2016年03月17日
胃の不快感はピロリ菌が原因だった?
ピロリ菌は、胃がんや慢性胃炎、十二指腸潰痕など胃の病気の発生に大きくかかわっていることが知られていますよね。この菌の正体は一体、なんなのでしょうか。また、ヨーグルトが胃の不快感を和らげる効果があるというのは本当なのでしょうか。
今回はピロリ菌とヨーグルトの関係について、医師に教えてもらいました。
ピロリ菌とは?
「ピロリ菌」とは、胃の中に住み着いている菌で、慢性胃炎や胃がんなどの病気の原因になるといわれています。
“胃酸”という言葉で分かるように、胃の中は非常に強い酸性状態です。この酸性状態によって、食べ物と一緒に飲み込んでしまったばい菌は殺菌され、生体防御に重要な役割を果たしています。そのため長い間、胃の中は無菌状態と考えられていました。
しかしピロリ菌は、自らがアンモニアを産生することによって胃酸を中和し、胃の中で長生きすることができるのです。
ピロリ菌の感染経路は?
ピロリ菌は、基本的には幼少期に親から感染するといわれています。
いまだ完全には解明されていませんが、年齢を経るにつれ慢性胃炎を起こし、やがてこれが癌(がん)につながります。ピロリ菌を除菌することで胃炎が改善し、癌も防げるということがすでに分かっています。
ヨーグルトは効果あり!
ピロリ菌による症状はというと、慢性胃炎にともなう胃の不快感です。ヨーグルトでこれが防げるかというと、ある程度までは効果があるといえるでしょう。慢性胃炎は、特に空腹時に胃酸が胃を傷つけることで、胸焼けや胃の痛み、食欲不振の状態となります。
ヨーグルトを初めとした、液体と固体の間の食べ物を摂取することで胃の壁が保護され、このような症状が抑えられるかもしれません。しかし胃の壁の面積は広いので、それを覆うような量の食べ物を摂取するのはなかなか難しく、症状の抑制は一時的と思われます。その他の食物でも同じです。
胃に不快を感じたら病院を受診して、胃カメラの検査でピロリ菌と慢性胃炎のチェックをし、必要があれば、除菌することを強くお勧めします。日本人の胃がんが徐々に減ってきているのも、ピロリ菌除菌のお陰といわれています。まだチェックしたことがない人は、ぜひ受診してみてくださいね。
タグ:健康
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