の動画を出すことができた。

このあたりから、
いつもすぐに低評価が付くことが、
なぜかあまり気にならなくなった。


慣れや開き直りもあるだろうが、

「あぁ、また付いてるな」
くらいに思うようになった。

5.切り替えのきっかけは”自分が楽しいから作っている”ことへの気づき

僕は低評価を笑い飛ばせるほど強くない。
今でも悲しいし、ショックは受ける。

だけど、以前ほど落ち込むことはなくなった。



どうして気持ちを切り替えられたんだろう。
考えて気づいたことは、

「誰のために動画作成を始めたのか」



高く評価されれば嬉しい。
誰かの役に立てれば嬉しい。
だけど、他人に評価されるために始めたんじゃない。

自分が表現したいから、
自分の作品を作ることが楽しいからだ。

やることは変わらない、
いまのスキルで作れる動画を出すだけ。
作り続けながら上達すればいい。




動画作成がどれだけ大変なことかを、
僕は動画を作り始めて思い知った。

原稿を書き、画像や動画素材を探し、
編集ソフトの使い方を学び、手探りで進める。

そんな大変なことを1人でやる原動力は、
よほど想いの強い誰かのため。

でなければすべて、
「自分がやりたいから」だ。


6.落ち込んでいい、悲しんでいい、”自分が楽しいか”を自問すればいい

Youtubeでは、
再生数に応じて収益を受け取れる以上、
低評価でも「視聴回数:+1」になる。

商業的な表現になるが、彼らも
「売上に貢献してくれるお客さん」になる。



そして、低評価を付ける人は、
他者のチャンネルに低評価を付けることに
自分の貴重な時間を使っている。

残りの人生の時間を、
自分に何も残らない行為に使うのは
もったいないと思う。




だけど僕は、そういう事務的なことで
「だから低評価は気にしなくていい」とは言わない。

悲しいものは悲しい、落ち込むものは落ち込む。
自分の感情を隠す必要はない。

低評価が付いたらショックを受けて、
高評価が付いたら喜ぶ、それでいい。

そして、いつも自分に問えばいい。

「楽しいか、続けたいか」
「自分がやりたいからやっているか」を。




そして。
低評価が付くことに、
少しだけ慣れた今だから言えること。

”この記事というコンテンツ”を
生み出すきっかけをくれてありがとう。




※参考になる考え方「アドラー心理学:課題の分離」

著書の中で、
「誰が解決すべき問題かを明確にすること」
が述べられている。

自分が何をするかは自分の課題、
それに対して他者がどう反応するかは相手の課題。

だから
相手の課題まで自分が引き受けて悩まなくていい。


自分を守るための境界線の引き方を教えてくれる。



posted by 理琉(ワタル) at 18:41 | TrackBack(0) | 生き方

2021年03月30日

【英語シャドーイング学習】『Bibos Flower Garden』 〜『ビボの花畑』持続可能な楽しみ方を探す〜。

僕は毎朝、以下の手順で英語を学んでいます。

  1. 英語動画を英語字幕で視聴
  2. シャドーイング
  3. 英語に文字起こし
  4. 日本語に翻訳


流暢までの道のりを歩き出したばかりです。
ブログでは以下を綴ります。


ー英語学習・目次ー

  1. 本日の参考動画
  2. 英語に文字起こし
  3. 日本語に翻訳
  4. 所感

1.本日の参考動画




2.英語に文字起こし

『Bibos Flower Garden』

Bibo the Bear loves flowers.
He has a beautiful flower garden full of different flowers.
He wants to make a beautiful bouquet of flowers with his friend Mino the Monkey.



Bibo looks at the big daisies, yellow in the middle with thin white petals.
Mino looks at the carnations, in pinks and purples with frilly petals.
Bibo sniffs the beautiful yellow and red roses.

Bibo studies the yellow daffodils.
Mino likes the smell of the violet lavender.



They are about to pick the flowers.
"You should leave them out here for everyone to enjoy,"
says Sara the Sheep as she walks by.

Immediately, Bibo takes out a camera from his pocket.
"You're right, Sara! I won't pick flowers, I'll just take beautiful pictures of them!"


