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ムカデに噛まれた時の対処をご存知?生態から知るムカデの撃退法

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「害虫」と呼ばれる虫は数多く存在しますが、そんな中で意外に被害が多いのが「
ムカデ」です。 普段はおとなしいのですが何かに触れると途端に攻撃性を発揮、触れた生き物を「刺す」というのです。 ではそもそもムカデとは? どんな刺され方なのか? そしてその対処法は? 1年中被害の多いムカデについてご紹介します。
要チェック項目 □1年中姿を現すムカデ 意外と知らない噛まれたときの対処法 □そもそも知らないムカデの生態を紹介 □応急処置から日頃の撃退法、病院治療まで

そもそもムカデとはどんな虫
多くの足で走る「ムカデ」。漢字で「百足」とも書きますが、実際そこまでは足は多くなく、両足を合計しても30〜40本だとか。
どこに潜んでいるのか 体が細長く、排水口やエアコンの壁穴など、たとえ5mmの隙間でも屋内に簡単に入ってきます。
何を好んで食べるのか ムカデは肉食。しかもダニやクモ、ゴキブリなどを好むので、家の中は格好の獲物だらけ。

いつ活動するのか 夜行性なので夜に活動し、ヒトの睡眠中に被害を与えたり、布団や寝具に潜ってきたりします。また彼らの活動する季節は主に春と秋。 春は産卵するために大発生し、秋になると生まれたばかりの「子ムカデ」が活発に活動。 それに比べて夏はさすがに暑いため少しおとなしいですが、冬の冬眠期以外は1年中、活発に動いているといってもいいでしょう。

ムカデの指し方と痛み
ヒトの血を吸いに来ることはありませんが、意外と攻撃性が強いので、自分が触れたもの、肉のにおいがするものには手当たりしだいに噛み付きます。ただ「刺す」というより「噛みつく」と言ったほうが正しいでしょう。 口に一対の鋭利なアゴがあり、これで皮膚の表面に噛みついて傷をつけ、毒を流し込むのです。

毒の成分は細胞を破壊して毒の浸透を促すヒスタミン、セロトニンといった強力なたんぱく質性のものです。 刺された瞬間は刃物に突き刺されたような鋭利な痛みです。 ハチに刺されたときの感覚に近いと言われます。痛みとしてはズキズキと鈍く重い痛みが続いて、やがて患部が赤く腫れ上がったり、しびれてくることもあります。まれに頭痛や発熱、嘔吐、めまいなども生じます。

いざというときの応急処置は?
ムカデに噛まれたときどんな対応ができるのでしょうか。対処法をご紹介します。
ムカデを肌から引き離す ムカデに噛まれたらすぐに引き離し、皮膚にアゴの部分のトゲが刺さったままになっている場合は、すぐにピンセットなどで引き抜きます。 毒を口で吸いだすのは口内が逆に腫れますし、手による絞り出しもNG。毒を刷り込んでしまい、余計に腫れてしまいます。

温水で洗い流す ベストなのはそのまま患部に43度前後の温かいシャワーを5~20分間かけ、皮膚表面に注入された毒を洗い落とします。ムカデの毒はタンパク質で酸性なので熱に弱いのです。
医院に受診 その後、患部を水でよく洗って虫刺されの薬を塗っておきます。ただし以上はあくまで応急処置。病院やクリニックを受診するしないは個人の自由ですが、念のためかかっておいたほうが望ましいでしょう。 外出先でムカデに噛まれたときも同様。お湯を用意するなど細心の注意を払って対処しましょう。

病院は何科にかかる?
もし赤く大きな腫れが見られなかったり、激しい痛みが伴わなかったとしても油断は禁物です。皮膚科へ受診するといいでしょう。 たいていの場合は患部を消毒され、ステロイド剤の塗布などが行われます。ただ吐き気や息苦しさなどの症状が出た場合は、すぐ救急車を呼びます。 ムカデが噛んだことにより死亡した例は報告されていないと言われていますが、過去に1度でも噛まれた経験のある人は呼吸困難や血圧の低下、意識障害などといった「アナフィラキシーショック」が起きることもあり大変危険だからです。

実践したいムカデ撃退法
もしムカデが侵入してきたらまずは殺虫剤で対処しましょう。粒々タイプの薬剤スプレーをかけると、ムカデの体に付着して身動きができなくなるようになります。 ただし殺虫剤を使うのはその場しのぎにすぎません。まずはサッシの下、玄関ドアの隙間、排水溝や通気口などムカデが入ってきそうな隙間を徹底的に埋めることに専念しましょう。

ただ排水管の接合部など素人ではカバーできない隙間は専門業者に頼みましょう。 また意外と有効なのはヒノキの香り。ムカデはこの香りが非常に苦手なのです。ヒノキ彫りの置き物や小物を置いておくだけでも違うと言います。 また同じような香りで、竹を蒸し焼きにしたときに出てくる「竹酢液」や「木酢液」も良いとされます。それが入ったスプレーを家の外に散布しておけば、侵入を防げます。もちろん人体には無害です。


噛まれてもすぐ対処できる準備
強い痛みと不安で、どうしたらいいのかわからない…。もしムカデに噛まれても慌てずに、応急処置を施しましょう。 温水シャワーをかけるという話でしたが、逆に40度以下の温度だとかえって痛みが増します。もちろん病院を受診するに越したことはありません。 しかし、そもそもムカデを近づけない環境づくりが必要です。入りやすい隙間を埋めること。そして近づきたくない香りを出すこと。 例えばバーベキューなどの外出時も、ヒノキの香りの小物や竹酢液を用意しておくといいでしょう。




タグ:健康

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