2015年07月14日
暑がりの6大原因
「暑い」と感じると通常、脳の一部である視床下部が、神経を通じてヒフに汗を出すよう信号を送ります。そして、かいた汗が蒸発することで体温が低下するのです。
異常なまでに、暑さに耐えられない! という人は、この体のシステムがうまく機能していな可能性が……。そんな暑がりの人に見られる6つの傾向を見ていきましょう。
その1:薬を服用している
アレルギーや血圧、鼻づまりの薬には、体温の調節機能を低下させる場合があります。例えばアレルギーの薬は、汗で体温を下げようとする機能を阻止したり、血圧と鼻づまりの薬は、ヒフの血流を低下させ、汗をうまくかけないようにする……など。さらに、鼻づまりの薬は筋肉の活動を亢進させて、体温を上昇させるケースもあります。つまり、これらの薬を服用している期間は、どうしても暑がりになりやすいのです。
その2:コーヒーやお茶の飲み過ぎ!?
コーヒーやお茶に含まれるカフェインには心拍と体の代謝を上げる働きが。それにより体温も上昇しやすくなります。暑がりの人は、カフェインの摂取はほどほどに。
その3:甲状腺の異常
甲状腺の機能が亢進し、甲状腺ホルモンの産生が増えすぎてしまうと代謝が上がり、体温も高くなります。この状態を引き起こす病気の代表格が「パセドウ病」(女性に多い病気)。
甲状腺の表面には、下垂体から産生される甲状腺刺激ホルモン(TSH)の受容体が存在しているのですが、パセドウ病ではこの受容体を攻撃する抗体がうまれ、それにより甲状腺ホルモンが必要以上に産生されてしまいます。結果、体温調節機能にも異常が生じてしまうのです。
その4:多発性硬化症
この病気では、中枢神経を保護するミエリンという物質が攻撃されます。そのため神経がヒフへ送るはずの「汗を出せ!」という信号が阻害され、体温が上昇してしまうのです。
その5:更年期障害
さまざまな不定愁訴のある更年期障害。その代表的な症状に「のぼせ」があります。特徴は急なのぼせと、滝のような汗。
その6:無汗症
汗をなかなかかけない、という人は要注意。無汗症の場合があります。原因は神経系、もしくは汗腺の異常。
汗をかくことができなければ当然、体温の調節ができなくなるので暑さに弱くなります。
無汗症では、熱中症などの危険性も高くなるので、病院での検査と症状緩和の対策が必要になります。
ご自身の傾向をしっかり把握して、気になる症状がある方は早めに医療機関へ相談しましょう。
タグ:健康
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