2016年01月08日
重大な病気に繋がる!? 「動脈硬化」の基礎知識
老人の病気というイメージの強い動脈硬化ですが、実は40歳ごろにはすべての人に動脈硬化が見られるそうです。そこで今回は、知っているようで知らない“動脈硬化の基礎知識”について解説いたします。
■動脈硬化とは?
動脈は、体のすみずみに酸素や栄養を運ぶ働きをしています。動脈硬化とは、この動脈の老化のことを指します。
年齢と共に動脈が傷ついたり弱ったりすることにより、血管が硬くなったり、血液の通り道が狭くなったりします。この状態が続くと、脳梗塞や心筋梗塞などの重大な病気に繋がってしまうのです。
動脈硬化の恐ろしい点は、自覚症状なしに進行するという点です。病院で検査を受けることで発作の可能性を前もって調べることができますが、常日頃からの予防も肝心になってきます。
■動脈硬化の危険因子
動脈硬化の進行を早める危険因子はいくつかあります。
例えば喫煙。タバコを吸うと、血管が傷ついて動脈硬化の進行を早めるだけでなく、血液が酸素を運ぶ能力を低下させるため、脳梗塞や心筋梗塞の危険性を高めます。
また、脂質異常症(高脂血症)という血中の脂肪が多い症状や、高血圧、糖尿病なども危険因子です。
さらに、複数の危険因子が重なった状態として、メタボに注意が必要です。メタボは、内臓肥満に加えて高血糖・高血圧・脂質異常症が重なった状態です。危険因子が複数重なることで、動脈硬化の進行が早まってしまいます。動脈硬化予防のためには、禁煙やメタボ解消が何よりも大切ですね。
喫煙者や肥満の方、健康診断で血圧、血糖値が引っかかったことがある方は要注意です。運動する習慣をつけたり、食事のバランスに気をつけたり、健康的な生活を心がけるようにしましょう。
タバコをどうしてもやめられないという方は、最近では禁煙外来などもあるので、受診してみるのも良いかもしれません。なるべく危険因子を減らして動脈硬化予防に努め、健康な体を維持してくださいね。
タグ:健康
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