2013年07月11日
スナック菓子が無性に食べたくなるのは、睡眠不足のせい!?
人は睡眠不足だと、食べる快楽に浸りたくなるらしい。6月初旬に開かれたアメリカ内分泌学会の年次総会で、そういう報告があった。
この報告の基になったのは、シカゴ大学薬学部とウィスコンシン州医科大学が行なった実験だ。スリムな体型の健康的な9人の若者を実験室に入れて、1日にわずか4時間30分しか眠らせないようにした(非道な!)。この実験の結果、十分に眠ったときと比べて、食欲に関係する2-AGという体内の物質が増加することが分かった。(詳しくは、1日4.5時間睡眠で6日間過ごした場合、1日8.5時間睡眠で6日間過ごした場合と比べて2-AGが15%増加した)
2-AGというのは、食べる快感を増し、カロリーの高い食べ物を欲しくさせる物質。マリファナを吸った後に訪れる特徴的な空腹感も、この2-AGによって引き起こされる。「睡眠不足は人の快楽中枢に影響して、おいしいものやカロリーの高いものを欲しくさせる」というのは、実験を行なったシカゴ大学の研究者の見解だ。
道理で、徹夜明けにラーメンやアイスクリームを無性に食べたくなるわけだ。健全な食生活と健全な生活リズムは、切り離せない関係にあるということか。
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