2016年10月20日
かゆくて夜も眠れない… 手湿疹になってしまう原因とは
かゆくてかゆくて、夜もなかなか眠れない手湿疹。なかなか治らない手湿疹の水泡って、なぜできるのでしょう?今回は手湿疹の原因と対策などについてお話させていただきます。
●手湿疹の原因と主な症状
手湿疹で一番つらいのは、小さい水泡が広範囲にできることです。水泡ができるとつい、指や爪でかいたりしますよね。それがかえって悪化させてしまいます。
皮膚に湿疹ができる原因は、ウイルス性の病気の感染や水虫、湿疹、水泡症、虫刺されなどの可能性がありますが、ウイルス性の病気で水泡ができるものには、水泡瘡、ヘルペスなどが挙げられるでしょう。手湿疹で水泡ができた場合は、ウイルス性の病気とはまったく無関係のものですので、ヘルペスなどの心配はいりません。
周囲の人に対して感染することもありませんので、安心してくださいね。ただ、一度手に水泡ができてしまうと、しばらく時間が経てば治ったように見えても、また再発してしまうので注意が必要となります。水泡は「水ぶくれ」とも呼ばれており、皮膚の表面が水分で覆われた状態のことですね。水泡にも様々なタイプがあり、手湿疹の場合、水泡が破れやすいという特徴があります。
●手湿疹の種類と対処法
手湿疹には、水泡やひび、赤切れなどの症状が出ますが、それにも種類があります。
・乾燥型
乾燥型は、乾燥が原因でひび・赤切れ状態になりやすい状態です。皮膚がカサカサしてきて、角質がはがれおちることから指紋がなくなってしまいます。角質がはがれて薄くなってしまうと、ちょっとした刺激だけで皮膚が裂けてしまうでしょう。乾燥によってかゆみが出て、かゆいからかきむしって悪化するといった悪循環に落ちやすくなります。
・湿潤型
湿潤型は、小さな水疱が指の間、腹、手のひらなどにできます。人の皮膚には汗腺があってそこから皮脂が分泌されていますが、皮脂が乾燥や刺激から皮膚を守ってくれているのに汗腺が異常を起こすと、その分泌がうまくいかなくなり水泡ができます。この湿潤型が手湿疹になりますね。
●カンジタに間違えられやすい?
手湿疹の症状は他の皮膚炎にも似たものがあります。例えば、かさかさの乾燥型は皮膚カンジダ症と間違えやられやすいものとなるでしょう。皮膚カンジダ症は、手にできると表面がガサガサになるのが特徴ですので、医師の誤診によってカンジタだと診断されるケースが少なくありません。
カサカサの乾燥の場合は、抗真菌剤での治療が必要となります。湿潤型は、汗疱や白癬症(水虫)と間違えやすい症状になりますね。汗疱は汗疹の一種で自然に治ることもありますが、炎症を起こしている場合は、ステロイド剤などで炎症を抑える必要があります。白癬症は抗真菌剤での治療が必要となり、間違った治療をしてしまうと、どんどん悪化してしまいますからね。
手に水泡ができて、「あ〜、手の水虫だ〜」とか安易に思って、市販薬で治療をしようとするとどつぼにはまってしまいますよ。だから、手湿疹をただの手荒れだとか思わずに、きちんと医師に相談するようにしてください。
手湿疹は何度でも繰り返します。かきむしってしまうと、夜さえも寝れないくらいの状態になってしまいますからね。結局、自分を苦しませてしまうのですから、そんなことになるくらいなら、さっさと病院に行きましょう。病院に行って治療すると、意外とすんなり改善されたりしますから。
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