2018年12月17日
もっとも睡眠障害に苦しむ人は男性の経営者? 性別・職業別睡眠調査
健康な生活を送る上で大切にしたいのが、睡眠の質。
単に眠った時間だけでなく、「寝付きは良かったか」「ぐっすり眠れたか」「夜中に起きることはなかったか」などがポイントとなる。
ある調査からわかったのだが、どうやら、男性よりも女性の方が質の良い睡眠をとっているらしい。
□調査で分かった睡眠の質の男女差 女性ホルモンがカギ
ドコモ・ヘルスケアが行った男女別の睡眠時間と中途覚醒に関する調査では、男性よりも女性の方が15分ほど長く睡眠時間をとっており、夜間の中途覚醒の時間も、男性が平均して30分なのに対し、女性は20分と男性よりも短いことが分かった。
これは、女性の方が男性よりも質の良い睡眠をとっていることを意味する。女性の場合、女性ホルモンの作用により、体内年齢が実年齢より若いことが、中途覚醒の少ない主な要因だという。
□睡眠障害のひとつ、中途覚醒が起きる原因は?
睡眠障害の症状の一つでもある中途覚醒。中途覚醒は、年齢を重ねるほど増えていく傾向にあるという。
夜間の中途覚醒が増えると浅い眠りが多くなり、ぐっすり眠ったという満足感が得られにくい。
中途覚醒の原因には加齢、寝る前の飲酒や食べ過ぎ、寝具が合っていないなどがあるが、精神的ストレスも大きく関係している。
□ストレスが大きいほど中途覚醒しやすい
ドコモ・ヘルスケアの行った調査の中には、こんな結果もある。職業別に中途覚醒時間を調査したところ、「パート・アルバイト」では中途覚醒時間が短く、続いて「会社員」「自営業」「主婦」の順で中途覚醒時間が増えた。
中途覚醒で目が覚めてしまっている時間が最長なのは「経営者・役員」で、会社員の中途覚醒時間の平均が41分なのに対し、約1.7 倍の68分もの長さとなった。
□寝られない職業!? 職業別の中途覚醒時間の調査結果から分かること
調査結果から考えられることは、経営者・役員など、一般に高給取りのイメージのある職種は、その果たすべき責任や役割も多いことから、心身のストレスにより中途覚醒が多くなると考えられる。
一方で主婦も、自営業より中途覚醒時間が長くなっている。日中の休息が原因にある可能性もあるが、子育てや家庭の問題を一身に背負っているケースも多く、悩みやストレスがつきないこともうかがえる。
現代社会では女性の社会進出が進んでいるものの、まだまだ経営者の9割は男性が占めている。睡眠に関していえば、男性には不利な時代なようだ。
女性より睡眠の質が落ちやすい男性。睡眠は健康のバロメーターの一つでもある。男性諸氏は、睡眠をはじめ日々の生活をさらに意識して、健康的なものにしていく必要があるだろう。
タグ:健康
【健康 美容 ダイエットの最新記事】
この記事へのコメント