2015年07月18日
眠くてうとうとしているとき脳内は格闘している
がんばって徹夜したあとは、いつも通りに頭を働かせようとしても、上下のまぶたがくっつこうとしてしまいます。うとうとしている、この上なく心地よい数秒の間、脳では何が起こっているのでしょうか。最近、科学雑誌「Neuroimage」で発表された論文によれば、一部分は夜に眠りについたときと同じような活動をしていますが、それ以外の部分は眠りと覚醒の間で独特の綱引きをしていると言います。
その研究では、18人のボランティアに研究室で22時間眠らずにいてもらいました。そのあと、この疲れた18人を暗くて暖かいfMRI機器の中に入れて眠りに落ちないように指示しました。被験者の目は時々閉じますが、そのとき脳で何が起こっているかをスキャナーで感知します。なお、被験者の目が閉じると、音声メッセージにより、目を開くように促されます。
また、単に目を閉じただけの結果ではないことを確かめるために、眠たい人たちのスキャン結果と、しっかり休息を取った人たちによるスキャン結果を比較しました。
眠たい被験者の目が「マイクロ睡眠」の状態、別名「うとうとした状態」で閉じると、脳の視床部分の活動が低下するのがわかりました。ここは、視覚や聴覚、運動の感覚処理を脳のほかの部分に中継する役割をもっており、規則的な睡眠もつかさどっています。同様の効果が、しっかり休息した被験者のスキャンにも認められたので、この点は問題ありません。
しかし、驚くべきことは、感覚処理と連動するほかの脳の活動増加が認められたことです。これにより、眠りに落ちた瞬間に鮮明な画像が浮かんでくることの説明ができます。また、前部頭頂葉の活動も、より活発になるようです。この部分は注意を払うのを助ける役割を担っているので、脳が「眠るな」という指令に従おうとした(そして失敗した)結果なのでしょう。
この研究は、徹夜したあとに、眠らないための役には立たないかもしれませんが、睡眠中の脳が、意識と無意識の間で常に格闘していることを科学者が理解する助けにはなるでしょう。
Parts Of Your Brain Go Berzerk On Microsleep
タグ:睡眠
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