2013年06月12日
加工食品を控えて発酵食品を食べれば健康&ダイエット効果あり!?
加工食品は長期保存がきくうえ、食中毒の危険性も少なく便利な存在。私たちの生活に欠かせない存在となっている反面、保存料や栄養の偏りなどを指摘する声もあるが、実際私たちにどのような影響を及ぼしているのだろうか?
食品問題に詳しい米国のジャーナリストでカリフォルニア大学バークレー校の教授でもあるMichael Pollan氏が、新著「Cooked」に述べているところによると、加工食品に溢れた食生活は、身体に有益な腸内バクテリアを減らし、ひいては健康被害をもたらすという。
私たちの身体内、特に腸内にはビフィズス菌に代表される有益なバクテリア(善玉菌)が多数存在しているのは周知の通り。それらは人体に必須のビタミンをつくりだすなど健康によい働きをしてくれ、いわば私たちと”共生関係”にある。
では、なぜ加工食品がそれらの有益な腸内バクテリアを減らしてしまうのか?まず、加工段階の殺菌作業で、せっかくの善玉菌自体が死滅してしまうということがある。また、加工食品からは概して腸内バクテリアの増殖に欠かせない食物繊維が減らされており、善玉菌を“飢餓の状態”にしてしまうそう。
さらに、善玉菌の不足が、間接的にアレルギーやぜんそく、肥満の一因になっている可能性が指摘されている。
例えば、バクテリアがつくりだす物質のいくつかは神経システムに影響を及ぼし、適度な食欲や脂肪量を維持するのに一役買っているそう。ある実験で、太ったマウスと痩せたマウスから腸内バクテリアを取り出し、バクテリアをもっていないマウスに植え付けたところ、太ったマウスからバクテリアを移されたマウスは、痩せたマウスからバクテリアをもらったマウスの2倍近くも太ったそうだ。
意外にも身体全体に影響を及ぼしているこの腸内バクテリア。ピクルスやヨーグルト、チーズ、キムチ、ビールなどの発酵食品を摂取することで増やすことができるそうなので、是非たまには意識して加工食品を減らし、これらの食べ物を積極的に食卓に並べてみてほしい。
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投稿者:タロウ|21:09|健康 美容 ダイエット
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