2014年11月10日
よく眠れない人の脳は小さくなる
『Neurology』に掲載された論文によれば、うまく眠りにつけなかったり、眠りが浅いといった睡眠に関する問題を何年も抱えていると、通常よりも速いスピードで脳の容積が減っていく事が分かりました。『New York Magazine』によれば、論文のプレス・リリースに、次のように発表されています。
「研究者は、うまく眠りにつけない、夜中に目が覚めてしまうなどの睡眠困難と脳の容積の関連を調べました。全ての参加者は、MRIによる脳スキャンを、平均3.5年間隔で2回受け、睡眠習慣についてのアンケートに回答しました。
その結果、前頭葉、側頭葉、頭頂葉を含む広い脳領域で、睡眠困難と脳の容積が減るスピードに関連があることが明らかになりました。」
睡眠困難が脳の縮小の原因になっているかどうかは、はっきりとしていません。脳が縮小することによって、睡眠困難になるという逆パターンの可能性もあるようです。
脳の容積の減少は、認知力の低下と関連性が認められていますので、いずれにしても良い知らせではありません。
でも、夜更かしして、この問題を考えるのはやめましょう。
Sleep-Deprived People Have Shrinking Brains
http://nymag.com/scienceofus/2014/09/sleep-deprived-people-have-shrinking-brains.html
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