くらしの情報屋

いよいよ明日から10月。記録的な猛暑だった今年の夏も過ぎ、寝苦しい夜からようやく開放される秋がやってきた。一年の中で最も過ごしやすく、四季がもたらす実りの恩恵を受け、食事に行楽に楽しみの多い季節の到来である。
しかし秋は、寿命で死んだダニの死骸やフンがハウスダストとして大量に飛散する季節であり、一年でも特にアレルギーの危険にさらされやすい季節だとご存じだろうか？せっかく寝苦しい夜から開放されたと思いきや、アレルギーの恐怖が布団に潜んでいるのだ。秋はダニアレルゲンとの戦いの季節なのである。

「家の中で最もダニが多い場所は布団です。寝返りを打つとき、鼻や口から吸引されてアレルギー性鼻炎の悪化や喘息になる危険性、アトピー性皮膚炎の症状がでることもあります。生活時間のうち、睡眠にあたる約1/3の時間は、常に布団と触れているという計算になりますね」と語るのは日本橋内科・アレルギー科クリニック院長の竹内聡美先生。聞くだに、こそばゆくなってくる。

竹内先生によれば「人間の住みやすい環境がダニの住みやすい環境」であるとの事、環境を管理する事がダニアレルゲンとの基本的な戦い方のようだ。布団を天日干しや布団乾燥機で乾燥・除湿する事が求められている。

また、ハウスダストを除去する家電もダニアレルゲンと戦う武器になりそうだ。布団クリーナー「レイコップ」を販売するレイコップ・ジャパンは、子供へのアレルギー対策啓発活動として都内の保育園に「レイコップ」の導入活動を行っているという。天日干しより簡単にダニを退治できる家電として注目したい。

2013年秋。人類とダニアレルゲンとの戦いは始まったばかりである。