2017年12月23日
シャワーにはない「湯船に浸かるメリット」って?
暑い季節は特に、毎日シャワーですませてしまう人も多いかと思います。しかし夏でも湯船につかることが健康にいいという考え方も広がってきているようです。
今回は、シャワーにはない、湯船に浸かるメリットについて、医師に話を聞いてみました。
湯船に浸かることで、メンタル面にいい影響がありますか?
お風呂に浸かってしっかり身体を温めることで、メンタルにはいろいろといい影響があると考えられます。
・安心感や解放感につながる
・力を抜くきっかけになる
・発汗による爽快感がある
普段緊張していて、なかなか肩の力が抜けずに生活を送っているかたにとっては、物理的に肩や全身の血流をよくすることで、フッと力を抜くきっかけになる場合も多いでしょう。
また、発汗することで、運動した後のような、心身ともにすっきりした感じを与えてくれるということもありますね。
湯船に浸かることで、体温・血行という面では、身体にどのような影響がありますか?
・疲労物質を流す
お風呂に浸かって身体が温まると、皮膚をくまなく走行している毛細血管が拡張し、血の巡りがよくなります。このことで、体のあちこちに残った疲労物質や老廃物などを流すことができ、肩こりなどもある程度解消することができる場合があります。
・冷え性の改善
冷え性のかたは、直接、体表の広い範囲を温めることで、代謝を促進し、体温を上昇させる効果も期待できるでしょう。
・血液循環がよくなる
湯船につかっている部分、全体が水圧を受けますから、このことによっても血液循環がよくなるでしょう。
湯船に浸かることで、他にも身体にいい影響がありますか?
体全体をお湯の中に入れることによって、身体は浮力を受けます。つまり、普段よりもひざや肩、腰などにかかる負担がかなり軽くなるのです。
特にひざや腰など、体重のかかりやすい部位にトラブルを抱えていらっしゃる方は、お風呂にゆっくり浸かることでつらい足腰を休めることができます。
お年寄りや、肥満症のかたが水泳やアクアビクスなど、水中での運動をすすめられることが多いのは、このためです。
風呂上がりにも、健康効果を保つためにできることはありますか?
お風呂の健康効果維持のためには、湯冷めをしないように気をつけましょう。夏でもエアコンや扇風機にあたりすぎないよう、注意しましょう。
また、健康のために、温かいお風呂から急に寒い脱衣所に出て、血圧が急に上昇することは避けましょう。寒い時期は特に、体がいきなり冷えてしまうことを避けるため、脱衣所やリビングを適温に温め、乾いたタオルや衣類を用意してから入浴しましょう。
最近はお風呂代わりに、毎日サッとシャワーすることで済ませるかたも多いようですが、やはり健康効果、美容の点から考えると、湯船に浸かる入浴の方が効果的です。
自分磨きや健康づくりの時間として、湯船に浸かる習慣をぜひ取り入れていきたいですね。
タグ:健康
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