2015年07月18日
スキニージーンズが神経と筋肉にダメージを与える
スキニージーンズがはやっていますが、あれって本当にきついですよね。物理的な意味で。医学雑誌『Journal of Neurology Neurosurgery & Psychiatry』に掲載された事例報告によると、あるオーストラリアの女性は、脚の感覚がなくなり、歩くのが困難になってしまったようです。
その女性は35歳で、親戚の引っ越しを1日中手伝っていました。作業中はスキニージーンズを着ており、長時間しゃがんだままで背の低い食器棚から食器を取り出していました。日が暮れるにつれてジーンズがきつくなり、着心地が悪くなっていくような感じがしましたが、彼女は作業を止めませんでした。その日の夜遅く、彼女は足首から先の感覚がなくなり歩くことも難しくなりました。足が言う事を聞かず転んでしまい、立ち上がれなくなり、床に倒れたまま数時間後に発見され、病院に運ばれたのです。
医師が診察したときには、彼女の脚は腫れ上がっていて、スキニージーンズは切るしかありませんでした。脚の下の方の感覚は完全になくなり、足の指をちゃんと動かすこともできず、CTスキャンなどの検査をした結果、長時間ジーンズに締め付けられたことで、ふくらはぎの神経と筋肉繊維がダメージを受けていたことがわかりました。筋肉が腫れると近くの神経を圧迫し、それがもとでしびれが起こり動けなくなるのです。
また、彼女はコンパートメント症候群も発症していました。これは身体の特定の部分に血液が供給されなくなると起こる症状です。医師らの話では、主な原因はおそらく長時間しゃがんでいたことだが、ジーンズの強い締め付けでより悪化した可能性がある、とのことでした。
4日間の入院ののち、彼女はようやく退院でき、問題なく歩くこともできるようになりました。
もし皆さんがまだ下半身をスキニージーンズの拷問にさらしているのでしたら、しゃがむような作業は、もっと適した服装でするようにしましょう。そして体を動かす日は、おしゃれに気を使うのはちょっと控えましょう。
タグ:健康
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