2015年01月03日
ストレッチは痛いほどしっかり伸ばされる…は誤解
肩こりや腰痛の予防や緩和といった目的で、ツライ部位にかかわる筋肉をストレッチすることは、セルフメンテナンスとして取り入れやすく、多くの人がセルフストレッチを試みています。しかし、肩こり・腰痛対策に有効であるストレッチも、少しでも方法を間違えてしまうと、かえって症状を強めたり、回復を遅らせてしまうことになる可能性があります。
肩こりや腰痛に関連する筋肉は、正常な状態よりも硬くなりストレッチを行っても、思うように伸びてこないという感覚があるかもしれません。この時、「もう少し頑張って動かしたら、しっかりと伸びてくるだろう」と痛みを感じながらもストレッチを続ける場合があります。
中には勢いをつけて、関節の動く範囲を広げようと無理をしてしまう人もいます。
「筋肉が硬ければ、ストレッチの際に痛むのは当然だろう」と思われがちなのですが、自分ひとりで行うセルフストレッチでは、筋肉を痛めてしまう可能性もある危険な考え方です。筋肉には筋肉の長さなどを脊髄へ伝える感覚受容器(筋紡錘・腱紡錘)があります。
「痛い方が効果がありそうだ」と痛みをこらえながら、反動をつけたり、強めにストレッチさせてしまうと伸張反射とよばれる現象が起こります。これは、伸ばされた筋肉が元の長さに保たれるようにするための体にとって必要な反応です。
しかし「これ以上、伸ばされると危ない!」ということで、筋肉が防御反応を起こし急に収縮すると、ストレッチ効果を思うように得られなくなるのです。
ストレッチを行ったのに、なぜか筋肉が硬くなっているような…と感じる人は、もしかするとストレッチの方法が間違っているのかもしれません。セルフストレッチでは、20秒くらいかけてゆっくりと伸ばしていくようにしましょう。
正しく行うことができれば、肩こり・腰痛予防の効果も高まります。
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