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眼科医のお墨付き!本当に効果のある視力回復法とは?

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近ごろ、視力が低下した気がする……。そんな悩みを抱えている人が検索するワードの一つが、「視力回復」ではないでしょうか?最近ではインターネットから多くの情報を得ることができますが、気になるのが信憑性ですよね。

そこで今回は、視力回復の効果が期待できるケア方法から視力が回復するわけ、さらに眼科医だからこそ知る最新の治療法まで、スマイル眼科クリニック院長・岡野先生に教えていただきました!

気になる視力回復方法の前に!「近視改善」と「視力回復」の違いを知ろう
「近視の改善」と「視力の回復」。この2つは同じ意味のように思えますが、実は違います。出鼻をくじくようですが、現代の医学では「レーシック」をはじめ、角膜に何らかの手を加える以外に、近視の治療法は確立されていないのです。



左画像が網膜上でピントを結ぶ正常な状態「正視」、右画像が網膜より手前でピントを結ぶ「近視」の目の状態

そもそもものをはっきりと見るためには、目の内部に取り入れた光の情報が、カメラのフィルムに相当する網膜の上で、ピントを結ぶ必要があります。

しかし、網膜よりも手前でピントが結ばれてしまう状態が続くことが、「近視」になるしくみです。成長の過程で眼球が伸びたり、ピント調節を担う目の筋肉「毛様体筋」が酷使されたりすることから近視が引き起こされます。成長段階に起こる目の変化は、定着してしまうと矯正が難しく、近視の根治が難しい理由の一つとなっています。

ご安心あれ!近視は治せずとも「実用視力」はアップできる


しかし、近視の根治は難しくても、視力の回復は可能です!一体、どのように視力は回復するのでしょうか?それには、「目の疲れを癒やすことが第一」だと岡野先生は言います。私たちは目の疲れを感じたとき、「なんだか見えづらい」と一口に片付けてしまいがちですが、そんなときは目の疲れを癒やすことで視力が回復します。

目の疲れを取って視力の回復をはかることは、ランドルト環と呼ばれる「C」マークの切れ目を読み取る一般的な視力検査での数値は上がらない可能性もあります。しかし、より実生活に近い状態での視力を測る「実用視力測定」では、少なからず数値が向上するケースが見られると言います。

眼科医お墨付き!今すぐ実践できる疲れ目解消法で視力を回復させよう

それでは、目の疲れを癒やし、視力回復につなげることのできる方法をご紹介していきましょう。岡野先生お墨付きの方法は、どれも意外なほど簡単!すぐに実践できるものばかりです。

1 目のまわりの「血行」をよくする
酸素をはじめ、体に必要な成分を届けるのは血管の役目です。そのため、目のまわりの血行をよくすることで必要な成分が目にしっかりと届けられ、目の疲れが解消できます。また、血行の改善は筋肉のこりを癒やすことにもつながるため、目の機能を支える毛様体筋などをほぐすのにも効果的です。

血行をよくするためには、目に蒸しタオルを当てることが効果的です。また、蒸しタオルが無いときは両手で目を覆うだけでも構いません。「ギュッ」と力を入れることを意識しながらまばたきをするだけでも、目のまわりの筋肉が刺激され、血行促進につながります。

2 ピント調節を担う「毛様体筋」をほぐす
ものをはっきり見るためには、カメラのしくみと同様、ピント調節が欠かせません。このピント調節の役目を担うのが、前述した「毛様体筋」です。

毛様体筋も筋肉ですから、ほかの体の部位と同様、ストレッチをすることでほぐすことができます。

ストレッチの方法はとっても簡単です。近くの景色と遠くの景色を交互に見るだけです。毛様体筋は近くを見るときには縮み、遠くを見るときには伸びるというように伸縮運動をおこなうため、近くと遠くを交互に見るだけでストレッチが可能なのです。

3 刺激の少ない目薬をさす
刺激の少ない目薬の点眼は、目の疲れを癒やすと同時に、目の汚れを取り除き、視界をクリアにする側面も持ち合わせます。また、点眼によるちょっとした刺激が目のまわりの筋肉や神経に作用し、見る力を引き出してくれるというわけです。

逆に、清涼感の強いメントール配合や、薬効によって毛様体筋を伸縮させるネオスチグミンメチル硫酸塩が配合された目薬では、ピンホール効果で遠いものは見えるようになります。しかし、近くの細かいものはかえって見づらくなってしまいますし、暗い環境での視力も落ちてしまいます。

岡野先生は、「刺激はできるだけ少なく、生理食塩水でもいいくらいです」と言います。

“見る力”を最大限に引き出すとともに「近視抑制」治療にも期待
ただし、これらの方法は「近視治療」ではないため、飛躍的に視力が回復するわけではありません。しかし、医学は着実に進歩しています。そこで成長期のお子さまがいる方にご紹介したいのが、「近視抑制」の治療です。

近視抑制とは、低濃度に薄めた「アトロピン」という成分を点眼することで成長期に起きる眼球の伸びを抑え、結果、近視を抑制する治療法です。岡野先生が院長を務めるスマイル眼科クリニックでは、すでに処方をおこなっていると言います。

日本の厳しい薬事法により、まだ一般化はしていないものの、世界的には「近視抑制に効果がある」といった論文が多く発表され、その効果は間違いないようです。

また、大人にとっての「視力回復」とは、その人が現時点でもつ“見る力”を最大限に引き出すこと。これは見やすさを育むと同時に、健康な瞳の維持にもつながります。ほかにも、「眼精疲労の回復には、アントシアニンやアントシアニジンを多く含むブルーベリーや、ルテインが豊富なホウレン草を意識的に摂取することも効果的です」と、岡野先生。

疲れ目の解消や、以前ご紹介した目にいい食生活を習慣化させることが、結果、あなたの視力を回復させてくれるのです。




タグ:健康

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