2015年08月16日
朝起きられない……は病気かも?
「朝起きられない、寝起きが悪い」という症状は、誰もが経験したことがあるでしょう。ただ疲労が溜まっているだけなら、よいのですが中には「起立性調節障害」といった病気の可能性も……。これは、起床出来たとしても、立ち上がると脱力感やめまい、吐き気などの症状が出るといわれています。今回は、この病気について、医師に伺いました。
気になる原因とは……
急に立ち上がった際は、重力により血液が足の方に多く分布し、そのため脳内の血流が減ることでたちくらみなどの症状が発生しやすくなります。しかし、通常は、自律神経の働きによって脳に血流が巡り、大事には至りません。しかし、起立性調節障害の人はこの自立神経の機能がうまく働かず、脳の血流が不足してめまいや吐き気、動悸などの症状を引き起こしてしまうのです。
成長期の女性、要注意
好発年齢は10代(10 〜16歳くらい)で、やや女子が多いと言われています。その理由がコチラ。
<若い女性に発症しやすい3大要因>
・思春期には体の急激な成長が起こる
・思春期特有の精神的ストレス
・特に女性はホルモンの変化が起きやすい
完治させることはできるの?
すぐによくなるものではありませんが、上記を念頭におき、家族で協力して焦らずに取り組むことが大切です。主な治療法は次の2つあります。
1. 非薬物療法
・規則正しい生活をするように心がける
・夜更かしはせず、十分な睡眠をとる
・食事は1日3回決められた時間に食べる
……などといったような、生活リズムを整えることが主眼となります。
2. 薬物療法
非薬物療法だけでは十分な効果が得られない場合に症状を和らげるために使われることもありますが、まずは非薬物療法が重要になります。
本人が一番辛く、困っているという事実を忘れず、家族や周囲の方は、決して本人を怒ったりしないでください。心のケアを含め、家族が一丸となってこの病気に取り組むことがとても重要です。また、家族だけで抱え込むのではなく、病院のドクターの力を積極的に借りることも、とても大切なことです。
タグ:健康
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