2015年12月13日
洗濯用洗剤がアトピーの原因になるってホント?
近年著しく増加している病気に、アトピー性皮膚炎があります。特に子どものアトピーが多く、腕やヒザ関節の裏部分や、耳の部分などに強いかゆみや乾燥、あるいはかゆみのために掻きこわしてジュクジュクした発疹のある子が昔に比べて、とても多くなっているといいます。今回は、そんなアトピーの原因を探っていきます。
■ 合成洗剤が、原因として濃厚!?
生まれつきの体質やアレルギーとの関連が取りざたされることもありますが、医学的にはっきりした原因は不明で、特効薬がないのがアトピー性皮膚炎です。ただ最近、その原因としてひとつの仮説が浮上しました。それが、洗濯用の合成洗剤との関係。
衣類は下着をはじめとして、直接肌に触れるものです。この衣類に洗濯洗剤の成分が残っていると、肌が刺激されてアトピー性皮膚炎を引き起こしたり、悪化させることがあるのではないかと考えられているのです。
■ できればナチュラルな石けん洗剤を使って!
洗濯洗剤に含まれる香料や界面活性剤、タンパク分解酵素といったものがアトピー性皮膚炎によくない可能性があると考えられているので、アトピーの方がご家庭にいる場合は、可能であればこれらを含まない、石けん成分のみの洗濯洗剤を使用するとよいでしょう。
自然派の洗剤や、無添加と書いてあるものでも、ものによっては界面活性剤や香料などを含むものもあるので、パッケージ裏の成分表示を見て、できるだけ純石けん分だけに近いものを選びましょう。
また、もし、近いうちに洗濯機を買い替える予定がある場合は、洗剤なしで選択ができるコースを搭載した機種もありますから、あまり汚れがひどくないときはこういった機能を使うとより安心してお洗濯ができますね。
■ 柔軟剤にも要注意!
洗濯の際に、柔軟剤なども使う習慣があれば、こちらももちろん、種類や香料など十分な注意が必要です。そして、どのような洗剤を使う場合でも、量は控えめに最低限の量で使用すること、粉末洗剤の場合は溶け残りがないように、できればすすぎを余分に追加してしっかり温水ですすぐこと、などが有効です。
小さな子どもがアトピー性皮膚炎でかゆがっているようすは、見ているだけでもとてもつらいものです。洗剤を変えるなど、お洗濯に少し気を遣うことで楽になるなら、こんなにいいことはないですよね。もちろんアトピー性皮膚炎は、たくさんの要因があるといわれていますので、洗剤の変更のみで必ず改善するわけではありませんがやってみる価値はあるのではないでしょうか。
タグ:健康
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