2015年06月06日
絶対音感は大人になってからでも習得できるとの研究結果
絶対音感を持つ人は、音の高低を特定したり、一度聴いただけでその音楽を再現できたりする。マライア・キャリーやマイケル・ジャクソン、さかのぼればモーツアルトやベートーベンも絶対音感の持ち主だったという。
そうした天賦の才は、幼少期に磨かれるものと考えられてきた。しかし、シカゴ大学の研究によると、実は大人になってからもトレーニングすることで音感を磨けるのだという。
トレーニングで音感を”学習”
研究実験ではまず、絶対音感を持たない学生17人に短い音楽を聴いてもらい、次にホワイトノイズをかけて聴かせ、どんな音楽だったかを思い出してもらった。
次に、被験者に180ものピアノ楽譜を聴かせ、3パートに分類してマッチする楽譜を特定してもらった。そして、それぞれのパートの楽譜が正しいものかをすぐにフィードバックするなどのトレーニングを行った。
その後、再度、楽譜を聴いてもらったところ、被験者はパートの正しい楽譜を特定できた。つまり、音感をトレーニングにより”学習”できたことになるのだという。
効果は数カ月持続
また、数ヶ月後に再度同じテストを行ったところ、初回より正答率はやや下がったものの、ほぼ正確に楽譜を特定できたという。
研究チームのHoward Nusbaum氏は「大人になってからでも音感を磨くことはでき、しかもその効果は少なくとも数ヶ月は継続する」と解説する。
音感を向上させたいという人は、トレーニングあるのみのようだ。
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