2013年04月14日
漢方楽のイメージ 若者ほど「身体によさそう」と考える傾向
H7N9型鳥インフルエンザの感染者が、中国で相次いでいる。人民日報(電子版)によれば、2013年4月8日時点における感染者は24人で、死者は7人。多くの中国人民が危機感を抱いていることだろう。
そんななか、中国では漢方薬による鳥インフルエンザの予防・治療プランも発表されたとのことだ。西洋医学にもとづく医薬品と比べ、多くの日本人にとって未知な部分も多い漢方薬。はたして、日本人はどんなイメージを持っているのだろうか? そこで、漢方薬に対する意識について調査を実施した。以下が、その結果である。
「『漢方薬』に対して、どういうイメージですか?(複数回答可)」
・身体によさそう:43.4%
・副作用がなさそう:38.1%
・値段が高そう:37.6%
・この中にはない:12.1%
(リサーチパネル調べ、3万4608人が対象)
このうち、「身体によさそう」と医療視点で良いイメージを持っている回答者に着目し、年代別の回答率を見ると、
10代:55.8%
20代:56.9%
30代:49.6%
40代:41.2%
50代:36.0%
60代:33.6%
と、若い人ほど同回答を多く選んでいることが分かった。若い人ほど、漢方薬に対する抵抗はあまりないようだ。
では、回答者たちの声を紹介しよう。まずは、漢方薬経験者の声だ。
「医薬品と比べて効き目は徐々にゆっくり」
「漢方やハーブは継続していかないと効果が出ません。でも1年2年と続ける事ができるようになると自然と効果が出ていることがわかりそのまま続くようになります」
「以前、漢方薬のお店で何度か調合してもらったものを購入していた時期がありましたが値段が高くて続かなかった」
「高そうではなく実際高いと思う。それに効果がないと思う。効果があると思っているのは気のせいで、効くと思い込んでいると本当にで効くのだと思う」
「長らく子どもが出来ずほぼ諦めかけていた時に友人から漢方医を紹介された。ダメもとで夫婦で診察を受けもらった漢方薬を煎じて飲んだところ見事に子どもができ、それ以来漢方薬をレスペクトしている」(原文ママ)
効果が「あった」という声と「なかった」という声が並んでおり、“人・ケースによる”と言わねばならないのが現状だろう。そして、副作用についてはこんな声が見られた。
「よく勘違いされている方も多いですが、漢方はれっきとした薬。もちろん副作用もありますし、薬の飲み合わせによっては怖い事もあります」
「副作用がないって聞くけど本当ですか」
「良い漢方は、ほんとに効き目あるし副作用もない!」
「漢方薬同士での副作用が市販薬より酷いのを知らない人が多すぎ」
意見は分かれているが、実際のところ、漢方には副作用がないと言える。しかしそれは、副作用のような症状が出ないということではなく、副作用という概念がないということだ。漢方では、副作用のような症状が出た場合、それは診断の誤り・投薬ミスとみなされるため、副作用は「ない」とされているのである。
そして、以下のようなコメントも見られた。
「飲む人の症状はもちろん、体質等によって内容が全く異なるので、専門家による充分なカウンセリングが必要な薬と感じている」
何事もそうであると思われるが、専門家の正しい導きがない状態では十分な注意が必要ということだろう。
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