2015年05月07日
朝起きるのがツラい低血圧…スッキリ起きられる「低血圧対策」とは?
朝が弱い。朝は活力が上がらない人などは、「私、低血圧なんだよね」という言い方をしますが、そもそも低血圧とは何でしょうか?また、低血圧の人は朝、すっきり起きられるようになるのは、難しい問題なのでしょうか?
今回は、低血圧とはいったいどんなものなのか、朝スッキリ起きられるようになるにはどうしたらいいかなどについてお話したいと思います。
【そもそも低血圧とは?】
低血圧は、一般的に最高血圧(収縮期血圧)が100mmHg未満であることをいいます。高血圧の場合は、心血管系の病気の発症率が高くなりますから心配されることも多いのですが、低血圧の場合は血圧が低いということもあってかあまり心配されることはありません。
「ただの低血圧でしょ?」なんて言われ方もされることもありますから、ちょっとカチンときますよね。低血圧の人にとっては、ものすごく辛いことですから、そういった部分をきちんと理解されたいと思いませんか?低血圧は、他に病気を発症して起こっている場合がありますから、安易に見てはいけないのです。
【なぜ低血圧だと起きるのが辛くなるのか】
人間は、朝目が覚めると自律神経の交感神経が緊張することで血圧が上がり、元気に活動を始められるようになります。しかし、低血圧の人の場合は交感神経の活動力が低いために、活動をするためのエンジンがかかるまで時間がかかってしまうのです。
午後ぐらいにようやくエンジンがかかりだしますから、遅くなるにつれ元気になります。そして、深夜になってもあまり眠くらないため朝起きるのが辛くなるという状況に陥っているわけです。
【低血圧の種類について】
低血圧といっても、いろいろな種類がありますのでご紹介いたします。
●本態性低血圧
遺伝的なものや体質などが原因と考えられており、なぜ低血圧になっているのか原因がわからないタイプのことをいいます。
●起立性低血圧
通常は正常な血圧なのに、立ち上がったり起き上がったりしたときに血圧が下がるタイプのことをいいます。
●症候性低血圧
なんらかの病気が原因となって血圧が低くなっているタイプのことをいいます。
【スッキリ起きられる「低血圧対策」】
血圧は、自律神経によって調整されていますので、ストレスをためたり、不摂生な生活を送ることによってより症状が悪化しますので、規則正しい生活を送るようにしてください。低血圧の症状をさけるための方法をいくつか下記にご紹介します。
(1)1日に水分補給をしっかりと行う
(2)ナトリウム(塩分)を摂るようにする
(3)炭水化物(ごはん、パン、パスタ、イモ類など)の摂取を少量にし、野菜を多めに食べるようにする
(4)カフェイン(コーヒー、紅茶など)を摂りすぎない
(5)足に血流がとどまることを避けるため、長時間の立ちっぱなしを避ける
(6)適度な運動をする
(7)起立性低血圧の人は、急に起き上がるようなことはしない
朝起きた時は、そのまま仰向けになった状態で足を上にあげましょう。こうすることで血流を上半身に流すようにできますので、血液の循環がよくなります。
【低血圧と間違えやすい病気】
低血圧と間違えやすい病気がありますので注意してください。低血圧と間違いやすい病気は、「貧血」です。貧血は血液の中の赤血球が減ったり、赤血球の鉄分が不足して起こる病気ですが、めまいがするから「低血圧」だと思い込むのは早とちりです
。
【さいごに】
低血圧の人は、めまい、倦怠感などの症状がでますので、日常生活に支障をきたしてしまうことが多々あります。低血圧の場合、大量出血などをした場合は早急に対処が必要になりますが、それ以外は直接命に関わることが、あまりありませんので重要視されにくいものでもあります。
もしあまりにも辛いのであれば、薬によって治療することもできますから、一度は医師に相談するようにしましょう。
薬物療法では、体内を循環する血液の量を増加・血管の収縮をさせる作用のある薬によって血圧を上昇させる治療が行われることになります。本態性低血圧や起立性低血圧の治療には、経口投与の方法がとられていますが、急性低血圧の場合のみ、速やかな救命処置を行うために即効性が必要とされ、注射剤が使用されることもあるそうです。
もちろん薬ですから、副作用の心配などもありますので、必ず医師の指示に従って服用するようにしてくださいね。
薬物治療の場合は、昇圧剤、副腎ホルモン剤、抗パーキンソン薬などが使用されることもあります。どの薬がどんな目的で使われるのか、また、どんな副作用があるのかも確認しておくことが大切になるのではないでしょうか。
血圧が上がり過ぎるのもよくないですからね。すっきり朝が起きられるようになることを、心から祈っています。
タグ:健康
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