くらしの情報屋

トマトに含まれる抗酸化物質リコピンには様々な健康効果があり、心疾患、脳卒中、前立腺がんの予防に役立つことはこれまでにも伝えられてきた。オーストラリアのクイーンズ大学で行われた研究により、リコピンには加齢による前立腺肥大に伴う膀胱内圧上昇を軽減する効果もあることが分かった。

40〜80歳の男性被験者57人に、リコピンを主成分とする天然化合物の錠剤か、それらの成分が含まれないダミーの錠剤のいずれかを渡し、3カ月間服用してもらったところ（どちらが渡されたかは本人に知らせない）、リコピン入りの錠剤を飲んだグループは、夜中にトイレに行く頻度が30%以上減り、膀胱の機能も大幅に改善されていた。専門家によれば、リコピンは良性前立腺肥大の治療に用いられる薬フィナステライドと似たような化学構造を持っているのだとか。

リコピンを主成分とするサプリなども開発されているようだし、夜たびたびトイレに起きてしまうという男性には朗報となりそうだ。