2013年07月27日
血液検査だけで赤ちゃんの老後の健康状態が予測できる
どの親も自分の子供が生まれた時は、その子が将来健康で長生きする事を願うだろう。だが、これからはその子の将来の健康を「願う」のではなく「知る」ことが出来る時代がやってくるのかも知れない。
最新の研究で、血液中に老後の健康状態を予測する「ヒント」となる物質を特定する事に成功した。それにより、簡単な血液検査だけで赤ちゃんの将来の健康状態がわかるようになるそうだ。
・鍵は血液中にある22種類の「メタボライト」
研究を行ったのはロンドンにあるキングス・カレッジのティム・スペクター氏。人の血液中には、代謝に関係のある物質「メタボライト」が存在するが、そのうち22種類のメタボライトが老後の健康状態を予測するための指標になるという事が判明したのだ。
特にその中のひとつ「C-glyTrp」というメタボライトが多い人は、老後に肺機能、骨密度、血圧、コレステロール値に問題を持つ傾向にあるという事もわかった。
・出生時の体重が低いほど老後病気になりやすい
老後の健康は出生時の体重も大きく関係があるという。出生時の体重が低い人ほど「C-glyTrp」が多く見つかっているそうだ。つまり、出生時の体重が低い赤ちゃんは、老化に伴い健康面でのトラブルが起こりやすいのだ。
・老後の健康や寿命は遺伝子だけでなく胎内での栄養も大事
また、研究では6000組以上の双子の血液サンプルが使われた。遺伝子が全く同じ双子でも、出生時の体重が違うと代謝物質の値も違うという事が証明されたのだ。よく健康問題は「遺伝的」と思われる事も多いが、それだけでなく胎内での栄養状態も大きく影響するのである。
この研究成果により、老後なりうる病気を若い時から対処し未然に防ぐ事が可能になるかも知れないという。できる限り若々しく健康な人生を送れるよう、今後の研究の進展に期待したい。
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投稿者:タロウ|21:06|健康 美容 ダイエット
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