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うつ病の原因は“体内時計の故障”にあることが判明



うつ病に苦しむ人は日本にもたくさんいるが、その原因の1つに”体内時計の故障”があるようだ。

そもそも、普通の人間は昼−夜の24時間サイクルで生活しており、そのタイムキーパーの役割を担っているのが脳だ。だが、うつ病患者の脳内では、この機能がうまく働いていないという。

この研究結果を学術誌「Proceedings of the National Academy of Sciences」に発表したのは、米国・ミシガン大学のJun Li博士。 Li博士は、うつ病とそうでない人の脳の比較をおこなった。すると、健康な人の脳内では1日の遺伝子の活動パターンが明確に決まっているのに対し、重度のうつ病患者の場合はぐちゃぐちゃで、日中の活動パターンが夜型になるなど、昼夜逆転現象が見られるという。それはまるで”異なるタイムゾーンにいる”かのような状態だそうだ。

この体内時計の故障が原因で、食欲や気分、眠気などのリズムが普通の人と異なってしまい、日常生活に支障をきたしてしまうとのこと。うつ病は怠惰や性格の問題でなく紛れもない”病気”であり、この新たな発見によって、より適切な治療方法の確立が期待されている。





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