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なかなか痩せない人必見 寝不足が「ながら飲食」からの「肥満」原因に?

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仕事のせいで毎日寝不足、休日にはお菓子片手にぼーっとテレビ。そんな生活に心当たりはないだろうか?

睡眠が不足すると、ホルモンのバランスが崩れて太りやすくなることは最近よく知られているが、肥満に関係する別の要因にも影響するということが判明した。睡眠時間が7時間未満になると「ながら飲食」をしやすくなり、肥満に結び付く可能性がある。


睡眠時間+ながら飲食+肥満の関係を米大学が調査

アラバマ大学の研究チームは、睡眠時間が短いと肥満になりやすい理由として、「二次飲食」との関連性を調査した。二次飲食とは、テレビを見ながら飲み食いするといった、いわゆる「ながら飲食」のことだ。調査対象は21〜65歳までの男女2万8150人。2006〜2008年の期間中、アンケートに答えてもらった(※1)。


睡眠不足の人ほどながら飲食の時間が多い

調査の結果、1日の睡眠時間が普通程度(7〜8時間)だと答えた参加者に比べ、毎日の睡眠時間がそれよりも少ないと答えた参加者は、ながら食いが1日約9分多く、ながら飲みは平日で約29分、休日で約31分多かった。


「ながら飲食」はなぜ肥満を引き起こす?

睡眠不足で二次飲食が増えれば、食べ過ぎ・飲み過ぎが多くなる。当然、カロリー摂取量もグンと増え、それが肥満を引き起こすと研究チームは示唆している。

テレビやパソコンに夢中になりながらお菓子を食べると、たくさんあったお菓子がいつの間にやら消えている、そんな経験に覚えがある方も多いだろう。ながら飲食中は飲み食いしていることに対して、普段よりも注意が向けられないのだ。

そして注意が必要なのは、食べ物よりも飲み物のほうである。お菓子よりもお腹にたまらず、特に、より手軽に飲めてしまう炭酸飲料は大量の砂糖を含んでいる。コーラの缶1本分にはおよそ33グラムの砂糖が含まれているが、なんとティースプーン約8杯分に相当するという。


アメリカで深刻化する肥満の問題

「肥満大国」アメリカでは、国民のおよそ65%が太り過ぎ、または肥満だと言われている。なかでも深刻なのは、近年増加している子どもの肥満だ。2000年には、6〜19歳の子どもの15%以上が太り過ぎと診断され、1980年と比べてその数は3倍にも増えたという。

肥満は、心臓発作などの心臓に関わる病気や高血圧、糖尿病、がん、睡眠時無呼吸症候群(SAS)など、さまざまな病気と関係している。アメリカ疾病管理予防センター(CDC)の統計によると、2000年に生まれた3人に1人のアメリカ人児童が将来糖尿病を発症すると予想されている。さらには10歳までに、通常なら40歳まで見られないはずの2型糖尿病が発症しているというデータもあるのだ。


日本でも肥満には要注意

日本人は比較的健康的な食生活をしていることもあり、肥満とされているのは国民のおよそ4%ほど。しかし、私たちの食生活は、確実に欧米文化の影響を受け変化してきているため、油断は禁物だ。

ダイエットしてもなかなか痩せないという方は、普段からきちんと眠れているか、「ながら飲食」をしていないかに意識を向けてみるといいだろう。




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