2013年07月29日
睡眠不足がカップル間のけんかの原因になる!? その解決法は?
睡眠不足のとき、カップルはけんかしやすく、争いを解決しにくくなると、Social Psychological and Personality Science誌で報告された。
研究では、71組のカップルに前夜の睡眠を評価してもらった。そして、2人の争いの原因について話し合ってもらい、そのときの自分の感情、パートナーの感情、問題が解決したかどうかについて書き込んでもらった。
その結果、睡眠が少ないと、相手の感情をよりネガティブに報告する傾向があり、「争いを解決するスキルとパートナーの感情を評価する能力に共に問題が生じた」と、論文を書いた1人である米カリフォルニア大学バークレー校のSerena Chen教授は指摘する。さらに、カップルの片方だけが睡眠不足のときでも、2人共がよりネガティブな感情をもち、互いの感情を読み取りづらく、問題を解決しにくくなっていた。
とはいえ、常に良質な睡眠を取るのは簡単ではない。そこでChen教授は、疲れ果てたせいでけんかするのを避けるための、いくつかの方法を勧めている。
◆会話を先送りにする
とても睡眠不足のときには、争いになりそうな重要な話題をできるだけ避けること。どちらか片方、あるいは両方の調子が悪いと分かっているときには、1日だけでも横に置いておこう。
◆パートナーの気持ちを読み取ろうと努力しない
眠れない夜を過ごしたのがあなたであれ、パートナーであれ、あなたが相手の感情を読み取る能力は損なわれている。相手の感情を正確に分かっていると思い込まず、相手に聞くようにしたほうがいい。尋ねるときには、パートナーを身構えさせないように、必ず控えめに、非難するようではない仕方で。
◆感情をよく表すようにする
相手だけが睡眠不足のときでもパートナーの感情を読み取りづらくなるということは、あなたがよく休めなかったときには、自分の感情を効果的に表したり、声に出したりしづらくなっている恐れがある。睡眠不足になったら、いつもよりパートナーに対してはっきりと感情を表し、オープンである努力をしなければならない。
疲れているときのけんかは本当に嫌なもの。睡眠不足だという自覚があるときは、これらのポイントに気を付けて、できるだけ仲良く過ごしたいものですね。
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