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
3.日本語に翻訳

『ビボの花畑』

クマのビボは花が大好きです。
彼はさまざまな花でいっぱいの
美しい花畑を持っています。

彼の友達、サルのミノと一緒に
きれいな花束を作りたいと思っています。




ビボは大きなヒナギクを見ています、
真ん中が黄色で、薄い白い花びらがあります。

ミノは、フリルの花びらがついた
ピンクと紫のカーネーションを見ています。

ビボはきれいな黄色と赤の
バラの香りを嗅ぎます。

ビボは黄色いスイセンを研究しています。
ミノは紫のラベンダーの香りが好きです。



彼らは花を摘もうとしています。
「みんなが楽しめるように、花を残したままにしておいたらどう?」
ヒツジのサラ通りがかりにこう言います。

すぐに、ビボは彼のポケットからカメラを取り出します。
「そうだね、サラ!僕は花を摘まない。
 ただ美しい写真を撮るだけにするよ!」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
4.所感

英語には、登山や旅行のマナーとして、
こんなフレーズがある。

「とっていいのは写真だけ、残していいのは足跡だけ」

”Take only photos leave only footprints.”




きれいな花束を作れば、その時は楽しめる。

花を摘まず、写真を撮るだけにすれば、
楽しみ続けることができる。

花はいずれ枯れてしまうもの。

だとしても、
持続可能な楽しみ方を探すことが大切。









2021年03月29日

【英語シャドーイング学習】『Bibos Day at the Beach』 〜『ビボのビーチで過ごす1日』”あるもの”を数えて楽しみを見出す〜。

僕は毎朝、以下の手順で英語を学んでいます。

  1. 英語動画を英語字幕で視聴
  2. シャドーイング
  3. 英語に文字起こし
  4. 日本語に翻訳


流暢までの道のりを歩き出したばかりです。
ブログでは以下を綴ります。


ー英語学習・目次ー

  1. 本日の参考動画
  2. 英語に文字起こし
  3. 日本語に翻訳
  4. 所感

1.本日の参考動画




2.英語に文字起こし

『Bibos Day at the Beach』

Today, Bibo the Bear, Sara the Sheep, Pollo the Pig, Mino the Monkey are going to the beach!

"But the beach is boring! Is there anything interesting there?"
Bibo wonders.



At the beach, Bibo finds a seashell.
It is rough on the outside.

"I wonder what else we can find!"
he says as he pops it into his bucket.

Mino spots a smooth, oval rock with a round hole through the middle!
He pops it into Bibo's bucket.
"Wonderful!"

Pollo finds a stick.
It is wooden and coarse.
Pollo pops it into Bibo's bucket as well.
"Awesome!"

And Sara has found a washed up seaweed.
It is stretchy and soft.
She also puts it in Bibo's bucket.
"Superb!"



Bibo looks inside his beach treasure bucket.

"The beach isn't boring at all!"
"There are so many exciting things here! I love the beach!"



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
3.日本語に翻訳

『ビボのビーチで過ごす1日』

今日は、クマのビボ、ヒツジのサラ、
ブタのポロ、サルのミノがビーチに行きます!

「でも、ビーチはつまらない!
 何か面白いものはありますか?」

ビボは知りたいと思います。



ビーチで、ビボは貝殻を見つけます。
外側はざらざらしています。

「他に何が見つかるのだろうか!」
彼は貝殻をバケツに入れ、そう言います。

ミノは真ん中に丸い穴のある
滑らかな楕円形の石を見つけます!
ミノはそれをビボのバケツに入れます。
「素晴らしい!」

ポロは棒を見つけます。
木の棒で、ザラザラしています。
ポロはそれもビボのバケツに入れます。
「これも素晴らしい!」

そしてサラは海水で流された海藻を見つけました。
伸縮性があり、やわらかいです。
彼女はそれもビボのバケツに入れます。
「見事!」



ビボはビーチの宝物が入ったバケツの中を見ます。

「ビーチはまったく退屈ではありません!」
「ここにはエキサイティングなものが
 たくさんあります!私はビーチが大好きです!」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
4.所感

楽しみを見出すには、
ないものを数えるのではなく、
あるものを数える。

つまらない理由を数えるか、
楽しむ方法を探すかは自分しだい。


それは、一見すると退屈なビーチにも、
仕事にも、単純作業にも応用できる。

そして、口から出る言葉が
「文句」「楽しい」のどちらになるかは、

楽しもうとする姿勢があるかないかで決まる。









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理琉(ワタル)
自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
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