2015年08月21日
数週間も眠り続けてしまう?「眠れる森症候群」という奇病
■ 数週間も眠り続けてしまう!?
普段は健康な人と何も変わらない日常生活を送っているのですが、ある日突然、非常に強い眠気に襲われ、数日から数週間眠り続けてしまう病気があります。
「眠れる森症候群」
もしくは
「クライン・レビン症候群」
「周期性傾眠症候群」
とも言われるこの病気、いったどのようなものなのでしょうか。
■ 一体、どんな病気なの?
眠れる森症候群は、睡眠障害の一種とされています。とても珍しい病気で、これまでに世界全体でも約1,000例ほどしか報告がありません。
特徴の一つは「周期性傾眠症候群」の名前にもある通り、異常に眠くなる時期を繰り返すことです。
個人差はありますが、1日16〜18時間程度寝続ける場合が多く、目が覚めても、ぼーっとしているような状態で、はっきりと覚醒しているわけではありません。長い人だと数日から数週間も眠り続けてしまうようです。
そして、この睡眠(傾眠)状態から覚めると異常な空腹を覚え、食べ過ぎるという傾向が見られます。
■ 原因と治療法はまだ不明…
脳の一部に異常が出現することで症状が出るといわれていますが、現在のところはっきりとした原因はわかっていません。
治療方法もまだ確立されておらず、薬による治療が一般的です。自然に治ることが多いといわれていて、思春期に発症した場合には、大人になると自然と良くなることが多いとされています。
統計的には男性の方が多いと言われていますが(男女比は2:1と言われています)、思春期の女性にも見られることから「眠り姫」をイメージして、「眠り姫病」などと報道されることもあるようです。
タグ:睡眠
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