2015年05月06日
どんなに食事制限をしてもまったく痩せないのは「隠れ貧血」のせいかも
ダイエットしようと肉や脂を控えて、野菜中心の食生活をしているのに、なかなか効果が出ない…。それはもしかすると、体が“隠れ貧血”化しているからかもしれません。
一般的には「貧血は華奢な人がなるもの」と思われがちですが、貧血がむくみや太りやすくなる原因になることもあります。痩せるために意識しているダイエット中の食事が、貧血状態を加速させることもあるというから注意が必要です。
■「貧血=痩せている」は間違い!?
貧血の原因は鉄分不足。鉄分は血液中に含まれるヘモグロビンの成分として、体中に酸素を運ぶ役割を果たしています。鉄分が不足してしまうと、体のすみずみまで酸素をいきわたらせることができなくなり、心臓に負担がかかります。その結果、血行が悪くなり、水分や老廃物などが蓄積されてむくみを引き起こすことに。とくに心臓から遠い下半身のむくみは、貧血が影響していることが少なくないのだとか。
また、貧血は、基礎代謝の低下にもつながります。貧血によって体内の酸素濃度が低くなると、脂肪を分解するリパーゼという酵素がきちんと機能することができなくなります。余計な脂肪が体にたまりやすくなるうえ、基礎代謝の低下によって痩せにくい体になってしまうのです。
■自覚症状がなくても注意! ダイエット食が貧血を加速する!?
「貧血」と聞くと、顔色が青白くなったり、くらくらとめまいがしたり…という症状だけだと思っていませんか? 「ダイエットをしているのに下半身や顔のむくみがひどい」「食事制限を頑張っているのに全然痩せない」という人は、自分でも気づかないうちに、体が“隠れ貧血”状態になってしまっているかもしれません。
実は、ダイエットが原因で貧血になってしまう女性は意外と多いのです。
極端な食事制限をしたり、短期間で一気に体重を落としたりすると、体に負担がかかり貧血につながってしまいます。「極端なダイエットはしていない」と思っていても、カロリーを抑えた食生活を心がけるあまり、栄養が偏ってしまうこともよくあります。
野菜中心の食事をしていて肉をほとんど食べない、タンパク質は白身魚や植物性のものだけ、脂肪の吸収を抑えるサプリを頻繁に飲んでいる、という場合は要注意。痩せるための食事が、逆に貧血状態を加速させ、むくみやすく痩せにくい体にしてしまっているかもしれません。
■ダイエット中でも貧血にならないために
貧血を改善するために大切なのは、やはり食生活です。ダイエット中でも肉や油分を完全にカットしてしまうのはNG。栄養バランスのよい食生活を送るように心がけましょう。鉄分を豊富に含む食材としてはレバーが有名ですが、そのほかにも、アサリやキハダマグロ、カツオなどにも多く含まれます。
また、単体では体への吸収率があまりよくない「非ヘム鉄」を含むホウレンソウや納豆は、良質やタンパク質やビタミンCと一緒にとれば吸収率がアップします。赤身の肉や卵などと組み合わせて、上手に食事にとり入れるようにしたいですね。
逆に、鉄分の吸収を妨げるといわれているのが、コーヒーや緑茶などに含まれるタンニンです。これらの飲み物をとるときは食事と一緒は避け、食後数、時間空けてから飲むようにするとよいでしょう。
タグ:ダイエット
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