2021年07月07日
【おすすめ本】『結局、自分のことしか考えない人たち 〜自己愛人間への対処術〜』PART1 ”自分が持っていないものに嫉妬する”〜。
僕の以前の知り合いに、
他者の容姿や顔つきを執拗にけなす人がいた。
その人はよく、TVニュースで観た
「○○事件の容疑者の顔」の話を僕にしてきた。
「あれは犯罪者の顔つきだ。特徴は云々…」
なぜ、自分の人生に関係ない人の、
それも容姿ばかりをけなすんだろう。
僕は辟易しながらも、不思議だった。
『結局、自分のことしか考えない人たち 〜自己愛人間への対処術〜』
この本を読み進めていくうちに、その理由がわかった。
彼の容姿マウンティングの根底にあったのは、
「自分にないものを持つ者への嫉妬」だった。
自己愛人間は、相手の欠点をいろいろあげつらう。
無意識のうちに相手をおとしめて、
自分の優位な立場を回復させるためである。
(中略)
ねたみを認めれば、自分が相手より
劣っていると認めることになるからだ。
第1部”自己愛人間の7つの大罪” より
彼自身が容姿に大きな劣等感を持っているから、
執拗に相手の容姿をけなす
という可能性がある。
だからこそ、
容姿の面で優位に立てるチャンスと見るや、
「犯罪者の顔」などとこき下ろすのだ。
その人が嫉妬するもの、攻撃する場所は、
その人が「持っていないと思っている」場所。
容姿をけなす人は、
自分は恵まれた容姿を持っていない
と思っているから。
お金持ちをけなす人は、
自分はお金を持てていない
と思っているから。
他者のどこかをけなす行為は、
「私はそれを持っていません」という自己紹介になる。
『「犯罪者の顔」とまで言った相手に嫉妬?』
そんな疑問も浮かんだ。
けど、
きっと彼が本当にけなしたい相手は、
TVに映ったその人ではなかった。
本当にけなしたいのは、自分自身の容姿だった。
そして、
彼が容姿マウンティングを繰り返すのは、
単に自分の方が上だと言いたいだけじゃなかった。
きっと、
自分の容姿に対して感じている「恥の意識」から、
何としてでも逃れたくて必死だった。
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