2019年10月02日
時差ぼけ対策の新常識?! 客室乗務員にも効果的な時差ぼけ予防法
海外への長距離飛行では、時差ぼけが悩ましいもの。時差ぼけになると、疲労、注意力散漫、神経過敏、食欲減退などの症状が、2、3日から1週間ほど続くこともある。到着後に悩まされないよう時差ぼけ対策はきちんとしておきたい。
イギリスの最新研究では、長距離フライトの時差ぼけに悩む客室乗務員にも効果的な時差ぼけ対策が見つかった。食事時間を規則正しく取ると、時差ぼけを早く解消するのに、とても効果があることが判明したのだ。
□客室乗務員は、日常的に時差ぼけの危機
海外旅行や仕事の海外出張の際にも、できる限り時差ぼけは防止したいものだ。でも、長距離フライトの客室乗務員にとって時差ぼけ対策は、切実な問題だ。
海外への長距離フライトの客室乗務員にとっては、オフの休日にとる自宅での食事やレジャーが時差ぼけのためにずれてしまうこともあり、日常的な共通の問題点となっている。時差ぼけは職業病のようなものだが、家庭生活や友人との付き合いにも影響しかねない。私生活を充実させ幸福な生活を送るためには、自宅での生活時間に早く適応することが必要なのだ。
イギリス、サリー大学の研究チームは、客室乗務員の時差ぼけ防止に効果的な方法を探るため、食事と食事時間が時差ぼけ防止に、どれほど効果があるかを研究した。
□規則正しい食事時間が、時差ぼけ解消に効果大!
サリー大学の研究では、2つの実験に60人の国際線の長距離乗務員が参加した 。参加者のほとんどはイギリス人女性で、平均年齢は41歳。非常勤の長距離フライトクルーとして15年の経験を持っていた。また、その多くが時差のある海外へのフライト後の3日間をオフで過ごすという勤務体制をしていた。
実験チームは、日照時間に合った規則正しい食事時間にすることで、1日目か2日目には時差ぼけを減らすことができ、起床時間に目覚められるようなる、という仮説を立て、参加者で実験をした。
1つのグループ参加者は、仕事がオフの日に計画通り規則正しい食事時間に食事をした。そして、もう1つのグループは、食事の時間の計画には従わず、時間は気にしないで好きな時間に食べるようにした。
その結果、日照時間と合った規則正しい食事時間に計画通り食事をすることで、時差ぼけが早く解消できるということが分かった。
□現在推奨されている時差ぼけ対策とは
現在推奨されている時差ぼけ対策としては、睡眠を到着場所に合わせてとる、到着後は無理にでも起きて朝日を浴びて体内時計をリセットする、昼間眠くなってしまった時にカフェインで目を覚ます、などの方法もある。
また、海外では特効薬とも言われるメラトニン配合のサプリメントを飲むという方法もあり、空港などで売られているが、日本では販売が認可されていない。
□睡眠調整だけでなく食事時間でも対策を
しかし、根本的に時差ぼけを解消するためには、対処法よりも体内時計を調整できる対策が効果的だ。
サリー大学の研究では、食事時間が実際に体内時計をリセットするのに、重要な役割を果たしていることが明らかになった。時差ぼけを予防するために、フライト後は到着地の時間帯に合わせて、規則正しい食事時間を守るだけで、時差ぼけでいる期間を減らすことができるのだ。
客室乗務員や海外を飛び回るビジネスマンにも効果的なので、ぜひ試してみてほしい。
タグ:健康
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