2015年06月07日
蚊に刺されやすいかは遺伝子で決まる
気候が暖かくなってくると、太陽の下で過ごす日が増え外で夜を過ごす時間が長くなりますが、それは蚊に刺されることも増えるということ。あまり刺されない幸運な人であっても、刺される頻度には個人差があるということにお気づきかもしれません。
刺されやすい人にとっては単なる厄介事だと思うかもしれませんが、世界の地域によっては、これがマラリア、テング熱、チクングニア熱などの恐ろしい病気を引き起こすこともあるのです。専門誌『PLOS One』に掲載された新しい研究によると、刺されやすさは遺伝子が鍵を握っているとのこと。
過去の研究で、雌の蚊(血を吸う方です)は、人から発せられる物質(体臭)に激しく好みがあり、それには遺伝子が強く影響していることがわかっています。ロンドン大学公衆衛生学・熱帯医学の研究者チームはこの研究のために、遺伝子の役割を直接的に調べました。
18組の一卵性双生児と、19組の女性の二卵性双生児が選ばれ、どの程度蚊を惹きつけるのかテストしました(月経周期の影響が出ないよう、女性被験者は全員閉経後)。その結果、一卵性双生児の二人は、二卵性双生児と比較して、蚊による刺されやすさが大変似ていることが判明したのです。
この研究者チームは、どの遺伝子が蚊を惹きつける影響を持つのかまでは特定していませんが、蚊に刺されやすい原因がさらに解明され、将来的により効果的な蚊よけの開発につながることが期待されています。
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