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尿もれになりやすいのはどんな人?

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多くの人を悩ませる、つらい症状の一つに「尿もれ」があります。女性や高齢者に多いといわれる尿もれですが、より詳しい条件としては、どんな人が尿もれになりやすいのでしょうか?

今回は、尿もれになりやすい人について、医師に話を聞いてきました。

「腹圧性尿失禁」になりやすい人
「腹圧性尿失禁」は、女性がなりやすい尿失禁です。
くしゃみをしたとき、大笑いしたとき、咳をしたとき、重いものを持ったときなど、 腹圧がかかったときに尿がもれてしまうものをいいます。

原因となるのは
・出産や加齢による骨盤底筋群が緩み
・肥満
・運動量が少なく筋力が低下
・便秘が続いている
などです。

この条件に当てはまる人は、腹圧性尿失禁になりやすい人、といえます。

「切迫性尿失禁」になりやすい人
「切迫性尿失禁」は、尿意を感じてから実際に尿が出るまでの時間が短く、尿意を感じてトイレにすぐ向かっても「トイレが間に合わない」という状態になるものです。

原因となるのは
・前立腺肥大症(男性の場合)
・脳血管疾患の後遺症
などです。

この条件に当てはまる人は、切迫性尿失禁になりやすい人といえますが、 原因不明であることも多いといわれています。

そのほかの尿失禁
尿失禁には、そのほかに、

・立つ・座るなどの運動機能が低下してトイレが間に合わない「機能性尿失禁」

・排尿の機能がうまくいっておらず、膀胱から尿があふれてしまう「溢流性尿失禁」

・脊髄などの損傷によって尿が反射的に出てしまう「反射性尿失禁」

などがあります。
こういった原因がある人は、尿失禁になりやすいでしょう。

意外な原因「ストレス」
また、尿失禁の原因に、精神的なストレスが関連する場合があることをご存じでしょうか。

精神的なストレスは、全身の機能調節を行っている自律神経に影響を与え、様々な身体症状があらわれます。排尿もまた、自律神経によってコントロールされているものの一つです。
つまり、 ストレスをためやすい人、ストレスを強く感じている人も、尿失禁になりやすい人といえます。

自律神経には、身体が活発に活動する方向に働く「交感神経」休息をするときに働く「副交感神経」の二種類があり、通常はこの二つがうまくバランスをとって身体を活動させた理休めたりしています。

交感神経は排尿に関しては、膀胱の容積を大きくさせて尿意が出にくくしており、副交感神経は逆に膀胱を小さくします。
また、正常時は睡眠中は抗利尿ホルモンというホルモンが機能して排尿しにくくしています。

ストレスによってこの交感神経と副交感神経のバランスが乱れると、 思わぬときに尿意が強くなり、トイレに間に合わない切迫性尿失禁を起こしたり、あるいは睡眠がうまくいかなくなって 抗利尿ホルモンが分泌されず、夜尿をきたすこともあるようです。


身体のあちこちに大きな影響を与えるストレスが、尿失禁にも関わるというメカニズムをおわかりいただけたでしょうか。

だれもが抱える可能性のあるストレス、うまくマネージメントしていきたいですね。





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