2014年12月21日
嘘をついた子供に厳しい罰を与えると、ますます嘘をつく子供になる
私たちは子供の頃から「いつでも正直であれ。嘘をつくな」と言われて育ってきました。
子供に積極的に嘘をつくように奨励する親はめったにいるものではありません。
正直であることは人間として美しく生きて行くために大切な要素です。でもそれを学び取るのは決して簡単なことではありません。子供は誰もが嘘をついてしまう傾向にありますが、そのときの親の対応において将来本当に嘘をつかない人間になるのか、嘘つきになってしまうかが決まると心理学者のビクトリア・タルワー氏が発表しています。
タルワー氏を始めとする研究者たちはある興味深い実験をしました。
4歳から8歳の372人の子供たちに音の鳴るおもちゃを使って「音当てゲーム」をしました。しばらくゲームをしてから机の上に別の新しいおもちゃを置き、研究者たちは部屋を出ます。
その際に子供たちに「このおもちゃを見てはいけないよ」と指示をします。
研究者たちは2種類の語りかけのうちどちらかを用いました。
ひとつは約束を破ってこのおもちゃを見た場合は罰を与えるというもの。
もうひとつはおもちゃを見てしまった場合は正直に言うというもの。
実験の結果3分の2の子供たちがルールを破りおもちゃを見てしまったということが
ビデオカメラの映像でわかりました。
「おもちゃを見てしまった」と正直に言った子供たちの多くは罰を与えると言われたこどもたちではなくおもちゃを見てしまったなら正直に言いなさいと語りかけられた子供たちでした。
その結果、子供を正直ものにするためには親が正直でないと罰を与えると脅かすよりも
正直でいることは人間の美徳であり、親を幸せな気持ちにすると教えた方が効果があがるということがわかったのでした。
子供の嘘に手を焼いてしまっているならぜひこの方法を用いてみてください。
Yes, Mom and Dad, I Lied Sometimes―But That’s All Your Fault
http://www.psmag.com/navigation/health-and-behavior/yes-mom-dad-lied-sometimes-thats-fault-96139/
タグ:育児
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